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【誕生秘話/想い】リーディングマークのミッション・バリューについて(取締役社長 飯田 悠司より)

皆さまこんにちは!株式会社リーディングマーク 代表取締役社長の飯田です。
今回は当社が1番大事にしているミッション・バリューについて、

・どういった流れでミッション・バリューが決まったのか?
・それぞれのミッション・バリューへの想い

をお話ししたいと思います。
下記動画にも纏めておりますので、ぜひご覧ください。
※誕生ストーリーについては、当記事に詳しく記載しております


リーディングマークのミッションについて


ミッションとは?

「私たちは世界の人々の自己を実現したいという欲求に対して、社会の仕組みをDesignすることで、大きく有益なImpactを与えます」

このミッションは、リーディングマークが果たすべき究極的な使命です。

ミッションがどのようにして作られたのか、創業からミッション決定までの出来事をお話ししたいと思います。


「人の自己実現を支援したい」これが私が創業したきっかけ

大学3年生の時にOBOG訪問で社会人の方とお話ししたとき、ふと「社会人って意外と仕事を楽しんでいる人ばかりじゃないのかな?」という疑問が浮かび、社会人の方にアンケートを取りました。道行く人に話しかけたり、ネットでアンケートをとったり、200人位の方にご協力いただきました。結果、日本で働きがいを感じている人は20%ちょっとしかいないことが分かりました。

半信半疑ではありましたが、ちょうど内閣府が出した『国民生活選好度調査』でも日本人で仕事にやりがいを感じている人は18パーセントだという結果が出ていて。

起きている時間の大半を費やしている仕事の時間に、やりがいを感じられる人が極めて少ない現状を何とかしたいと考え、当時の私はビジネスモデルも定まらないままアルバイトで貯めた60万円を元手に、勢いで学生起業に踏み切りました。

リーディングマーク第二幕の幕開け

大学の仲間と創業したものの、明確なビジネスモデルも存在せず、小さな受託の仕事で日銭を稼ぐ日々。会社が成長する予兆すら感じられませんでした。創業してから3年が経った頃には、一緒に創業した学生時代の仲間が会社を離れ、私とアルバイトの大学生1人だけが残る状況になりました。会社は当然うまくいっておらず、生活が困窮する日々で。お金をなんとかして稼ぐ発想になり、様々な仕事に手を出すようになりました。各飲食店、ホテルに携帯電話の電波状況を改善するルーターを売ったり、知り合いの社長から仕入れた美味しいお米を売ったり。

しかし、目先のお金だけ追っているだけでは、自分たちのミッションはずっと実現できません。なので変えなければならないと思いました。じゃあどうすればミッション実現に近づけるのか?それは簡単で、「自分よりも能力の高い人と一緒にチャレンジする」という形が、うまくいくんじゃないかって考えたんですよ。

この時に、頭に思い浮かんだのが現取締役副社長の戸田さんでした。ですが戸田さんは当時P&Gで日本・韓国の採用・研修を率いている立場であり、当然給料も高く貰っていて、結婚して子どもが生まれたばかり。その状態で私とアルバイトの大学生しかいない会社でやっていくことは、リスクを伴ったと思います。ですが戸田さんは当時「人の自己実現を支援する」ことに対して大いに問題意識を持っており、30歳を超えるタイミングで「サラリーマンとしてその道を極めるか?」「自分で起業するのか?」とこれからの生き方に悩んでた時期だったそうで。それで奇跡的に「一緒にやりましょう!」と意気投合し、リーディングマークの第二幕が、幕開けとなります。

戸田さんと一緒に作成したミッション

戸田さんと最初に取り組んだことは、ミッションを考えることでした。「人の自己実現を支援したい」という想いは元々持っていましたが、ミッションにはその続きがありますよね。

