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ヒューマンシップ社員ストーリーVol.①

ヒューマンシップは今年、2023年に10周年を迎えました。創業時のヒューマンシップを知る数少ないメンバーの一人である松田幸子に、入社のきっかけや当時考えていたことを振り返ってもらいました。

* * * * *

松田(M) : 私、入社のきっかけと言っても、そんなに長々語れるようなかっこいいストーリーがあるわけではないんですよね。創業時だったので、私のパターンはレアケースだと思うし……気が付いたら居心地が良くなっていたというか(笑)

小林(K) : でも「入ります!」みたいな意思表明をする瞬間はあったんですよね?

M : それはまあ、ありましたけど、池野谷さん(代表)と話しているうちにって感じかな。

K : 池野谷さんは元々は直属の上司だったんですか?

M : いや、私はリクルートでは商品企画の担当だったので、商品サービスを拡販するために各部署の営業部長とやりとりするという機会があったんですよね。その営業部長のお一人が池野谷さんでした。

K :当時からリクルートを辞めて一緒に仕事をしようというぐらい、関係性は近かったんですか?

M :全然。そんな感じではなかったはず(笑)。ただ、当時の池野谷さんの営業部の顧客特性と、私が担当する商品の社内的な立場から、とある大手顧客に営業同行したり、私が営業部の会議に参加して、そこで強くダメ出しを受けたりと、池野谷さんとしかないお互い印象に残るエピソードはいくつかあったんですよね。

そういったこともあって、私がリクルートを退職する話を耳にした時は、「ちょっと話できる?」とエレベーターで声をかけてくれて。

K :そうだったんですね。どうしてリクルートを辞めようと思ったんですか?



M : 退職当時は、上の子どもがいよいよ小学校に入学するタイミングで、下の子もまだ保育園の乳児クラスで、まだまだ子育てに手がかかる時期だったんですよね。

K : よく言われる小1の壁ですよね。私もこの数年で二度経験しているので、全く他人事でなくわかりますよ、その大変さ。保育園から小学校へ移ると、スムーズに回っていた生活がガラリと変わるから、下のお子さんが小さいと特に大変でしたね。

M : そう、でも小1の壁を見据えて、当時名古屋に住んでいた実家の両親を数年かけて東京に招致して、私はまだまだリクルートで頑張ろうと思っていたんです。東京へ実家が引っ越ししてきて、さていよいよ!という、そんな時に父親が突然倒れてしまい……助けてもらおうと思っていた親の方に、思いがけず早く介護問題が持ち上がってしまったんです。

日中は会社で昼ご飯も食べられないぐらい集中して仕事して、保育園へダッシュしてお迎えに行き、夕飯作って一緒に食べて寝かしつけた後、深夜から仕事する。そんな毎日だったのに加えて、父を看病する母と毎日会話して二人で泣く、みたいな状態になってしまっていて……

もっと家族に向き合う時間を作らないといけないタイミングが来ているんだなと思ったんです。これだけいろんなことが重なるってことは、きっと見えざる力で、少し私自身の人生を変える時が来ているんだよ、と言われているような感覚。

K : どんな人でもプライベートの節目で色んなことが重なると、もう回せなくなるタイミングってありますよね。

M : で、とにかく先のことをしっかり決める余裕もないままに、リクルートを退職することだけ決めちゃいました(笑)。そこに池野谷さんに「なんで辞めるの?」と聞かれて、正直に家族のこと、自分の今の気持ちや先のことはまだはっきり決めていないことなんかを話して……そしたら、池野谷さんも、たまたま私と同じタイミングで長年勤めたリクルートを出て会社を作るって話を聞いて。オフィスができたら遊びに来いよ、と。

K : それで、しばらくしてオフィスへ行ったんですか?

M : そう、最初の表参道のオフィスです。リクルート辞めてすぐの時は、少しゆっくりしたい気持ちもあったけれど、のんびりしすぎていると、せっかくお友達ができて楽しく過ごしている下の子の保育園を辞めさせなければならなくなるので。

早く何か仕事を作って、売上を立てないとな~と考えていて、個人事業主申請したり準備整えながら、池野谷さんがどんなオフィスでどんな仕事されているのか参考までに見せてもらおう!みたいな単純な興味だったんですよね。

池野谷さんの言葉を額面通りにとって「本当に遊びに来ちゃいました!」っていう感じで、できたてのオフィスにお邪魔して、買ったばかりのプロジェクターでこんなことやるんだよ、みたいな事業説明を聞かせてもらったりしました。



K : それでそのまま働くことになったんですか?

