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群馬のインターゾーン、大阪を目指す!【後編】

大事だったのは、何をやるかより、誰と一緒にやるか?

転職サイトに登録した日から、平石哲大(当時24歳)の携帯には人材紹介会社からの電話がひっきりなしにかかってきていた。ところが、平日は事務機器の営業をしていて電話に出られない。平日は仕事、週末は家族との時間。2人目の子どもが生まれたばかりの平石には、転職活動の時間がじゅうぶんあるとは言えなかった。

そんなとき、転職サイトの掲載企業の中に「支店の立ち上げ」という言葉を見つけた。

「おもろそうやな~・・・」

インターゾーンの関西支店オープニング社員募集の記事だった。業種は・・・、IT業界。働けるイメージがまったくわかない。しかし、40代・50代の社員ばかりの今の会社でも、20年後までそこで働いているイメージはわかなかった。

「挑戦するのはタダやし、俺でもイケるやろ」

業界を決めていたわけでもなく、やりたい仕事が決まっているわけでもなかったが、負けず嫌いの性分から地道に努力できる自信だけはあった。迷わず応募した。


新大阪駅前の指定されたビルの一室に入ってみると…、関西支店長(仮)の木村と人事の山田が待っていた。スーツを着ていない、ネクタイもしていない。面接なのに和気あいあいと話している面接官。


(これって面接やんな~?)

面接の雰囲気には戸惑ったが、甲子園を目指して暮れた高校時代の話、アルバイトで稼ぎまくった大学時代、同期入社で1番の営業成績を上げたこと、もっと頑張りがいのある仕事をしたいという気持ち、どの話にも木村たちは興味をもって耳を傾けてくれた。

一方で、平石にとっても一緒に働くことになる木村のことが気になっていた。支店の立ち上げといえば最初は少人数でのスタートになるはず。どんな人たちと仕事をするのかは重大な関心事だった。それでも、木村も高校時代に野球部だったと聞いたとき、

「この人ならイケるかも」



仕事の内容はよくわからないが、木村の人柄と野球経験を知って、ここでやっていける確信が持てた。


カルチャーの違いを受け入れた半年間の研修

2度に渡る木村との面接後、高崎本社で社長の鏡山に会うと、その場で内定が言い渡された。「ここで働こう!」と気持ちは固まっていたが、ひとつだけ問題があった。「半年間の本社研修」だった。

2人目の子供はまだ0歳。半年間、父親不在で母親がひとりで育児をすることは考えられない。どうしようかと迷っていると、社長の鏡山が

「交通費は支給するから週末は大阪に帰ればいい。家族で群馬に住んでもいいけど」

と選択肢を与えてくれた。ここまで言ってくれるなら…平石は腹を決めた。

平日は群馬のアパートで単身生活、週末は大阪の家族の元へ、半年間の研修生活が始まった。が、大阪での前職とくらべると、インターゾーンでの仕事は戸惑いの連続だった。


(前職)仕事帰りに駅前で「ちょっと一杯」と言って立ち飲みする。
(インターゾーン)1週間後に飲む予定を立てて、人を集めてから飲む。


(前職)前職は女性が一人もいない職場で、下品な会話も気にしなかった。
(インターゾーン)女性が多いので下品な話を控えて、服装など見た目も気を遣う。


 (前職)パソコン使えなくても仕事では全然困らなかった。
(インターゾーン)会議も相談も、みんなパソコンでメモを取っている。


(前職)売上いくらとか、給料いくらとか、お金のことばかり考えていた。
(インターゾーン) 同世代の社員たちが、自分にはどんな価値発揮ができるか考えている。


(前職)周りの人に興味関心がなくてもなんの問題も感じなかった。
(インターゾーン)企業理念を読んで人に興味を持とうと思った。人を知るための質問もするようになった。この姿勢は仕事にも活きると実感。


「前職では適当にやっていてもそこそこ売れたので、俺は仕事できると思ってました。でもインターゾーンに来て、パソコンもでけへん俺ってなんやねん!へんなプライド捨てよって思いました」


さまざまなギャップを乗り越えていく半年間の中で、平石はスキルも考え方も周囲が認めるくらいの成長を遂げた。

祝!関西支店オープン。平石の宣言

「半年の本社研修を終えて、いよいよあと1週間で大阪に戻れるというタイミングで、実は寝坊して遅刻しました。木村さんには『気が緩んでるんちゃうか?』と怒られました。なので、反省文書いて、これから残り1週間、朝7時に出勤して草むしりすると言っちゃいました」



「木村さんとは『こんな関西支店をつくっていきたいな』と飲みながらよく話します。インターゾーンは関西の売上でもっていると言われるようになろうとか、関西から社内に新しいことを発信していこうなとか。これから木村さんと2人で支店をつくりあげていくんだ!という気持ちはメチャメチャあります。関西支店えぐいな~って言われるようになりたいですね」


「一人でお客さんのところに訪問すると、まだまだ足りひんな~と痛感することはいっぱいあります。でも、やるしかないんで。気合入れて、必死にくらいついてやっていきますよ」

2019年9月にオープンした関西支店では、今3人目の立ち上げメンバーを募集している。(後編 終わり)

連載:群馬のインターゾーン、大阪を目指す!

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<あとがき>

高校球児だったころの2人。甲子園という高い目標に向かっていた頃のひたむきさは今、「関西支店で全社を牽引する」という野心にとって代わっている。野球に限らず、ひたむきに何かに打ち込んできた経験を持つ仲間を関西支店では求めています。

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