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リスペクトと信頼でつながる開発と運用。圧倒的なコミュニケーション量がもたらすチャレンジングな環境とは。

ミッションの違いからともすれば軋轢が生まれがちな開発サイドと運用サイド。多くのテック系企業、あるいはSREを導入するも上手く稼動しない現場が抱える課題です。もはやITあるあるといっても過言ではないこの大きな壁、ライナフではどうでしょうか。ふだんからメンバー同士の交流は盛んなようですが…その実態を3人の技術者に語っていただきます。

■開発部 スマートリーシングチーム マネージャー 土屋健太朗さん(左上)
■開発部 スマートルーミングチーム マネージャー 永井麻琴さん(中央下)
■開発部 IoTチーム インフラエンジニア 小川正貴さん(右上)

IoTの面白さに惹かれて

ーまずはみなさんのキャリアをお聞かせください

土屋:新卒でWeb制作会社に入り、サーバーサイドのエンジニアをやっていました。その会社での同期に椎名というエンジニアがいて、実はライナフには彼に誘われて入社したという経緯があります。その会社では小川さんも一緒だったんだよね。

小川:そうなんです。私はインフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。インフラメインで、空き時間でサービス開発に手を出したりしてて。その後、2社目はHR領域のサービスの会社。インフラチームの立ち上げを経験しました。

土屋:結構、いろいろやってたよね。

小川:人がいなかったので、やらなきゃいけないことの全てに関わっていました。体制構築したり、人を増やしたり…それをやりながらサービス全体のインフラを見ていたんです。で、そこを辞めてフリーランスになり、いまに至るという。ライナフにもフリーランスという立場で関わっているんです。

永井:小川さんがライナフに関わるようになったのって2017年4月でしたっけ?

小川:そうですね。だから永井さんとは同期みたいなものですよね。

永井:そうそう、同期(笑)。僕は前職派遣だったのですが、ちょうど契約が終わるタイミングにあわせて転職活動をはじめていたんです。そんなときに求人広告で見つけたのがライナフでした。

ー永井さんは紹介とかではなかったんですね

永井:そうです、あくまで正面から(笑)。他にも数社ほど候補はあったんですが、秋葉原勤務だったこととちょうどIoTが流行りはじめた頃で、なんか面白そうだなと思いライナフに決めました。現在は開発エンジニア兼マネージャーをやっています。

ーそもそも土屋さんは椎名さんからどんな声がけを?

土屋:椎名からサーバーサイドとかプログラムについて手ほどきしてほしいと請われて。週イチだったかな、隔週だったかな、それぐらいで教えていたんです。その中でスマートロックを見せてもらったりして、そのうちライナフって面白い会社だなぁと。ちょうど転職を考えていたタイミングだったこともありますが。

永井:ごく自然な流れだったんですね。

土屋:ライナフにジョインしてから1年ぐらい経ったころですかね、小川さんにも声をかけました。小川さんに関しては技術面での信頼性がハンパなかったので、これは絶対にライナフに必要な人材だと思って。

一同:笑

信頼と期待に技術で応える

ー開発サイドからみて、インフラ側の印象は?

永井:ざっくりしたお願いばかりなんですが、それにも関わらずより良くなるための提案をしてくれるんですよね。で、それをサーバーに組み込んでくれる。僕の勉強不足でどこが何に寄与しているのかハッキリはわからないんだけど(笑)小川さんが良くなるっていうことであれば、そこはもう。全幅の信頼を寄せています。

土屋:そうそう。こういうのやりたいんで、みたいな雑な要望の投げ方をしても、きちんとインフラを組み立ててくれるという。形にするチカラがすごいというか。あと、小川さんは俯瞰して全体を見てくれて「組織的にもこうしたほうがいいですよ」みたいな改善点をいくつかあげてくれる。そのことにも感謝しています。

小川:いや、なんというか、まずはありがとうございます(笑)。僕としてもいまのお二人の話にもあるように、開発側から信頼してもらえているということは常に感じています。なので、それに応えたいという気持ちが強い。開発サイドのみなさんに還元できるようなインフラを作るよう心がけているんです。

ーいい関係性ができている

小川:そうですね。期待に応えられるように、という想いがいろんな意見や提案につながっていると思います。フリーランスという立場上、これまでいろんな会社とお仕事させていただいているんですが、開発と運用の軋轢ってあるところはあるんですよ。でもライナフは最初から…いまより規模が小さいときから開発とインフラが協力しあってましたよね。

