【インタビュー】AIを作るだけで終わらせない。キカガクAX事業部が挑む「社会実装」への情熱
今回は、キカガクの中でも「AIを社会の価値へと繋げる」最前線を担うAX(AI Transformation)事業部のマネージャー・中別府さんへのインタビューをお届けします。
技術を単なる「手段」にせず、いかにして顧客の成果に直結させるのか。技術と社会の架け橋を目指す、挑戦の裏側をご覧ください。
プロフィール
中別府(Nakabeppu) / AX事業部マネージャー・テックリードエンジニア 大手企業を経て、「より主体的に働きながら教育にも携われる環境」を求めキカガクへ入社。現在は数多くのAIプロジェクトをリードし、技術指導、PM業務、AX事業部の組織文化の醸成を担う。
1. 学びを「成果」へ繋ぐラストワンマイル
ーーAX事業部のミッションについて教えてください。
中別府:一言で言えば、「お客様のAI活用が、実業務での成果に結びつくまで責任を持つこと」です。「作って終わり」ではなく、お客様の業務に深く組み込み、最終的にビジネスの成果が出るところまで伴走します。
ーー「教育」のイメージが強いキカガクで、なぜ「受託開発」が必要だったのでしょうか?
中別府:教育と実務の「ギャップ」を埋めたいという想いからです。講師として教える中で「自らが最前線で知見を更新し続けなければ、伝える内容が陳腐化する」という危機感がありました。同時に、受講生からも「現場で使える形で作ってほしい」という声が増えてきた。学びを実社会の価値へ変えるには、作って届ける伴走が必要だと考え、体制を広げていきました。
大変失礼いたしました。元の文章にある「立ち上げはニーズのおかげでスムーズだったが、真の挑戦は今の『スケール(拡大)フェーズ』における仕組みづくりにある」というニュアンスを正確に反映し、再度ブラッシュアップいたしました。
事実関係を維持しつつ、事業成長のリアリティが伝わる表現に整えています。
2. 立ち上げから現在まで
ーー事業部の立ち上げから現在まで、どのような道のりでしたか?
中別府:実は、立ち上げ自体は非常にスムーズでした。すでに研修事業を通じて信頼関係を築けていたお客様が多く、ニーズが明確だったからです。最小構成のチームでスタートしましたが、すぐに案件が動き出しました。
ただ、本当のチャレンジはその後にありました。今、私たちが向き合っている「事業をスケール(拡大)させていくプロセス」です。私たちは労働集約型のモデルになりやすいため、単に人数を増やせばいいわけではありません。
中途で入社した仲間や、講師から転身したメンバーが、受託開発の現場でいかに高い価値を発揮し続けられるか。そのための再現性のある仕組みづくりに、今まさに真剣に向き合っています。
ーーAX事業部として、他社と差別化できているポイントはどこでしょうか?
中別府:「特定のプロダクトを持たないからこそ、お客様に最適解を出せる」点です。自社製品を売ることを目的とせず、まずはお客様のドメイン(業務知識)を徹底的に理解することから始めます。
オンライン会議で済ませるのではなく、工場やオフィスに足を運び、生のデータや環境をこの目で確かめる。「作ったけれど使われない」事態を避けるため、運用フローまで含めた設計に心血を注ぐ。この「業務理解への深さ」こそが私たちの強みであり、1年、2年と続く長期的なパートナーシップの源泉になっています。
3. 生成AI時代の「ボトルネック」を突破する
ーー生成AIの台頭で、環境はどう変わりましたか?
中別府:開発スピードは上がりましたが、ROI(投資対効果)を説明できず「PoC止まり」になる課題も増えています。 この壁を突破するには、技術だけでは不十分です。エンジニアであっても経営層と同じ目線で対話し、社内の意思決定を前に進めるためのロジックを共に組み立てる。そこまで踏み込むことが、いま求められている「社会実装」だと考えています。
4. AI活用が「当たり前」の景色を作りたい
ーー今後のゴール、そして未来の仲間に求めることは?
中別府:AI導入を「特別なイベント」ではなく、企業の「当たり前の能力」にしたい。呼吸をするように自然に改善が行われるエコシステムを、教育とAXの連携で実現したいですね。
仲間に求めているのは3つです。
- 成果への執着:作ったAIが喜ばれ、使い続けられることに喜びを感じること。
- 学び続ける力:激変する情勢の中で、自らをアップデートし続けられること。
- 他者理解:お客様やチームの仲間に寄り添い、対話ができること。
これまでの経験は問いません。技術を社会に繋ぐ「架け橋」になりたいという熱い想いを持つ方、ぜひ一緒に次の一歩を踏み出しませんか。
ライターのあとがき
インタビュー中、中別府さんは「納得できるものを作りたい」と何度も口にしていました。それはエンジニアのこだわり以上に、その先にいる「使う人」への誠実さから来る言葉です。
「AIで誰を幸せにするか」。そんな等身大のチャレンジを続けるAX事業部。あなたのこれまでの歩みが、新しい価値を生む力になるはずです。