こんにちは!マクロジの中島です☺
マクロジに入社いただいた方は様々なバックグラウンドをお持ちの方も多く、
定期的に勉強会が実施されています。
その1つに「コンサル道場」という勉強会があり、コンサル未経験の中島が参加してきました!
「コンサル道場」とは社内でナレッジ共有をしっかりすることでコンサルレベルの底上げを図ることを目的に行っている研修です。
どういったことをしているか実際に勉強した内容も一部ご紹介します!
1. コンサル道場ってなに?どんなことするの?
2. 事例をもとに考えよう!
ぜひ最後までご覧ください^^
1. コンサル道場ってなに?どんなことするの?
マクロジでは「ネットショップに新規出店したい」「すでにネットショップは運営しているけれども成長に限界を感じている」という企業様に向けて、コンサルティングとネットショップの運営代行を行っています!
数限りなくある戦略の中から売上アップのための最短ルートを見つけ出すことで、クライアントの利益を最短で最大化するのが私たちの得意とするスタイルです。
そんなマクロジのコンサルタントは論理的思考力や豊富な知識から各店舗に適した戦略を立てる必要があります。
そのためマクロジではコンサルレベルの底上げを図ることを目的に、「コンサル道場」という勉強会を週1で開催しています!
初級編はコンサル未経験者のスキルアップから、上級はコンサルタントとして1人で分析して提案できるレベルまで教育します。
さまざまなバックグラウンドの方も多いのがマクロジの特徴!
多種多様なジャンルについて、幅広い視点で考えられるようにするために、実際のクライアントの案件を事例に戦略を発表しています。
基本的にはZOOMで実施をしていて、マクロジメンバーであれば誰でも参加できます!
~初級編テーマの例~
集客力の上がるサムネイルの作り方
店舗内露出について
商品ページ制作後のPDCA
今回は家具ジャンルの商品ページ制作後のPDCAサイクルについて特に議論しました。
▼コンサルタントのお仕事についてはこちら!
2. 事例をもとに考えよう!
コンサル道場の目的
実際の課題について筋道を立てて明確化して、シニアコンサルにレビューをもらい、どうしてそうなるのかクライアントにわかりやすく、納得のいく解決策を提案できる能力を身につけよう!
今回のお題
商品ページ改修にあたってのアプローチの方法と考え方についての体験、学ぶ会。
今回の前提の整理
出店して2年たったけど、売上が思うように伸びず、数値を確認するとアクセスはとれているけど購入転換率が低いことが確認できました。
そのため、購入転換率を高めるために消費者に対して商品の魅力を適切に伝えることができる商品ページの改修を進めたいというクライアントからのご要望がありました。
発表者の紹介
新卒2年目の新人コンサルタント✨趣味はゲーム。得意な商材は食品。
ーでは発表を始めます。
アプローチの方針&検討段取りの説明
今回の商品ページの改修にあたって、ステップを2つに分けて考えます。
ステップ1は市場分析と競合分析、自社分析(3C)を用いて商品ページの改修要件を構築します。
ステップ2ではステップ1で追加した文言が良いか悪いかについて検証していきます。
ステップ1については、まず競合の類似商品と自社の商品の機能や価格、スペックといった”訴求ポイント*”の比較を行い、競合との差別化ポイント、優位性があるポイントを分析します。
次にそのポイントについて、消費者の声を確認することで、それが消費者にとって魅力的なのか、そうではないのかを分析し、仮説を立てます。
そのうえで、立てた仮説に対して必要な訴求文言を作り、商品ページに追加します。
ステップ2について、検証期間と検証すべき指標を定義し、モニタリングしていき、ステップ1で立てた仮説と追加した文言がよかったのかを検証していきます。
ー本日のコンサル道場ではこのステップ1について学んでいきましょう!
具体的な商品分析の話
今回の商品について、競合と比較すると以下の2点の特徴が発見できました。
①組み立てが簡単
➁テーブルの天板が薄い
前述した段取りのとおり、この特徴が消費者にとってメリットデメリットなのかを分析を進めていきます。
具体的な商品レビューを分析すると、以下のデータが抽出できました。
①組み立ての件
ポジティブな意見
・5分で組み立て出来て、本当に簡単です。
・早く届きましたし、組み立ても女性1人で行えました!
ネガティブな意見
・組立も簡単なのですが、最初は難しく、動画を何回もみました。もう少し説明があると助かります。
・足の部分が少々細いので、壊れないかが少し心配ですが、様子をみます。
・組み立て時間は10分ほど。少し安定性が気になります。
➁天板の件
ポジティブな意見
・運ぶのも軽いです。
・女性でも持ち運びが出来る重さなので、あちこちで活躍しそうです。
ネガティブな意見
・組み立てや移動も簡単で、安っぽさも無いです。ただ今後の耐久性は不明です。
上記のレビュー分析より、今回対象の商品の特徴については以下の仮説が設定できると考えます。
①組み立てが簡単→一部壊れやすい印象を持たれているが、短時間で簡単に組み立てられることが魅力的に感じられているため、購入されている。
➁天板が薄い→天板の薄さに関してはネガティブな印象はなく、薄く軽いことで掃除の際や移動のしやすさといった面が魅力的ととらえられ、購入されている。
商品分析の結果
この仮説をもとに、今回のケースであれば以下の訴求文言が適すると考えられ、商品ページの改修にあたって、追加していきましょう!
訴求ポイント①「力の弱い方でも5分で簡単に組み立てられる!耐荷重テストもクリア」
訴求ポイント➁「天板は薄くて軽量!弱い力でも掃除の際に楽に動かせる」
ー以上です。
ー上長レビュー
すばらしいです!今回は消費者のニーズから商品の訴求すべきポイントを抽出するというアプローチで進められましたね!Good!
総括にはいりますが、マーケティングには「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という2つのアプローチ方法があります。
マーケットインは消費者のニーズをとらえた商品を企画し販売すること、プロダクトアウトは自社の持つ強みや作りたいものを作って市場に販売していく手法です。
以前はいいものを作れば勝手に売れた時代もありましたが、インターネットの普及や消費者の趣味趣向の多様性に伴い、いいものを作っても売れない時代になっています。
とはいえ、マーケットインが必ずしも正解なのかというとそうでもないと考えており、マーケットインばかりだと商品がコモディティ化し、どうしても価格競争に陥っていき、となると人件費や固定費の安価な新興国のメーカーに日本の企業はどうしても勝てないということになります。
我々としては、マーケインの考え方もプロダクトアウトの考え方も双方を持ち合わせてコンサルティングしていく必要があります。
その企業の強みや商品の魅力と消費者のニーズが重なる箇所を見つけ出し、それを適切に消費者へコミュニケーションし、「買いたい気持ち」を作り出す。
そういった視点で今後もコンサルティングしていき、全社でレベルアップしていきましょう!
※コモディティ化:市場参入時に、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること。
ーありがとうございました!
社内でのナレッジ共有は、バックグラウンドがさまざまな人が働くマクロジならではのことだと思います。
組織の中で多様性を高めるだけでなく、個人が違いを活かし、力を発揮できるように積極的に環境整備や働きかけをしていきたいですね。
マクロジに興味を持っていただいている方は、研修の様子を少しでも感じていただけると嬉しいです。
次回もお楽しみに😊