佐々木 雅浩 - Wantedly Profile
https://www.wantedly.com/id/masa_sasaki_aj
こんにちは!22卒内定者としてインターンシップをしている松原です。
今回の記事では「Creative Monster License」を構成する講座の一つである、『カクシン デザイナー研修』の内容を抜粋してご紹介します。
Creative Monsters Licenseについてはこちら
https://www.wantedly.com/companies/kakusin/post_articles/332236
他職種の記事を読む
・UXアーキテクト(ディレクター)
・3Dクリエイター
カクシンで活躍するデザイナーが大切にしているマインド、考え方はどのようなものか新卒メンバー向けに開催した研修の内容をご紹介します。
デザイナー以外のクリエイターやビジネスパーソンにとっても参考になる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください!
講師はこちら!
デザイナーの仕事を一言で定義することはとても難しいです。
「デザイナーとはどんな人?」という質問をすれば、ある人は「洋服のデザインを考える人」と答え、またある人は「図やイラストを制作したりする人」を想像するかもしれません。
実際、”デザイナー”と名の付く職業・職種は数え切れないほどたくさん存在しています。UI/UXデザイナーなどのデジタル領域の職種や、アーバンデザイナーやインテリアデザイナーといった実生活をカバーする職域にまで、あらゆるビジネスシーンにデザイナーは存在し、ビジネスの数だけデザイナーは存在すると言っても過言ではありません。
それだけの数、デザイナーがいるのですから、一言に”デザイナー”と言っても仕事内容は多岐に渡ります。
カクシンで”デザイナー”といえば、世間で言われる”UIデザイナー”、”ビジュアルデザイナー”、”グラフィックデザイナー”などが該当します。
ビジネス課題を解決するために、UXからビジュアルやUIなどのデザインに落としていくパートを主に担当します。見栄えを整えるだけではなく、どのような配置になっていればユーザーにとって使いやすい・わかりやすいか、提供者が伝えたい情報をユーザーに届けるために最適な導線・配置はどこか、などを設計しデザインに落とし込んでいきます。
📌Point
・ビジネスの数だけデザイナーは存在する
・「デザイナー」と一言で言ってもその仕事内容は非常に多岐に渡る
・カクシンのデザイナーは一般的に”UIデザイナー”、”ビジュアルデザイナー”、”グラフィックデザイナー”などに分類される
あらゆるビジネスシーンにおいて多様なデザイナーが存在していますが、カクシンのデザイナーが共通して持っている考え方があります。それが“デザイナーマインド”です。
デザイナーとアーティストは「成果物」や「作品」を作り上げるという仕事内容の面では類似しています。しかし、デザイナーとアーティストとでは、「成果物」や「作品」を作る目的が大きく異なるのです。その目的の違いにカクシンが考える“デザイナーマインド”とは何か、を見つけることができます。
基本的には、アーティストが作品を作る目的は自己表現です。
アーティスト自身の感情や思考を伝えるために作品を制作します。絵画を見た時に感じる感想が人それぞれ異なるように、アーティストの作品に込められた意図や意味は、作品を鑑賞した人の自由な解釈に委ねられるという特徴があります。
一方、デザイナーが作品を作る目的は課題解決であることが多いです。
上述したように、デザイナーはビジネス課題に深く関わっています。デザイナーが作る作品は課題解決につながるものでなければなりません。
カクシンのデザイナーには、作った作品が本当にビジネス課題の解決に結び付くかを常に意識し、デザインによってどう課題解決できるかを説明する力が求められ、「デザイナーでない人に、わかりやすく論理的に説明することは、デザイナーのスキルの中で最も重要なスキルのひとつである」と考えています。
他にもカクシンのデザイナーとして大事にすべきマインドが以下のような資料として、社内共有されています。
📌Point
・アーティストが作品を作る目的は自己表現
・デザイナーが作品を作る目的は課題解決
・カクシンのデザイナーにはビジネス課題を解決をすることと、デザインでどう課題解決できるかの説明力が求められる
上述したデザイナーマインドを持ち、さらにデザイナーとして成長するために意識すべきことを紹介します。
カクシンのデザイナーだけでなく、他のクリエイター含めあらゆるビジネスパーソンが参考にできるものでもあります。
ビジネスにおいて、エンドユーザーやクライアントの気持ちに立って物事を考えることは必要不可欠であり、デザイナーであってもこの原則は変わりません。
徹底的にユーザーやクライアントの立場に立って課題に向き合い、解決策を見つけ出そうとする姿勢を持ち続けること。
