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キッチハイクのメンバーインタビュー、第23回目は、コーポレート担当の松村彰恵(まつむらあきえ)さんの入社エントリです。
松村さんは、10年のファッション通販サイト運営会社勤務などを経て、2022年11月にキッチハイクに入社したばかり。コーポレート担当として、これからキッチハイクのバックオフィス業務を担当する予定です。
これまでどんなことを考え、どんな選択を重ねてきたのか。今回は入社間もない松村さんに、「仕事も家族もトレードオフにしない」という思いと、その歩みをじっくりと聞きました。
――はじめに、松村さんがどのようなキャリアを歩んできたのか教えてください。
大学を卒業した後、一度広告会社に就職したのですが、「ZOZOTOWN」の運営元であるスタートトゥデイ(現:株式会社ZOZO)に惹かれ、1年で転職したのが私のキャリアのスタートでした。2008年から10年ほど在籍しています。
もともとファッションが好きだったこと、サービスをユーザーとしてよく利用していたことも大きかったのですが、はじめて社会に出て働いてみて、自分の人生の時間の大半を費やすのだから、好きな仕事に携わりたいと思う気持ちが強くなっていたんです。
当時、組織は上場して1年ほどで、社員もまだ300人ほどしかおらず、急成長真っ只中のフェーズ。商品の撮影や検品・発送などまで社員が自分たちで行っていた時代でした。メンバー同士の仲間意識も強く、みんなで同じ目標に向かってがんばっている充実感に満ちていました。とにかく毎日、仕事に行くのが楽しい!と思っていましたね。
――松村さんにとって、とても良い環境だったのですね。10年の中で、どんなお仕事に携わりましたか?
だんだんと現場の業務から、派遣スタッフやアルバイトの人たちの採用や育成、マネジメントなどの業務へと移行していきました。そこではじめて、バックオフィスの仕事を経験することになります。
新しく入ってきたメンバーの成長を見守ったり、みんなが働きやすい環境を整えたり——中でも、例えば自分が面談して採用したアルバイトさんが成長し、社員になるまでの姿やその背景を間近で見ることがすごく楽しくて。自分自身の視点が「この人たちのために自分ができることは何だろう?」という風に変わっていったんですよね。人の成長に関わっていくには、自分もレベルアップしなきゃ!という気持ちも芽生えました。
このバックオフィス業務経験を通じて、“縁の下の力持ち”としての役割を果たすことが、私にとって働く喜びにつながると気づきました。それが、今につながる自分の仕事の基盤になったんです。
――充実した日々を送る中で、次のステップに進もうと思ったきっかけは何だったのでしょう?
入社して10年が過ぎたタイミングで、ちょうど仕事とプライベート両方でいくつかのできごとが重なりました。ひとつは31歳で管理職になり、この会社で達成したいと思っていた目標に手が届いたこと。
大好きな会社で居心地も変わらず良かったのですが、「この世界しか知らないのはもったいないかもしれない」とも思ったんです。充実した10年でしたし、十分この会社での仕事は楽しんだ! と思うことができたので、次の道を探ることにしました。
そしてもう一つ、私にとってとても大切な存在である犬のペコが体調を崩したことです。
16歳になるペコとは、私が大学4年生のときからずっと一緒に過ごしてきました。ただ年を重ね、よりケアが必要になってしまって……。放っておくわけにもいかず、一時期、私自身も眠れない日が続きました。それでもなんとか会社には行っていたのですが、周りのみんなから「最近疲れているみたいだけど大丈夫?」と心配されるようになっちゃったんですよね。
結果的にはその言葉が、退職を決める一つのきっかけになりました。「楽しそうに仕事をしているね!」と言われることが何よりうれしくて、そういう姿で働いていられること、それを周りの人たちに見せられていることが私にとってはとても重要だったから。
楽しく働くことが後輩たちに対する先輩のあるべき姿だと思っていましたし、実際にその姿を見て「彰恵さんと一緒に働きたい!」と言ってくれる人たちがたくさんいました。それが難しくなってきた今、環境を変えた方が良いと思いましたし、しばらくは家族としてペコのそばにいられる生活にしようと思いました。
――仕事も家族との暮らしもどう大切にしていくか?というのは、まさにいろんな人が感じるテーマな気がします。
本当にそうですね。しばらくして、安心してペコを預かってくれる友人が見つかったこともあり、バックパックを背負い、叶えたかった海外のあちこち一人旅をしました。それから2年ほど友人が経営するコーヒーショップのバックオフィスを担当した後、「さあどうしようか?」と改めて転職活動をはじめたとき、Wantedlyでたまたまキッチハイクを見つけたんです。
――キッチハイクに応募しようと思ったのはなぜですか?
