今回は、ビジネス開発部の笠木尚紀さんにお話伺いました。
ビジネス開発部 笠木尚紀(かさぎなおき)
2018年入社
大学卒業後、シアトルのNPOでのインターンシップを経て太陽光発電を扱う企業に入社。その後、創エネ/省エネに関わる企業や外郭団体にて、制度設計、業務構築・改善コンサルティング等に携わり、2018年にインフォメティスに参画。
アメリカでの経験が、人生のターニングポイントに
――これまでどんなキャリアを歩んできましたか?
大学卒業後1年間アメリカのNPOでインターンシップをし、帰国後は太陽光発電を行う会社に就職しました。その後、省エネ関連の会社を経て、インフォメティスに入社しました。
20歳の誕生日、漠然と「このまま死んだらつまらない」と思ったんです。それでアメリカに行ってみたいと思い、インターンシップをしました。あるとき、同僚の家で行われたホームパーティに参加しました。そこで、ごみ処理の研究をしているという同僚の旦那さんと知り合ったんです。彼は、「世界中の先進国が高度経済成長によって温室効果ガスを大量に排出したことで、そのしわ寄せが他国に及んでいる。海面上昇によって家や学校などが沈んでしまい、大切な場所が奪われている人たちがいるんだよ」と教えてくれました。
その話を聞いた私は大きな衝撃を受けました。そして、日本は、高い技術力でこの問題を解決すべきだと思ったんです。そして、世界中で使える太陽光発電に関心を持ち、太陽光発電を行う会社に就職しました。その後はエネルギー業界全体に視野を広げ、省エネ関連の企業や団体を経て、インフォメティスに入社しました。
――なぜ、インフォメティスに入社しようと思ったのでしょうか?
環境問題を改善するというテーマそのものに合っていたのはもちろんですが、最先端のAI技術を駆使し、エネルギーマネジメントの分野で環境問題解決に取り組んでいるところに興味を持ったからです。
省エネ関連の会社を経て、エネルギーを作ることばかりでなく、使う量を減らすことも必要だと考えるようになりました。需要と供給のバランスを調整することでベストな状態を作りだし、世界中に広げられたら……。そんな思いが、インフォメティスが目指す未来と重なりました。
また、世界中どこにでも降り注いでいる太陽光をエネルギーに変え、かつ無駄なエネルギーを減らすマネジメントができれば、誰もが平等に再生可能エネルギーの利益を享受できると思ったんです。インフォメティスならそんな未来に貢献できると確信し、この会社で、自分が理想とする世界の実現に貢献したいと強く思いました。
業務の無駄をいかになくすかを考え、改善していくことが面白い
――現在のインフォメティスでの業務を教えてください。
ビジネス開発部という部署の中で、サービス運用業務を担っています。簡単に言うと、お客様がインフォメティスのサービス導入を決定した後の、電力センサー設置に関わる準備からサービス開始後のデータ取得状況の管理、お客様からの問い合わせ対応まで一連の業務を担当しています。
まず、電力データを把握したいというお客様のニーズを満たすためにはどこにセンサーを取り付けるのが最適か、施設の図面を元に検討していきます。それから施工会社と連携して日程を調整し、設置を依頼します。センサーの設置が完了したら、どのセンサーをどの施設に設置して何を計測している、といった情報を社内のプラットフォームシステムに登録します。その後しばらくデータを蓄積したら、お客様にデータを提供する、という流れです。
アプリを使用している個人ユーザーからの問い合わせ対応も行っています。問い合わせが多い内容は、社内のアプリ担当に共有し、アプリを改善することもあります。ユーザーにとって使いやすいサービスであり続けるために、ユーザーからのフィードバックを元にアプリ改善の優先順位をつけることも我々の役目でもあります。
一見華やかさはないかもしれませんが、運用に力を入れることは、お客様にとってのサービス価値を最大化し、利用する全てのお客様の満足度を高めるとても重要な任務だと自負しています。
――業務の中で、どんなところが面白いですか?
