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Lightblue Technology研究員の川崎です。Lightblueでは主にPM兼エンジニアとして、画像処理技術を用いた労働生産量の可視化や不安全行動の抑制に関するプロジェクトに携わっています。
はじめに
Lightblueにジョインして1年ほどが経ち、2021年の10月に娘が産まれました。予定日より3週間ほど遅れ、はらはらどきどきでしたが無事元気な姿で会うことができてホッとしています。名前は”音(おと)”です。シンメトリーな見た目の形(音/ OTO)と、そもそもの響きに惹かれて妻とふたりで名付けました。”おと”と呼ぶのを楽しみにして名付けたのですが、産まれて4ヶ月が経った今、妻は娘のことを”ちーちゃん”と呼んでいます。(なんでだ。。)
育休を取得した経緯
私が育休を取得したのはひとえにLightblue代表の園田さんの影響が大きいです。代表の園田さんは子育てを経験しており、育児の大変さに理解があります。妻が妊娠してすぐの1on1で園田さんの方から”育休とりませんか?”と提案を頂きました。当時、私は育休を取ることを想定していなかったので、”え?いいんですか?”と返したと思います(笑)。私が育休を取ることを想定していなかったのは、そもそもスタートアップは少数精鋭のメンバーで構成され、Lightblueもエンジニアは10名未満です。その中の1人である私が育休を取得するのは会社にとってマイナスになると思ったからです。
正直、娘は私たち夫婦にとって第一子ということもあり楽しみだけでなく不安もありました。コロナ禍でリアルでの父親学級などは無くなり、ネットからの情報に頼りつつも、仕事と初めての子育ての両立、抱っこひとつ上手に出来るのか、妻に負担が集中するのでは?など、考えるほど心配が膨らむ一方でした。そんな中での、園田さんからの育休の提案はとても有り難かったです。
育休を取得した周りの反応
Lightblue社員で育休を取得したのは私が第一号でしたが、他社員の反応は、”育休了解です!”みたいな感じでとても自然に受け入れてくれました。園田さんが子育てしていて、イレギュラーでお子さんの対応が必要になる場面を見てきているからか、育休に対して違和感がなかったのだと思います。それだけでなく、育休前に仕事が収まるように社員全員がサポートしてくれました。たとえば、当時同じPJを担当していた平原さんは”僕に出来ることがあれば遠慮なく言ってください。出来る限りサポートします!”と伝えてくれました。妻の出産後に会社から頂いた色紙でも、自分のことのように声が出て喜んだと記載があって、本当に嬉しかったです。会社の許可だけでなく、社員ひとりひとりが育休のサポートをしてくれたことが何より有り難かったです。育休自体は国の制度なので取得する権利はありますが、実際に取得した時の他社員への業務負荷を懸念し踏みとどまる方も多いと思います。Lightblueではそういったことが全くなくて、Lightblueのバリューの一つであるOur Issue(ひとりの問題はみんなの問題)が本当に現れているなあと感じました。
育休を取得する旨をインスタのストーリーで投稿したのですが、友人は皆、驚いたリアクションばかりでした。インスタで繋がっている友人は、私がスタートアップに転職したことを知っているので、やはりスタートアップのイメージと育休の間にGAPがあったのだと思います。友人からは大手→スタートアップの転職をした私は過酷な環境に行ったと思われていたようです。リアクションをくれた友人には”Lightblue、いいスタートアップでしょ!?”と自慢しました(笑)
育休中にしたこと
妻は実家に里帰りしての出産でした。Lightblueはフルリモートで働ける環境が整っているので、私も育休前から妻の実家に行き、仕事をしながら娘が産まれてくるのを待ちました。娘が産まれてから育休に入り、娘のオムツ替え、ミルク、お風呂、クリーム塗り、寝かしつけなどに集中して取り組むことができました。我が家ではジーナ式と呼ばれるネントレに取り組んでいて、生活リズムのルール作りも妻と一緒にできてよかったです。また、娘の誕生を機に引っ越しを計画していたので、育休の最後の1週間は私だけ先に東京に戻り、家具家電など新生活の準備をしていました。育児に積極的に参加できたおかげで、娘の生活動線を考えながら家具家電を配置できた気がします。どうでもいいことですが、娘に頻繁にクリームを塗っていたらふと自分の肌も気になって手入れをするようになり、育休が終わる頃には肌がツヤツヤになっていました。育休は肌男になれるチャンスになるかもしれません。
育休を取った感想
育休を取って本当によかったです。育休を取る前より取った後のほうが、妻が私の仕事を応援してくれているように感じます。娘がほんの少しのミルクで寝てしまうくらい小さい頃から育児に参加できたおかげで、私と娘がふたりで留守番するときも妻から”安心して任せられるよ”と言ってもらえています。妻の妊娠中は精神的、身体的な不調や苦労に寄り添いたいと思いながらも、気遣いが不十分なことがあり気持ちを理解するために話し合うことが多かったです。今も同じレベルとは言いませんが、育児で苦労する部分をふたりの共通認識として持つことが出来ているので、妻が抱えている苦労や心配事に共感しやすくなりましたし、感謝の気持ちをより伝えられるようになりました。夫が妻の気持ちを理解する時間をきちんと取ることで、妻も夫の仕事を理解してくれるのだと思います。
育休後は仕事により集中できる
育休後は育休前より仕事や勉強にモチベーション高く取り組めていると感じています。仕事をしている間に娘が新しいことをすると見逃した気がして少し悔しい気持ちになります。ただ、このような時は仕事を休みたいと思うのではなく、逆にやる気が出ます。育休中に何も出来なかった娘を見ていたので、日々一生懸命成長している娘の姿に刺激を受けているのだと思います。
また、育休後は時間の管理も上手になりました。育休中に身についた娘の生活リズムを保って復職しているので、限られた時間の中で勉強や仕事に取り組むことに違和感はなく、育休前より集中できていると感じています。隙間時間を有効に使うことが大切で、勉強した内容は忘却曲線を考慮したアプリを使ってスマホで復習したりと工夫するようになりました。育児と両立することで、自分自身のキャパシティが広がっている気がします。
最後に
育休は 取ったほうがいい のではなく、 全夫が取るべき です!”仕事が忙しいから育休なんて取れない”と思っている方は、育休を取ることでその先の過ごし方が大きく変わることを想像できていないのかもしれません。(私はできていませんでした。。)出産の先には10年以上の子育てが待っています。子どもと過ごす時間を楽しむ権利と捉えるか、義務のように感じるかは、産まれた後の大変な時期を経験したかが大きく影響すると思います。このような経験ができたのは、育休申請の事務的な手続きから育休中の通常業務までLightblueの社員全員が全面的にサポートしてくれたからです。本当に感謝しています。社会全体として育休を取ることが当たり前になり、私のような経験をもっと多くの方にして欲しいと思いました。