また、ユーザーの気持ちに寄り添うだけではなく、相手の好みや趣味嗜好を察し、クライアントが喜ぶ方法でもてなすなど、自らクライアントとの心理的な距離感を縮める努力も忘れてはいけません。結局は人間対人間の間をつなぐ、コミュニケーションスキルが重要となります。
また多くの場合、クライアント自身の中に答えがあることも多いです。クライアントによっては、それを言語化できない、「なんかこんな感じ・・・」といったモヤモヤのままの状態である場合が多いのも事実。そんな時、私たちデザイナーは具体的な形で提案することができるスキルを持っています。ラフでもデザインという具体的な形を見せることでクライアントが「あ、それそれ!」となったらデザイナーへの信頼感はグッと高まります。
そしてプラスアルファでクリエイティブのプロとして新たな方向性や提案をすれば、より最終的なアウトプットの質は高まっていくでしょう。
「顧客・サービス課題ごとに最適なデザインは何かを考え続け、常に新しい表現の可能性を探し続けるよう努める」というマインドにも繋がっており、ただ仕事をこなすのではなく、ユーザーとクライアントのために様々な角度から努力することが大切だと考えています。
📌Point
・クライアントの立場に立って考える
・密接なコミュニケーションをとることで、相手の中の答えを引き出す
・顧客と課題ごとに最適なデザイン、新しい表現の可能性を探し続ける
デザイナーであっても、そうでないビジネスパーソンであっても、幅広いアイデアを持つことができれば重宝されます。アイデアの引き出しを多く持っていれば、どのような事態にも対応することができるからです。
アイデアを思いつく力は持って生まれた際に決まると考えがちですが、必ずしもそうではありません。
日々の努力で後天的に身に着けることができます。例えば、身の回りのありとあらゆることに興味関心を持つことや、自分が仕事で担当していないような領域について同僚から話を聞いてみるなど、アイデアの幅を広げる様々な方法があります。
読書をして様々な人物の考え方に触れることも良い方法です。
マインドにもあった、「仕事に直結しなくとも、好きな表現はインプット/アウトプットを惜しまない」や「好みに関係なく、価値あるデザイン思考/トレンドの表現などは積極的に習得するように努める」といった考え方もアイデアの引き出しを増やすことに繋がります。
日常生活から、意識的に実践してみましょう。
また、思いついたアイデアを適切に説明できるようになることも重要です。どれだけ面白いアイデアを思いついたとしても、それが理解されなければビジネスの場で生かすことはできません。日常的に自分のアイデアを言語化し、相手に伝える練習をしておくことが大切です。
📌Point
・あらゆることに興味を持てるよう意識する
・読書を通じて様々な知見を得よう
・アウトプットをロジカルに説明できるよう、日常的にアイデアを言語化する
コンサルタントが「この施策を導入すれば〇〇%業務が効率化されます」というように、数字で自身の価値を証明するのと同じように、カクシンのデザイナーも、ABテストなどを通じて数字の根拠を示したり、配色や配置について論理的に説明することが求められます。
論理的に根拠を説明する以外にも、デザインにより説得力を持たせるためには、セルフプロデュース力と発信力が重要になります。デザイナー自身に価値があると感じてもらえることでデザインの価値をさらに上げることができます。
例えば、人から見られる場所ではおしゃれに気を付けたり、SNSを使って発信することでクライアントにこの人であれば「いいデザインを作ってくれそう」と思ってもらうことができます。
多くのトップデザイナーが自身のWebサイトを持っているように、デザイナー自身をブランド化することは、デザインに納得感を与える有効な手段です。
📌Point
・デザイナー自身に価値があると感じてもらうことでデザインの価値を上げる
・おしゃれに気を付けたり、SNSで発信し、自身をブランド化する
僕は『カクシン デザイナー研修』で様々な気付きを得ることができました。
特に、デザイナーとアーティストの違いは作品を作る目的にあるという言葉が印象に残っています。
ただ自分のやりたいことをやるのではなく、クライアントが本当に必要としていることを見極めて、課題を解決するためにデザインするというデザイナーの思考法は、ビジネスの核心を捉えていて、デザイナーでなくても参考にすべき考え方であると感じました。
また、アイデアの引き出しを増やすために自分にできることはたくさんあると改めて認識することができました。セルフプロデュース力を向上させることや積極的にクリエイターの話を聞いたり読書をしたりと日常的にアイデアの引き出しを増やすための訓練を重ね、少しでも早く信頼されるクリエイターとして活躍できる人材になりたいと強く思いました。
Creative Monsters Licenseについてはこちら
他職種の記事を読む