定型化されていない煩雑な業務を仕組み化したり、無駄なものをいかに無くしていくか考え、改善することに面白さを感じています。社内で未整備の部分を整備して、全体最適を図っていくことが楽しいですね。実は私自身は、「超」がつくめんどくさがり屋なんですが(笑)、逆にそれを原動力に、徹底的に効率化を進めようとしています。
たとえば、施工会社と設置の日程を決めたら、その日程をお客様に共有し、月末には経理にも報告する、というように、同様の内容を複数の関係者に共有することがあります。この工程は何度も調整が発生してしまいます。この手間を削減するために、個人情報を保護した状態で、施工会社が入力したものを直接お客様が閲覧できるよう、情報を安全に共有する仕組みを作りました。その結果、入力漏れや伝達の遅延といった課題が解消され、社内の経理の集計までもスムーズになりました。
――反対に、難しいと感じる部分はどんなところですか?
面白い部分と表裏一体なんですが、何かを改善していく際にたくさんの関係者を巻き込んでいく必要があるところです。みんなそれぞれが忙しいので負担を増やしたくないんですが、全体の業務効率の改善には各部署に少しずつ協力してもらわなければできないこともあります。そのため、依頼する前には必ず「なぜこのやり方がベストか?」を何度も自分に問い、しっかりと説明できる根拠を持ったうえでお願いや提案をするようにしています。インフォメティスのメンバーは、それぞれがプロフェッショナルで自分の業務領域にこだわりを持っていますが、「全体を良くするにはこれが必要だ」と納得してくれれば、皆惜しみなく協力してくれます。
スキルを身に付けることで業務領域を広げ、もっと貢献していきたい
――インフォメティスに入社して良かった、と感じるのはどんなときですか?
会社が期待する職務と自分の強みが一致して、会社に貢献できていると実感したときです。
インフォメティスには技術力を持つエンジニアが多い一方で、社長の只野さんを中心に営業開拓にも力を入れています。未知の領域であるこの事業で、誰もが手探り状態で仕事を進めていく中で、営業でも開発でもない部分に、多くのタスクが残されていると感じました。
たとえば、今後アプリユーザーがさらに増えたら、当然今以上に問い合わせが来ることになります。その時に対応に追われないように、どのような問い合わせが多いか集計し、FAQに掲載する内容や優先順位の検討などを行っています。これは営業でも開発でもないけれど必要なタスクですし、先回りして対策しておくことで問題を未然に防いだり、業務を円滑に進めたりすることに貢献できていると感じています。まだスキルが足りない部分は勉強して補いながら、もっと貢献していきたいと思います。
――インフォメティスの良いところを教えてください。
風通しが良いところです。社長の只野さんがとてもフランクで、社員の意見を直接聞いてくれます。また、会議で出た内容でも、社員が知りたいであろうことは積極的に公表してくれるのもありがたいですね。
会議の場では、只野さんと役員の間で白熱した議論が行われることもあります。それぞれが正しいと信じていることをぶつけ合うのって、それぞれが会社を良くしていきたいという思いを持っているからこそだと思うんです。そのやり取りを聞いて「こういう軸で考えればいいのか」という気付きがあったり、自分の思いや疑問を投げかけることもできます。
――今後、インフォメティスでどんなことにチャレンジしていきたいですか?
何かを改善して合理化していくことが好きなので、スキルを身に付けて業務領域をもっと広げていきたいですね。具体的には、プログラミング言語のPythonを学びたいと思っています。社内でよく使われている言語なので、社内のエンジニアとのコミュニケーションも深められますし、今のスキルでは難しいこともPythonが使えればもっと効率化していけると思うんです。
プログラミングを学ぼうと思ったきっかけは、COOの木下さんが以前、「技術は身に付けておいた方がいい。そうすれば将来に渡って自分の強みになる」とおっしゃっていたこと。会社のためではなく、社員の将来を考えてくれている言い方がとても印象的だったのを覚えています。その言葉がモチベーションになり、自分も技術を身に付けたいと思うようになりました。インフォメティスには学び続ける人をリスペクトする文化があり、そこも魅力だと思っています。
――最後にメッセージをお願いします!
インフォメティスは少数精鋭のベンチャー企業です。業務効率改善のために常に試行錯誤しながらやっていかなければなりません。そのため大変なことも多いですが、やるべきことはただ一つ、自分が正しいと思えることを考えて実行すること、それだけです。各社切磋琢磨している、前例や正解がない業界だからこそ、自分たちで道を切り開いていく面白さがあります。
業界の最先端を進んでいるという実感と、世の中から求められている使命感のある、やりがいに満ちた仕事です。自分で考えることや変化が好きな人は楽しめると思うので、興味のある方はぜひ応募していただければと思います。
――ありがとうございました!