最初は直感というか、一目惚れみたいな感じでした。私が真っ先に惹かれたのは、Wantedlyやnoteの記事で描かれていた、働いているみなさんの気持ちの持ち方やその働き方、会社の雰囲気です。
キッチハイクが掲げている「地域の価値を拡充し、地球の未来へつなぐ。」というビジョンのもとにひとりひとりが集っていて、「地域・食・暮らし」という領域の事業に、全員がつよい手触りを持ちながら働いている。それでいて、暮らしを楽しむ姿が全力で伝わっていて。
本当にこの会社を信じている姿勢と、それぞれが仕事も暮らしも大切に語っている様子にキラキラを感じたんです。「ひとりでも多くの人が、人生を謳歌できる社会へ」という言葉にハートをズギュン!と射抜かれました。
自分がそこにいて一緒に働いているイメージがわいて、「この人たちと一緒に働きたい! みんなのサポートがしたい!」と強く思い、応募することにしました。
――面談などでメンバーと実際に話してみて、何か印象に残っていることがあれば教えてください。
はじめに直属の上司になるヒロさん(青地広信:執行役員/COO)と面談でお話したのですが、そのときいろいろお伝えして「私はこういう人間で、あまり忖度したりできないんですが大丈夫ですか?」と聞いたら、にこやかにひとこと、「最高」って(笑)。その言葉を聞き改めてビビッときたというか、やっぱり仲間になって一緒に働きたいな、ここならやっていけそうだな、という気持ちが強くなりましたね。
――まだ入社間もない(※取材日は入社後1週間でした)ですが、キッチハイクでのお仕事はいかがでしょう?
メンバーと直に会う機会は少ないですが、コミュニケーション自体が活発で、「みんなで会社をつくっているんだ」という意識や空気感をすごく感じています。リモートワークで最大限効率化しながら、集まれる時にはみんなでご飯を食べる時間を大切にしているのも、すごくいいですよね。
――ちなみに、キッチハイクのバックボーンの事業領域である「食と暮らし」についてはどんな風に捉えていましたか?
「食の事業に関わりたい」と特別に考えていたわけではありませんでしたが、もともと「食」へのこだわりや関心はずっと日常の延長線上にあったんですよね。昔からよく家族で食べ歩きをしていて、会社員時代もお弁当を手作りして持参していました。海外旅行をするときも「カレーを食べるためにインドに行く」みたいに、食を起点に行く場所を決めたり——だから「食」は私にとって、ごくごく身近にあるテーマでした。
キッチハイクでは「同じ畑の飯を食おう」という、地域の食材をみんなで取り寄せて食べるおいしい福利厚生があります。「どうやって食べた?」「こうやって作ったよ!」と食いしん坊同士、リモートでもコミュニケーションが大いに盛り上がります。食と暮らしの事業を展開しながら、社内カルチャーとしても食や暮らしをみんなで楽しむ姿勢は、とてもしっくりきていますね。
――これからコーポレート担当として、キッチハイクのバックオフィス業務を担っていくことになりますが、意気込みを聞かせてください。
それぞれのメンバーがいろいろな目標のために活動している中で、私は一人ひとりが目指す目標を叶えるために、自分にできるサポートをしていきます。みんなが気持ちよく仕事をしてそれぞれのミッションをクリアする喜びが、私自身の喜びにもなるんですよね。私は、会社の中でそうした役割を担うバックオフィスの仕事が好きです。
――松村さんはいわゆる「バックオフィス業務」をどんな役割だと捉えているんでしょう?
