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今回は、『リピート率』と『リピーター率』の違いや、計算方法、リピート率を上げる方法について解説いたします。
本記事の監修は、イングリウッドでマーケティングを行なうチームをまとめる、シニアマネージャー 「渋沢亮太」さんに行なっていただきました。
リピート率とは
リピート率とは、今までに商品を購入した全顧客のうち、どのくらいの人がリピート購入してくれたのかを示した割合です。
定期通販事業を行なっている会社では一般的に、初回購入をした顧客のうち、どれだけの人が次回も続けて購入してくれたのかを指します。 リピート率を求める計算方法は以下の通りです。
【リピート率=一定期間のリピート客数÷累計新規顧客数×100】
例えば、販売開始から10,000人のお客さんが商品を購入したとします。そして今月どのくらいのお客さんがリピート購入をしてくれたのかを知りたい場合。(該当月のリピート客が3000人だったとします)
【3,000÷10,000×100=30%】
このような計算になり、30%がリピート率ということになります。
また、一口にリピート率といっても、初めてのリピート購入なのか、2回目のリピート購入なのか、段階によって割合が示す意味合いは異なります。そして、どの段階のリピート率を上げたいのかによって、行なうべき施策も違ってくるでしょう。
どのタイミングのどんな顧客にアプローチするのかを考える上では、RFM分析を行なうことが有効だといわれています。
※RFM分析とは…LTVを向上させるために必要な要素を網羅している分析手法です。一定の期間における、recency(最新購入日)・frequency(購入頻度)・monetary(購入金額)、この3つの指標を用いて顧客を分類し、分析します。
リピーター率とは
リピーター率とは、“特定期間に商品を購入したすべての顧客のうち、リピーターがどのくらいいるのかを示す割合”です。 また、リピーター率をリピート率と勘違いしている方も多いので注意してください。
リピーター率を求める計算方法は以下の通りです。
【リピーター率=特定期間のリピート客数÷特定期間の総顧客数×100】
例えば1年間のリピーター率が知りたい場合には、【リピーター率=1年間のリピート客数÷1年間の総顧客数×100】という式になります。
1年間のリピートが客数40,000人、1年間の総客数が100,000人だった場合
【40,000÷100,000×100=40%】
という計算式になり、1年間に商品を購入した顧客のうち、リピーターが40%いたことが分かります。
リピート率とリピーター率の違い
リピート率とリピーター率は、言葉は似ていますがまったく異なるものです。
__________________________
・リピート率は、新規のお客様が次も購入してくれる割合
・リピーター率は、新規に対するリピーターの割合
__________________________
それぞれの意味を、改めて見比べてみると分かりやすいですよね。
リピート率は、いくら上げてもいいもの。多くの人に、商品を継続的に購入してもらえるようになれば、それだけ売り上げを増やすことができます。
違ってリピーター率は、(一定期間の)売り上げ全体に対して、必ずしも上げるべき数値ではありません。
例えば、1ヶ月のリピーター率が100%で新規顧客の獲得が0だった場合、リピーターに(既存顧客に)売り上げが依存しすぎている状態ということ。逆もまた然りで、どちらかに売り上げが依存してしまう形は、ビジネスが立ち行かなくなるリスクが高くなります。
よって、新規顧客とリピーター(既存顧客)、どちらも増やしていけるようにしましょう。
リピート率を上げる方法
ここでは、リピート率を上げる方法をご紹介します。
リピート率を上げるために、お客さんとの接点を増やし、企業やブランド、商品に対する満足度を高める施策を実施することが重要です。
具体的には
・会員特典で特別感を演出
・初回購入時に次回以降で使えるクーポンを配布
・SNSを使って、ブランドやお店、商品のファンを増やす
(自社アプリを活用した施策も◎)
などの方法があります。
そして最も重要なのは、お客さんに次回も購入したいと思ってもらうこと。そのため、繰り返し購入したいと思ってもらえるような仕組みづくりや、店舗や商品に合ったキャンペーン施策などを行っていきましょう。
【「リピート率とは」本記事監修:渋沢亮太】
株式会社イングリウッド データテクノロジー事業本部シニアマネージャー
生活雑貨業界大手メーカーでEコマース部署の立ち上げから、サイト制作、仕入、物流、分析、ファイナンス、楽天市場・Amazon・Yahooのモール展開など、Eコマースに関わるあらゆる業務を実務レベルで習得。イングリウッドでは商品開発・サイト制作・広告宣伝・物流・CSなど、ワンストップで1クライアントの業務を請け負い、1年で年商30億規模に成長させただけではなく、さらに拡大させ続けている。