はいさい!LiBの採用マネージャーの寺島です。
LiBは創業丸2年を迎えるこの4月に社員数が50名を超え、インターン生や業務委託の方も含めると70名規模の会社になりました。
そして今年に入ってからLiBにジョインしてくれた新メンバー18名のうち、なんと5名(約30%!)が時短勤務のママ社員なんです。昨日、"多様な働き方と家族も嬉しい5種類の支援で成果にもコミットする『ファミリーシップオプション制度』"という、完全リモート勤務やパートナーシップ手当などを盛り込んだ制度も発表しました。
成果を出し続けているパパママ社員が全体でも9名(全社員の約20%)となり、時短勤務者の在籍率が高い企業になりました。制度誕生の想いについては、代表松本のブログをご覧ください。
それと同時に、短い勤務時間で結果を出している社員がどうやって「仕事」と「子育て」を両立しているのか?その秘密をぜひ知りたい!と思い、座談会形式でインタビューを行いました!
悩める働く父親母親のみなさんに少しでもヒントとなれば…嬉しいです。
今回座談会に参加してくれたのは、LiB創業期から活躍してくれている2名のママ社員です!
濱田道子さん(※以下「濱田」と表記)と森澤恭子さん(※以下「森澤」と表記)
悩んでいる女性の選択肢を増やしたい。ビジョンに共感し創業間もないLiBにジョイン
ー早速ですがお二人のLiBとの出会いを簡単に教えてください。
森澤:
もともと女性のキャリア・社会進出に大学時代から関心がありました(詳しくは社員インタビュー記事へ)。夫の海外留学の話があり、ちょうどその時に第一子を授かっ たのですが、夫と一緒に海外についていくか仕事を辞めるかという究極の二択があったんです。結局仕事を辞めて一緒に海外についていくことにしたんですが、帰国して転職活動していたときも、子供が小さかったこともあり残業ができないとか、いろいろな条件があって苦戦したんですよね。
その経験から、結婚出産を経ても女性が「自分らしくイキイキと働き続けられる」ことに興味関心がさらに強まり、ライフテーマのように思っていて、どうにかできないのかな?と考えていました。
そんなことを漠然と考えているタイミングで、代表の松本とFacebookで再会し、久しぶりにランチをしよう!となりました。そのランチの時に、松本が「女性が働きやすい社会を作ることが結果として世の中全体が働きやすくなる」というビジョンでLiBを立ち上げようとしていることを知りました。実現しようとしている世界観に自分の実体験も重なってすごく共感して。一緒にその世界観を作っていきたい!と思うようになり、ジョインしました。
濱田:
LiBを立ち上げるタイミングで専業主婦をしていた時に、もともと知り合いだった代表の松本から「前職の人材紹介の経験が生かせるのではないか」と、声をかけてもらったのがきっかけです。
子供が二人いるんですが、子育てもすごく素晴らしい仕事だと思います。日々子供の成長を感じられるので大変さはあるものの楽しさも感じられるのですが、どこか結果が見えないというか、すぐに答えが出るものではないので、ちょっとだけつらいなと感じるところも、正直ありました。例えば新聞も読まないで、子供番組しか見ない時期があったのですが、世の中の流れに取り残されている感覚に陥って、これはまずいと感じたんですよね。
社会との接点を母親である自分が取ることで、それを通じて子供が社会に間接的に触れられたり、そういうことをきちんと子供たちに自分の言葉で伝えられる母親でありたいなと思ったんです。
そのタイミングでお声がけをいただいたので、何ができるか?どこまでできるのか?本当に自分にできるのか?葛藤はありましたが、こんな自分でも誰かの役に立てることがうれしいし、同時に自分のように悩んでいる女性の選択肢を増やしたい!という気持ちでジョインしました。
今は「母親像」の過渡期。究極の二択以外の選択肢を増やすことで家族にも社会にもプラスになる
ー偶然というか、必然というか、ちょうど良いタイミングだったんですね。お子さんが生まれる前と実際に生まれてからは、何か意識的な変化はあったのでしょうか?