うーん、そうですね……ただ、イメージとしては「何でもかんでも世話をやくオカン」ではないんですよね。決して何でも屋さんではない。あえて例えるなら“スペシャルサポーター”ですかね。
――スペシャルサポーター! いい例えですね。
表舞台に立つ存在ではありませんが、みんなが力を出し切れるように見えないところでサポートしていくというか。「地球の未来へつなぐ」ようなインパクトを出せる会社組織・事業を成長させていくため、働いているメンバーが快適に働ける仕組みや、みんながちょっとうれしくなるシステムをつくっていくのが、自分自身の役割だと考えています。
――話が少し戻りますが、前職を退職した理由の一つに、家族であるペコちゃんの存在を挙げていましたね。これからのキャリア、働き方、そして家族との生活。キッチハイクに入社したことで、松村さんの人生はどんな風に進んでいきそうでしょう?
リモートワークがメインになり、オフィスも家から遠くない距離にあるので、今はキッチハイクで好きな仕事に取り組む時間も、ペコのそばで一緒に過ごす時間も、どちらも大切にできています。
キッチハイクでは「人生を謳歌する」という価値観を大切にしていますが、私は自分にとってどちらも大切なAとBの選択肢があったとき、それを天秤にかけてどちらかを犠牲にするのがいやなんです。仕事も、家族もどちらも大切。“大切”の種類が違うだけで、必ずしもトレードオフで考えるものではないですよね? それは、「謳歌する」という考え方そのものだなと感じます。
――松村さんにとって、「周りの人たちに、楽しそうな姿を見せられていることも重要」というお話もありました。
「人生を謳歌する」とは、好きな自分でいられることだと思っています。決して、他人の目を気にする、という話ではありませんないんです。周りの人にどう思われるかではなく、私自身が「こう在りたい!」と強く思う姿でいられるかどうかが大切で。
私は楽しく働き、心地よく暮らして、人生を謳歌している“好きな自分の姿”で在ることが、めぐりめぐって周りの人たちに対してもポジティブにはたらくと思っているんです。それは決して、他人の目を気にしていい子を演じるとか、自分の感情を優先してわがままにふるまう、ということでもありません。
これからは、仕事で“スペシャルサポーター”としての活動に邁進しつつ、自分にとって大切なものをちゃんと大切にする暮らしを目指しています。自分が好きな「わたし」でいられるよう、キッチハイクで人生そのものを楽しんでいきたいと思います。
松村彰恵 / コーポレート2022年11月入社大学卒業後、広告会社を経てスタートトゥデイ(現:株式会社ZOZO)へ転職。当時上場後、300人規模の急成長フェーズに貢献。途中、現場からアドミニストレーションブロックに異動し、バックオフィス業に従事。退職後は、海外一人旅、カレー屋、バリスタ、コーヒー屋の一人バックオフィスを経験。もっとバックオフィス業に埋もれたいと考えていたところ、食、旅という好きが同じで、”ひとりでも多くの人が、人生を謳歌できる社会へ”という言葉にハートを射抜かれ、キッチハイクにジョイン。<趣味>酒場とカレーや巡り、一人旅<好きな食べ物>鯖、梨、カレー<暮らしの変遷>福岡、千葉、東京。16歳になる愛犬と暮らす。
キッチハイクは「地域の価値を拡充し、地球の未来へつなぐ」をミッションに、共に人生を謳歌する仲間を募集しています。
社員候補の新メンバーだけでなく、業務委託や副業での参加もOKです。
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