みなさん、こんにちは!そして、あけましておめでとうございます!
人事の岩崎です。
2022年は寅年となりますが、六十干支では壬寅(みずのえとら)の年と呼ばれており、壬寅には”厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる”イメージがあるようです。
コロナウイルスなど、ここ数年は真冬と思われる環境に置かれていたように感じますが、これからの新しい成長を願いながら2022年はスタートしていきましょう!
さて、当社の新卒採用において、毎年1月から本選考に力を入れていく時期となるのですが、新卒採用の面談や面接で学生さんからよくいただくご質問の1つに「貴社の研修制度について教えてください」というものが挙げられます。
ご質問をいただいたらお答えはしているものの、口頭で伝えるだけではどうしても言葉足らずになってしまうもどかしさもありました。
また、当社はベンチャー企業という立ち位置にいることもあり、この質問をしにくいという方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで、当社の研修制度を正しく、かつ詳細にお伝えするべく、新卒でご入社頂いた方に入社後1ヶ月間で実施している人事管轄の研修の内容について全力で執筆していきます!
ビジネスマナー研修、しっかりやります
まずはベンチャー企業の研修制度の中身として気になるのが「社会人としての基本的なマナーや常識についても教えてもらえるのか?」ではないかと思います。
ベンチャー企業に入社したら、まずは実践経験を積んで欲しいという意図で現場にすぐ出るイメージがあるのではないでしょうか。
ご安心ください、ちゃんと基礎的なマナーも教えています。いわゆるビジネスマナー研修をしっかり行っています。
○ビジネスマナー研修でやっていることの例
・お辞儀のしかた
・言葉遣い
・来客対応、訪問対応
・名刺交換
・席次
・電話対応、メール対応
・議事録の取り方
在宅勤務中心の働き方になっていることもあり、名刺交換はほぼする機会がないですし、電話対応についても受付一次対応については電話代行サービスに対応をお願いしているため、習得したものの活用されることが少ない内容もあります。
ただ、オフラインで活動している企業様も多くいらっしゃいますので、あらゆるビジネスシーンに通用する基礎的なマナーについては扱っています。
では「ビジネスマナー研修のクオリティはどうなの?」というご心配もあるかと思いますが、私も新卒では大手企業でみっちりビジネスマナー研修を受けた経験があり、基本的に大手企業さんで実施している内容とは遜色ないクオリティで作っておりますので、この点もご安心ください。逆にここまで細かくやるの?という声もありそうですが(笑)
また、各部署の役割が横断的に理解できるように各事業部長によるオリエンテーションを実施したり、情報セキュリティ研修やインサイダー研修などの上場企業として最低限守るべき事項についても、最初の1ヶ月間の中でしっかりお伝えしています。
スキルも大事だけれど、社会人1年目だからこそマインドセットを
ビジネスマナー研修含め基礎的な内容は入社してから1〜2週間の間で完了します。そして1ヶ月の後半戦はどのような研修を行うのかというと、マインドセット、つまり心構えの部分を中心に扱った研修が多くあります。
これは私の個人的な見解ですが、スキルは後から身につけたり今までのものを手放しやすかったりするのですが、マインドについては社会人初期に身についたものがベースとなっていき、変わりづらいものなのではないかと考えています。
先述のビジネスマナー研修などの実務的に直接影響するようなスキルの研修ももちろん重要なのですが、社会人1年目の段階ではマインド面の研修を実施した方が長期的な視点では重要度が高いと判断しました。
入社前の段階でも意識しておきたい心構えについてはドキュメントで共有しています。
詳細の内容について別ブログ記事で前編と後編に分けて公開していますので、参考までにご覧ください
マインドという言葉を使用すると「洗脳される」ようなイメージがつきやすいため、正しいニュアンスをお伝えすると、「個人の成長角度を上げるための心持ちや姿勢」「組織の中で働く時の物事の捉え方」など考え方のコツをワークを交えて学ぶ形にしています。
具体例としては以下のようなことを研修で扱います。
・感情をコントロールするためにはどうすればいいのか?
・恐怖や不安があって行動できない時にどう考えればチャレンジする行動につながるか?
・キャリアプランがまだ漠然としている。構造的にわかりやすく作る方法は?