「社会の仕組みをデザインして大きく有益なインパクトを与えていきます。」
この部分を含めてを戸田さんと徹底的に議論をして作りました。

本当に良いものを作って世に広めていくためには、まず仕組みを作らないとダメ。そして本当に良いものなのであれば儲かるはずで、その得た利益を再投資し、さらに良いことをやっていく…こうして世の中全体に対して大きなインパクトを与えることも大事だと思ったんです。

そのためには多くの売上、利益を得ることが不可欠です。社会的価値を最大化しつつ、良いものを作って再投資をするために、売上利益を上げていくことにこだわらなければいけません。

こうして「私たちは世界の人々の自己を実現したいという欲求に対して、社会の仕組みをDesignすることで、大きく有益なImpactを与えます」という、リーディングマークのミッションが出来上がりました。

ミッションが変わらず続いているのは「全員の共感」

そこから今まで、ミッションは一語一句変わらず、同じ想いで経営を続けています。変わっていないのは、ミッション実現のために事業をやっていて、それに共感してくれるメンバーが集まっているからです。

ミッションは「我々が存在し、チャレンジをしている理由そのもの」です。それを忘れずに経営を実行していきます。


リーディングマークのバリューについて



バリューとは?

ミッション実現のために、私たちが約束する行動指針です。

①全部自分ごと
②理想から逆算
③爆速でトライ
④期待を超える
⑤みんなで勝つ
⑥正しさへのこだわり

※それぞれのバリューに込められた想いは下記動画をご覧ください。

ミッションが究極的な我々の存在意義、我々の日々の仕事をする理由そのものだとすれば、バリューは、我々が行動する上で大切にする価値観、日々の行動の規範となるような概念になります。

実は戸田さんとミッションを作ったとき、一緒にバリューも作ったんですよ。今と違ったバリューなんですが、「正しさへのこだわり」は今でも引き継がれていますね。


最初につくられたバリュー


ですが、ミッションは浸透していたものの、当時作ったこのバリューは浸透しませんでした。バリューは日々の行動の基準であるにも関わらず、具体性や、言葉の尖りがなく、上手くワークしなかったんです。

そこから今のバリューにアップデートすることになったのですが、その経緯をお話しできればと思います。キッカケは2013年の組織崩壊事件(私が勝手に名付けました(笑))、そして2020年の倒産の危機が訪れたときでした。

バリューアップデートのキッカケ① 組織崩壊事件(2013年)

2013年、ミッションである「社会の仕組みをデザインして大きく有益なインパクトを与えていきます。」を実現するため、当時やっていた採用支援事業で動画就活サイト「recme[レクミー]」という新サービスをリリースしました。

就活生自身で自己紹介の動画を撮り、それを初期面接の代わりにするサービスです。「どういう人なのか?が動画で分かれば一次面接いらなくなるじゃん!」というアイデアから作られましたが、この事業は大失敗となりました。

一番大きな理由は、就活生の話す内容が大体同じで、個性が見えにくかったからです。「こんにちは。私は○○大学の○○と申します。学生時代一番頑張ったことはテニスサークルの新入生勧誘活動です。特に三年生のときは幹事長として…」みたいに。対話することなく動画を見続けるのも人事の負担にもなり、サービスは終了しました。

この時、レクミーがこれから伸びる、という期待をもった社員に多く入社いただきましたが、事業が思うように伸びず、雰囲気も悪くなりました。この苦境をどう乗り越えるか「組織力が問われる時期」が訪れました。

価値観がすり合っていないチームで事業が上手くいかなくなると、「価値観の宗教論争」が生じます。一人一人の判断基準や価値観が異なっており、「前にいた会社ではこうやってた」「いや、その考え方はちょっと違うんじゃないか?」とか。みんな、事業を何とかしなければならない、という気持ちは同じだったのですが、内向きな議論ばかりで、時間が浪費されていました。組織自体が袋小路に陥ってしまい、何が正解か分からず繰り返される状況が生まれ「こんなはずではなかった」と徐々にメンバーが退職していきました。これが組織崩壊の始まりです。

