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株式会社三菱UFJ銀行からカヤックに出向している鮫島さん。業種も企業文化も全くことなる二社を経験したからこそ分かることとは?話を聞いてみました。
鮫島正一郎さん
1990年生まれ、2022年カヤック入社
ちいき資本主義事業部/投資事業部
コンテンツと酒をこよなく愛しています。
どうせ行くなら、全く違う会社に行きたかった
― 鮫島さんは三菱UFJ銀行からカヤックに出向していますよね。銀行ではどんな仕事をされていましたか?
新卒で三菱UFJ銀行に入社しました。中堅中小企業への営業を5年担当した後、業界リサーチや事業戦略提案を行い、直近では上場企業を担当していました。どうやったら企業の価値向上に寄与できるか、主に金融の分野から提案をしていました。
― 面白法人とは全く異なる業界ですね。カヤックを知ったきっかけは何ですか?
『左ききのエレン』の大ファンなんです。作者のかっぴーさんに書いてもらったサイン色紙を結婚式に飾ったほどです。かっぴーさんはカヤックの元社員ですよね。それでカヤックを知りました。カヤックのHPを見て、こんなに銀行と企業文化が違う会社があるのかと驚くとともに、カヤックのファンになりました。
実は自分の漫画名刺はかっぴーさんに描いてもらったんですよ。
▲元カヤック社員の漫画家かっぴーさんが書いた漫画名刺
― どのような経緯でカヤックに出向することになったんですか?
三菱UFJ銀行でスタートアップ企業に出向できる新しい人事制度が始まったんです。それに応募したのがきっかけです。銀行では事業会社の成長に関わりたくて提案をしていましたが、立場が変わって実際に事業会社に入ったら自分の力はどれくらい通用するのか試したいという思いがありました。
出向先の企業を選ぶ時に企業名は伏せられているんですが、どんな会社なのか説明を見ることはできます。その説明を見ると、カヤックであることがすぐに分かりました。どうせ行くなら全く違う文化を持つカヤックで、経験値を溜めてみたいと思いました。
― 実際にカヤックに来てみて、どんな会社だと感じますか?
上下関係がなく、自由闊達に意見を言い合える雰囲気がありますね。髪型や服装が自由で、誰もスーツを着てないのは銀行との大きな違いです。いい意味でルーティーンワークが決まっておらず、臨機応変に働くことができます。
出向前もそういう雰囲気だろうなと想像はしていたのですが、思った以上に自由な文化が根付いていました。
― 全く違う企業文化を持つ組織に馴染むためにやったことがあれば教えてください。
かっぴーさんが漫画家になったきっかけは、カヤック社員の頃に漫画を書いて日報に載せていたことなんです。自分もそれを真似して日報に「銀行あるある」を書きました。それを面白いと思ってもらったようで、色々な人が話しかけてくれるようになりました。他の事業部の人とも接点を持つことができたので、やってよかったなと思います。
あとはクラブ活動にも参加してみました。自分が参加したのは「クラブ麻雀」です。ここでも事業部や職種の垣根を超えて交流ができました。代表のやなさんやかいちさんと麻雀を打てたのは思い出深いですね。上場企業の代表と麻雀を打てる機会はなかなか無いので。(この麻雀大会を取材した記事はこちら)
「朱に交われば赤くなる」という感じで、自分とは違う文化を持った企業でも、入ってしまえば意外とフィットできるなと思いました。
▲代表の柳澤を交えた麻雀大会の様子
個人が尊重されるカヤックならではの、仕事の難しさとは?
― カヤックではどんな仕事をしていますか?
まずはちいき資本主義事業部の『まちのコイン』の仕事です。主に自治体の方へ向けて『まちのコイン』導入の提案をします。それぞれの地域課題に即した切り口で『まちのコイン』をどう使えば課題解決になるかを企画しています。前職での営業経験が活きていると思います。
また投資事業部でも仕事をしています。少数のチームなので、M&Aや投資をするにあたって、ソーシングから、面談・交渉、実行後の管理に至るまで幅広く携わっています。融資と投資の違いはありますが、前職での経験に近いですね。融資ではお金を返してもらえるかを見るので、リスクに関する部分を重点的に確認します。一方で投資は、その企業がどう成長するかを見極めて、場合によっては協業を通じた支援もします。同じお金を出す行為ですが、全く視点が違うので新鮮です。
― カヤックで仕事をしていてどんな瞬間に面白いと感じますか?
カヤックでは「やりたい」と手を挙げたら、任せてもらえることが多いです。裁量を持って仕事ができるので、早いスピードでトライアンドエラーを繰り返すことができます。試行錯誤の末に、自分の仮説に沿った成果が出ると嬉しいですね。
― カヤックの仕事の難しさを教えてください。
誰も解答を持ってないということですね。未経験のことにも挑戦しなければならない場面があります。決まったマニュアルを進めるだけでは通用しない時もあるので、そこは人によっては難しいと感じるかもしれません。間違っててもいいから仮説を立てて前に進む力が必要だと思いますね。自分自身も不安になることもありましたが、やってみたら意外とできました(笑)。
他には、会議の場でアイデアが発散することが多いですね。カヤックでは同じ会議に色々な役割の人が参加していて、それぞれの考えが尊重されます。逆に言うと意思統一して、まとめていくのが大変です。役割や意思決定の手順が明確に決まっている組織とは大きく違いますね。
― 鎌倉で働いてみて良いと思ったことがあれば教えてください。
一番は『まちのコイン』をはじめとした地域活性の実験フィールドがあることですね。企画を考えて、それを試して、ユーザーインタビューまでできるのがいいところです。鎌倉にメンバーが集まるオフィスがあって、コミュニケーションをしっかり取りながら事業ついて語り合えるのは楽しいですね。
あとは美味しいランチがたくさんあります。自分は中華料理の「大新」、海鮮の「尾崎」、定食の「あかりダイニング」がお気に入りです。このお店に行きたくて出社してます(笑)。
多様性がカヤックの面白さ
― あなたにとってカヤックはどんな会社ですか?
昔はファンだったんですが、今は運営に入っちゃったみたいな感じですね。
カヤックがどんな会社なのか、一言で説明するのは難しいです。事業も多岐にわたっていて、今後もグループ会社は増えていきます。どんどん変わっていくことに面白みがある企業ですね。
― チャンスがあれば会ってほしい社員はいますか?
佐伯さんと中村さんですね。どちらも地域に入り込んで、丁寧に仕事をしています。地道な活動を通じて発見する仮説がとても参考になります。
― カヤックに興味がある方へ、伝えたいことがあればどうぞ。
カヤックは、多様性を面白いと感じているので、様々なバックグラウンドを持つ人が活躍しています。心配せずに、まず飛び込んでみたらいいと思います。
(取材・文 高田一史)
カヤックサイト インタビューより引用-https://www.kayac.com/news/2024/08/interview-sameshima