・何のためにこの時間があるのか分からずだらだら過ごしてしまう時がある。もっと人生の時間を有効活用したいがどういう思考を持てば良いのか?
・色々な人が組織にいる環境で、コミュニケーションの取り方が分からない。何かコツはないのか?
社会人初期の段階で成長を加速させるためのマインドセットや思考法を学んでおくと、様々な変化に対して柔軟に対応できるようになってきます。
それは柔軟性という立派な力であり長期的に活用できるスキルにもなります。どんな環境でも、どんな会社でも活躍できる方を育成することを重要事項とおいた時にこの内容は外せないなと考えて、研修内容にも盛り込ませてもらいました。
ただ、こういう概念的な内容はすぐにピンとくることはむしろ少ないと思っていますので、研修を受ける方々にも全部理解しようとしなくて良いよと伝えています。1ヶ月の研修が終わった時点では10%でも理解できれば大丈夫です。
不思議なもので、このような学びは何か壁にあたったり試練が訪れた時にふと思い出すかのように力を発揮してくれるものです。それは1年後かもしれないし、5年後かもしれない。
その時に試練を乗り越える1つの手段として活用してもらえたらいいなと陰ながら願いつつ、マインドを鍛える研修を実施しています。
また、いつでも研修内容を振り返ることができるように研修を動画化しています。研修動画については新卒で入社した社員だけでなく、全社員が閲覧できる状態にしていますので、中途でご入社頂いた方でも新卒研修の内容を体験することができます。
最後は全社員の前で自分の将来イメージを存分にお話していただいてます
基本的な研修やマインドセットを扱う研修と並行して、全社員向けのプレゼンを最終課題として取り入れています。
内容は「キャリアとしての自分の1年後の目標」をテーマとしており、1人10分間全社員向けにプレゼンを行います。
この課題を出す意図として「中長期的なタスクに対する取り組み方を体感してもらうこと」「社員への協力依頼を通じてコミュニケーションの取り方を学んでもらうこと」の2点があります。
まず「中長期的なタスクに対する取り組み方を体感してもらうこと」について、実は人事管轄研修の1ヶ月後半にあたる期間はあえて自由時間を多めに設定しています。それは、ベンチャー企業の働き方の特徴として自分のスケジュールは自分で決めることがかなり多いので、この自由時間をどう活用するか自ら考える経験は非常に重要であるためです。緊急ではないけれど重要な仕事に取り組むためには、短期的に目の前でやるべきことも並行してやりつつ時間を捻出して活用していくことが必要になるため、そのためのトレーニングの位置づけとして課題をお出ししています。
そしてプレゼンの課題については研修2週間目あたりで通知し、研修4週間目にプレゼンして頂くので、約半月の期間で大きめのタスクに取り組んでいただくことになります。
次に「社員への協力依頼を通じてコミュニケーションの取り方を学んでもらうこと」について、このプレゼン資料を作成する上で社員に積極的にフィードバックをもらいに行ってほしいとお伝えしています。このフィードバックをもらいにいく過程において、業務上のコミュニケーションのやり方を学ぶことができると考えています。
○学ぶことができることの例
・フィードバックの依頼方法
・日程調整のやり方や流れ
・「何があるとフィードバックしやすいのか」等、相手の立場にたった上の行動
・自分だけで考えることよりも周りを巻き込んで頼り、磨いていくことの価値の大きさ
プレゼン準備を通して、仕事において基礎的なことではあるけれど重要なコツや感覚がわかるようになってくるのではないかと思います。
そして最後に全社員の前でプレゼンを行い、その後は配属先にてOJTが始まります。
4月末のプレゼンが終わったあと、私はいつも新入社員のみんなを気持ちよく送り出す親のような気持ちになります...。
編集後記
中身を出しすぎてこれから入社していただく内定者の方々の楽しみが減らないことを祈るばかりですが、以上が入社後1ヶ月間で行っている人事管轄研修の内容でした!
少しでも「ログリーの研修制度について教えてください」というご質問にこの記事がお答えできていたら嬉しいです。
これからログリーの選考を受けようか考えている方、選考を既に受けていて入社しようか決断を迷っている方、色々な方がこの記事をご覧頂いているかと思いますが、当社にご入社いただけたら全身全霊で研修もやらせて頂きますので、楽しみにして頂けると嬉しいです!
ご覧頂きありがとうございました!