組織崩壊事件を経て飯田さんが感じたこと

組織崩壊事件を経て、「考え方や行動基準を言語化して、価値観を揃えていかなきゃいけない」と思い始めました。

こんな状況になってしまったのは、私が悪いと思っています。みんな優秀で良い人だったんですよ。想いを持ってリーディングマークに入ってきたにも関わらず、こんなに苦しい思いをさせてしまって。何より会社で「自己実現を支援する」と掲げているにも関わらず、リーディングマークのメンバーが自己実現できない状況が発生したこと、これを変えていかなきゃいけないと想いました。

ただ、そのタイミングではバリューの見直しには至りませんでした。事業をやるのに必死で、組織崩壊が進む中で次の事業の種を見つけなきゃいけなかったんです。

バリューアップデートのキッカケ② コロナによる倒産危機(2020年)

当時「recme[レクミー]」サービス終了の反省を活かし、人のことをもっと本質的、定量的に、瞬時に理解できるような技術を作るべく、「ミキワメ」を着想しました。そこから3年ぐらい試行錯誤し、現在組織心理研究所所長の佐藤さんとの出会いもあり、2020年に満を持して「ミキワメ適性検査」がリリースされました。

ですが、コロナがやってきました。満を持してリリースしたプロダクトはなかなか売れませんでした。既存事業の就活イベントも売り上げが7割減になり、倒産の危機を迎えます。ですが当時、組織は崩壊も落ち着き、「ミキワメをやっていくぞ!」と前向きなムード。「コロナで会社が終了になるのは悔しすぎる!」とみんな一致団結しました。

会社が潰れるとなれば、少しでも生存可能性を上げるためにリストラします。ですが当時は経営状態がヤバすぎて、どんなにリストラをしたところで会社の未来はない状況でした。そこでリーディングマークは、社員の可能性にかけることにしたんです。給料も下げず、リストラもせず。みんなで一局を乗り切ることを誓いあったのが2020年。みんながすごくいい動きをしてくれました。そして、奇跡的に会社が生き残ったのです。

日本最速クラスで就活のオフラインイベントをオンライン化して粗利を維持し、新規事業のミキワメも垂直立ち上げすることができたんです。

就活イベントのオンライン化は、手作りで取り組みました。緊急事態宣言の前日、家電量販店が休みになる直前に買ってきたカメラやケーブルを必死に繋いで、配信スタジオに改装した会議室からコンテンツを配信しました。

ミキワメは、リリース初日に1件売れたきりで、その後は売れる気配もありませんでした。最初は知人の経営者に頼み込んで契約を増やしていきましたが、気付けば口コミで広がり、毎日のように問い合わせいただき、売れるプロダクトになりました。

倒産危機を乗り越え、社員全員の共通認識が含まれたバリューへ

今のバリュー、我々の基礎となるような価値観は、倒産危機のタイミングで自然形成的に形作られました。みんなが全力を尽くした結果、奇跡的に価値観がすり合って、事業が伸びたんです。

「今の成果を挙げられたチームの魅力が今のバリューでは十分に示せていない。この時に培われた価値観、強み、良さをバリューという言葉にして忘れないようにしていこう。」

こうしてみんなで話し合って、全員の想いを汲み取って、バリューをアップデートしました。前のバリューと変わって、しっくりくる内容になっていて、私を始め当時いたメンバーの中では非常に納得感のある言葉になっていると思います。

別にメンバーは辞めてもよかったんです、リーディングマークを。潰れかけの会社で、コロナ禍でうまくいくか分からない新規事業のトランスフォームに取り組むって嫌じゃないですか。普通に考えておいしいチャレンジではないし、自分の雇用も危ないわけです。

にも関わらず、コロナや業績不安を理由にして退職した社員は1人もいなかったんです。

それはミッションに皆が共感して集い、「こういう世の中だからこそミッションを実現したい」という気持ちを持ち、一致団結してくれたからだと思っています。



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