土屋:確かに昔からそういう感じだった。作るものがハードウェアとして目に見えているからかもしれないけど。初期の頃はホント、試行錯誤の連続でしたからね。モノがあって、動かして、みたいなことをみんなでやってたんです。そうした素地がいま、いい感じに活きているのかもしれません。

小川:つくりあげなくちゃいけないものが決まっていて、それに対してどう達成するかという意思というか、向いている方向がみんな同じなんですよね。

永井:あとはインフラ側と仲が悪くなる要素が見つからない。だって圧倒的な知識量ですからね。もう雲の上の存在みたいな(笑)。言い争うことすらできませんよ、そもそも。もうちょっと僕らも勉強しなきゃな、と思ってはいますけどね。

ー現在、ライナフではSREの導入は?

小川:厳密に言えばSREはまだ立ち上がっていないです。理由としてはリソース不足ですね。どうしても一般的なインフラエンジニアが手がける範囲になってしまう。あとモニタリングやデプロイメントといった開発支援的なことも精一杯...という感じです。ゆくゆくは品質改善とかパフォーマンスの問題にも取り組んでいきたいんですけどね。

永井:僕らのお願いがざっくりしすぎていて、業務キャパを一杯にしちゃっているのだとしたら良くないですね…。

小川:いや、もう単純に人数の問題だと思います。あと一人二人いれば設計やサポートにももっと手が出せるので、早くそういう体制を作りたいと思っています。

土屋:さっき永井さんも言ってたけど、開発側もサーバーサイドがわかったほうがいいよね。なんか作るだけじゃ物足りなくなるんじゃない?いずれ。そうした流れから自然にSREが立ち上がっていくのが理想だよね。

小川:これからのライナフにはSREは必要ですよね。サービス利用者も増えているし、他の企業とも協業していくので、計画にあわせた信頼性の担保は獲得していかないと、と考えています。もちろん現時点でもローンチ前などは開発も運用もみんなでテスト入れたりして、品質向上は一緒になってやっている。そういう風土が上手く機能するといいですね。

永井:目に見える組織としてないだけで、機能としてのSREはすでに稼働しているようなものかもしれないですね。

人が良く、仕事がしやすく、居心地がいい

ーSRE導入と運用がスムーズにいく素地ができているようですね

土屋:扱うのがスマートロック(家の防犯、セキュリティ商材)だから、もともと信頼性や品質については厳しく言い合う環境があらかじめあるのは強みですよね。小川さんがSRE必要というのであればそれは必要でしょう。

一同:笑

小川:SREといかなくとも、インフラの知識やノウハウについて今後は蓄積していく体制をつくっていかなければと考えています。あと信頼性の指標なんかも…とにかく全然準備できていないから。

永井:そのあたりも新しく入ってくる人とやっていく感じなんですね。

小川:そうですね。一緒にゼロからつくっていければと思っています。

ーなんだか自律というか、自立というか

土屋:部署に限らず全体的に言えることだけど、人が良くて、仕事がしやすくて、だから居心地がいいというスパイラルが上手く機能しているんですよね。エンジニアだけじゃなくて営業やCS(カスタマーサクセス)とか、他部署とのコミュニケーションも活発だし。サービスをつくるときもそれぞれの部署から意見もらって、みんなでサービスを育てるっていう風土ですしね。

小川:そうですね。あと、チャレンジしやすいところも魅力じゃないですか?いろんな会社のプロジェクトを同時並行で経験しているからこそわかるんですが、ライナフは他と比較して新しい技術を試しやすい。言葉を選ばずに言えば実験できるというか。自分のやりたいと思ったことをやりやすい環境なんです。

ーインフラってあまりチャレンジするイメージないですよね

小川:そうですよね。どちらかというとコンサバで、冒険しない傾向にあります。もちろん会社によってはなるべく触らないように、みたいなところもあったりしますし。でも、それを先に手を出して改善していけるというのがライナフの強みだと思うんです。それとなんといってもハードウェアを扱っているのは魅力ですよね。