森澤:
私の場合は、「子供を預けて働くからには、それだけの価値のある仕事をしたい」という思いがありましたね。さきほどのライフテーマにもつながるんですが、「自分の人生観」と「自分の仕事」を近づけたいという感覚があって。以前の職場でも環境などに不満があったわけではなかったのですが、もっともっとその距離感を近づけていきたいと思うようになりました。
なかには、「子育てを優先したい/専念したい!」と思う方もいると思いますし、それもそれでいいと思っています。でも「働きたいのに働く選択肢がないから働けない」と諦めてしまっているママには、諦めずに自分の意思で選べる働き方の選択肢を増やしたいなと。
日本の社会はまだまだどこか無意識のなかに「子育ては母親がするべき」という思考があって、実際自分自身もそう思っている部分はあるかなと思っています。例えばですが、昨日午前中に幼稚園の保護者会に参加してきたんですが、30名のうち男性は3~4名しかいらっしゃらなくて。私も夫に半休をとってねと言わずに、自分が参加したほうがいいのかなって無意識に思ってしまったところがあったんです。本当は男性側も参加したいけどできないジレンマもあるかもしれないですよね。学校行事とかも平日にあるので、世の中の制度として、働くママが前提ではない部分があるのかなと。
濱田:
価値観の違いだと思うのですが、私も含めて「自分が育ったように子供を育てたい」というイメージがあると思います。私たち世代の親は、特に母親は家にいて家庭を守っていたタイプが多いけど、実際の自分たちは、女性もかなり社会進出して働きやすくなってきていて。母親像が徐々に変化してきている感覚はありますね。
前職で外資系に強い人材紹介会社のキャリアアドバイザーとして勤務していた時には、多くの外資系メーカー様とお取引させていただいていたのですが、選考の中で、男性だから、女性だからという会話自体がほぼなかったんですよね。性差を意識すること自体がないほどフラット。女性の管理職の方がごく当たり前に存在していて…。何が違うんだろう?と。
ひとつ気づいたのは、制度的にも文化的にも社員の多様性への対応力があるという点です。どちらかというと、日系企業は男性が働くことを前提とした雇用状況がいまだに根強いのかなと感じました。極端な表現かもしれませんが、女性が子育てしながら働くには、男性的に働くか、辞めるかのような究極の二択しか存在しないのが現状なのかと。だとしたら、すごくもったいない。もっと働き方を選んでいけるように選択肢そのものが増えると、結果として家族や社会にプラスになるのではないかと思うようになりました。
森澤:
そうですね、経済合理性の観点から、どこまで企業がやるべきなのか?という課題点もありますが、男性に家族行事に参加するのを促すとか、推奨するというか。ただ早く帰ることだけではなく、地域とのかかわりあいや子供の教育とか、積極的に男性の子育てへの参加ができるようになるとだいぶ違うんじゃないかなって思います。
濱田:
制度としてあるのは知っているけど、なかなか使いにくいっていうのが現状ですよね。もっと制度を使うことを会社も社会もどんどん使いなよって促せるといいのかもしれないですね。
どうしても早く帰ることに後ろめたさを感じてしまう人や、気をつかいながら働くことに疲れてしまって、仕事を辞めざるを得ない状況になってしまう人も結構いるんじゃないでしょうか。制度を整備してくれって要望するだけではなくて、実際に使う側の姿勢も大事なので、なかなか難しいところがあると思うのですが、ちょっとずつ社会の空気がかわってくるといいなって思います。
ー実際にご経験されていることばかりでしたので、すごくリアルでした。引き続き<後編>では「仕事も子育ても選択と集中」といったテーマについてお聞かせください。
いかがでしたか?
仕事と子育てへの価値観は個人差があり、個人で頑張れる部分と男性や会社、社会全体で頑張って取り組む部分があって、はじめて「両立」や「多様な働き方」が成り立つんだなと感じました。
後編は4月25日公開予定です。少しだけお待ちくださいね!
不定期でお送りしておりますLiBブログ。これまでに、
第1弾「いまを生き抜く就活生に知っておいてほしい「3つ」のこと」
第2弾「これからエンジニアとして活躍するみんなに伝えたい3つのこと」
というテーマで書いています。
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