【社長コラム】「なぜ外国人人材や日本語教育の会社が、廃校を再活用した宿泊施設やレンタルスタジオ運営をやっているのか?」に答える回
当社の採用に関心をもっていただきありがとうございます。
今日は、人材や教育を展開する会社が、「なぜ外国人人材や教育の会社が、廃校を再活用した宿泊施設やレンタルスタジオ運営をやっているのか?」について説明します。
運営している施設について
現在当社では、地域開発事業(学再プロジェクト)として2つの施設運営を行っています。
・OKUTAMA+(オクタマプラス)【東京都奥多摩町/団体向け宿泊施設】 2020年1月開始
泊まれる学校『OKUTAMA+』は、都⼼から車や電車で約 1 時間半、東京都西多摩郡奥多摩町にある⼀⽇⼀組限定の団体向け貸し切り施設です。奥多摩の⼤⾃然を⾒渡せるフィンランド式屋上サウナや、本格的な⾳楽スタジオ、焚き⽕を囲んでの BBQ など、丸⼀⽇満喫できる各種体験をご⽤意しています。
・AMAHA+(アマハプラス)【千葉県富津市/学校スタジオ】 2023年7月開始
AMAHA+は、都心からアクアラインで約 1 時間の好立地、千葉県富津市にあります。校舎・体育館・校庭を備えた、建て込み可能な元中学校校舎の学校スタジオです。撮影会社を中心にCM、ドラマ、映画、ミュージックビデオなど様々な用途でご利用いただいています。
学再プロジェクト紹介サイト:https://gaku-sai.jp/
これらの施設は元々中学校の校舎を再活用しており、地域活性化を目的とした営利事業として展開しています。
しかし、当社は元々高度外国人材の紹介事業や教育機関向けのコンサルティング事業をメインに展開しているため、この地域開発事業については少し違和感があるかもしれません。この事業を開始した背景や意味についてお伝えします。
事業を開始した背景
OKUTAMA+は2020年に開始しましたが、それ以前の2017年から当社としては学校施設の再活用に取り組んでおり、当初は奥多摩日本語学校として運営していました。
この奥多摩日本語学校では、「STEM教育を受けた東南アジア地域の外国人留学生を中心に受け入れて、在学中に日本語学習とエンジニア就労を行い、卒業後にITエンジニアとして就職を目指す」という事業モデルで、さらにそれにより過疎地域の地域活性化を実現することを目指して開始しました。
詳細は割愛しますが、内的要因に加えて外的要因も重なり、結果的に数年で事業を停止することとなりました。当初の目的であった地域活性化を残し、事業転換を模索した結果が、現在の現在のOKUTAMA+(オクタマプラス)事業です。
OKUTAMA+開始後もコロナ感染症蔓延による自粛や休業要請もあり、何度も存続の危機がありましたが、紆余曲折しながらたどり着いたのが、【一日一組貸し切りの団体向け宿泊施設】としての運営です。
そして2023年以降は別事業からの経済的支援や省庁からの補助金無しで、単体での黒字化運営を実現しています。
この事業の意味
私たちのコーポレートミッションは「Expand Your Horizons」。機会を生み出すことで世の中の可能性を引き出す事業を展開しています。
地域開発事業については、見過ごされがちな遊休施設に新しい価値を創造し、関係人口を生み出し、持続可能な地域開発を目指しています。
人材や教育の事業と直接的なシナジーがあるのかというと、正直、事業領域としては離れていることは否めないのですが、最近では他事業で取引のある法人顧客に利用いただくケースや、自社社員のオフラインミーティングの会場としての利用もでています。
ただ運営が自律的に成立していることは大きく、先々で各事業が成長してもっと交差してくるかなと思っているのと、物理的な場所をもっている価値はこれからの時代でもっと見直されるのではないかと思っています。
事業のこれから
現在は首都圏の複数の自治体様と学校施設の活用について協議しており、今年度も数件の学校再活用に関する公募に参加予定です。各地域や施設の特徴によって事業モデルは最適化させる予定ですが、当面は首都圏中心に拡大戦略をとっていく予定です。
この地域開発事業(学再プロジェクト)を一緒に成長させていきたいという方とも是非積極的にお会いしていきたいので、関心もっていただいた方は話を聞きにきてください。