永井:ほんとそうで、Web上で動くのと実際にモノが動くのとでは感動がぜんぜん違いますよね。Webはこう書いたらこう動くでしょ、ってのがあらかじめわかる。だけどハードウェアはWebから謎のインフラを通過して(笑)手元にあるモノが物理的に動く。これは本当に面白いです。

小川:Web系だとWebサーバーやバッチサーバーの面倒を見るとかで、どうしても似たりよったりの仕事になってしまいがちなんですけど、その点ライナフはハードウェアを扱っているのでWebとは違う知識や経験が得られる。

ーIoTならではの良さも備えている、と

土屋:あと飲むのが好きなメンバーが多いのも特筆すべき点ですね(笑)。

小川:他社と比べてコミュニケーションの量が圧倒的に多いです。Slackで雑談チャンネルがあるんですが、そこでのおしゃべりがすごい(笑)。一人二人じゃないんです、部署横断で業務中にめちゃくちゃおしゃべりする。こんなSlack見たことないですよ。

永井:そこでコミュニケーションを深めてお互い仲良くなれば仕事もやりやすくなりますよね。だから大事なんですよ、雑談って。でもこういうライナフの雰囲気って、もともと何によって醸成されているんですかね?

土屋:やっぱり採用じゃないですか?採用のタイミングで人が絞り込まれている、ということが大きいと思いますよ。もうずっと前から人柄があうかどうかが採用要件でしょ。最終面接はいまだに必ず代表が担当してますし、そこでフィルターがかかっていると思います。

永井:僕が入社したとき、既存メンバー同士がお互いリスペクトしあってるなあって感じたんです。それって新しく入ってくる人みんなが目にするわけで。自然とそういうものなんだというデフォルトの設定になっているんですよね。当然、開発からすればインフラは尊敬に値する人たちになる。

小川:その逆もまた然り、ですよね。

求む、モノ申すインフラエンジニア

ーコミュニケーションの量はチャレンジングな環境に比例する?

土屋:普段から意見を交わし合っているからか、改善したいときに意見をいうとそれが機能になっていたりします。サービスにも自分の意見を載せやすいし。

小川:言ったもん勝ちですよね(笑)。逆に言わないともったいない。そういうレベル。

土屋:スキルやキャリアも全然関係ないしね。

永井:確かに若い子なんかだと的はずれっぽい意見もあったりしますけど、そんなときもその意見の中で合っているところをきちんと認めて、ただしここの部分はずれてるんじゃない?みたいな伝え方ですよね。頭ごなしに言う人はライナフでは見たことないです。

ー採用する方に求める素養も明確ですね

土屋:大前提として、コミュニケーションが取れる人。言われたことをやるだけじゃダメで、自ら意見が出せる人ですね。さっきも言いましたが人柄重視の採用であることはインフラでも同じかなと。

永井:最近、サービスがいろいろ立ち上がっています。普通そんなに立ち上がらないだろうってぐらい。だから、その度に新しい技術試してやろう、なんていう挑戦心あふれる人だったら楽しめるはず。あとは提案してくれる人ですね。

土屋:やっぱりそうだよね。意見を積極的に言ってくれる人ね。

永井:いまあるサーバーをコピーするだけなら、僕たちでもある程度調べて勉強すればできるわけです。そこに新しい技術を取り込んで提案してくれるのが、専門性の高いプロフェッショナルなわけだから、それは期待したいですよね。

小川:どんどん自分から改善点を見つけていってくれる人がいいですね。正直、受け身の人だとつらいです。ガンガン依頼がくるので淡々とこなすだけだと仕事の質として良くないなってことになるし。みんなも困ってしまうはず。

土屋:それは困るね(笑)。積極的にガンガン提案してくれる人じゃないと。

小川:技術的にはアンテナ張ってて、いろいろ情報共有してくれる人と仕事したいなって思います。特にIoT関連のSREの知識や信頼性についての知識を持っている人がきてくれたら、みんなも喜ぶんじゃないかな。デバイスも急激にIoTのモノが増えているし、ここからおそらく想定していない負荷や問題も起こり得るだろうなと思いますしね。

土屋:いろいろとやりたいことがたくさん出てくるわけだけど、現状のメンバーだけではなかなか手が回らないのが現実。だからインフラエンジニアの強化は最重要ミッションともいえるよね。

小川:そうですね。

ーチャレンジングな方がジョインすることに期待大!ですね。本日はお忙しい中、ありがとうございました!

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