M :いや~若干記憶も曖昧だけれど、ランチ食べて、保育園事情なんかをおしゃべりしているうちに、「困っているなら、業務委託でいいから、まずはうちでやればいいじゃん」って言ってくださって。創業したての会社が私を雇ってくれるなんて、全然考えてもいなかったのですごくびっくりしたけれど、個人事業主としてやっていくには営業力を身につけないといけないと考えていたところだったので。リクルートで営業部長もしている池野谷さんに直接営業教えてもらえるなんて、こんなラッキーな話は他にはないし甘えちゃおうかなと。

当時の転職マーケットって本当にまだまだ女性、特にワーキングマザーに優しくない時代でしたから、家族のことを何もかもフルオープンに話しているのに、そんな私に声をかけてくれたという事実が、純粋に嬉しかったというのもあったかなぁ。

K : それで、しばらく業務委託として働いてから、正社員になったんですか?

M :そうですね、でも実際には、リクルート退職が3月末で、有休消化中にヒューマンシップに遊びに行って、4月には業務委託契約結んで、5月にはヒューマンシップの正社員になっていたというスピード感だったから、これが「しばらくして」と言えるのかどうか(笑)。

K :実際に働いてみてどうでしたか?

M :家族との時間を大事にしたい、という私の思いは実現されました。

実際上、父の介護をしているのは母だけれど、父の状態の変化によって母が抱えるストレスや不安を一緒に分かち合ったりする時間を十分に取れているし。

「今のこの状態(幸せ)があるのは、あの時リクルートを辞めるって決断したあなたと、そんなあなたを迎えてくれたヒューマンシップのおかげよね」みたいなことも、母が言ってくれているので良かったなと。

子どもたちとのかかわりも、成長とともに乳幼児期のような手のかかり方からは徐々に解放されてきたけれど、一方で成長したからこそ起こる反抗期的な問題や、中学受験とか親としてサポートすべきことはいろいろあって。

仕事をしながらも、私が母としてやるべきことも何とかこなせているのは、ヒューマンシップという会社や仲間が、私のことはもちろん、私の家族のことも理解し、受け入れてくれているというベースがあるからだと感じていますね。

K : それって多分、松田さんだけでなく、他のメンバーにも共通している気がしますよね。ヒューマンシップには、「今どんな状況であれ、どう働いてどう生きたいか」というところを、まるっと人柄ごと理解して後押しされる感じがある気がします。

M : そうですよね、創業当時から池野谷さんが、「うちの会社は“人が主役だ!”」ってずっと言い続けているからね。

人材紹介業って、そもそも採用企業からお金をもらうビジネススキームなので、「お客様第一主義的」な発想になると、採用企業を一番に考えている会社が多いんですよ。でもヒューマンシップは、採用企業ではなく、転職する個人を一番のお客様だと考える。転職する個人が幸せに活躍している状態が実現すれば、採用した企業は絶対満足しているはずだと。

そして、転職する個人を幸せにしたいと思うなら、そこに対峙するヒューマンシップの社員が幸せでなければならない。社員が主役、そして、転職する個人が主役のエージェント業をやるんだって。



K : なるほどなぁ……ヒューマンシップでの働き方や人材紹介事業への考え方は、創業期である2013年当時、なかなか世の中にはない発想、というか思想だったんでしょうね。私も最近ジョインして広報をやらせていただきながら、その思想が生きているのを実感しています。

M : 創業期に、池野谷さんが「人が主役」っていう会社にしようとスタートしたっていう第一歩は本当に大きいことだと思うけど、10年以上の時が経ち、社員数も少しずつだけど増えて、世の中の色々な変化も乗り越えてこられたのは、ヒューマンシップのメンバーみんながその思想に共感して、それぞれの考えや思いをもって実践してきたという事実も大きいよね。

「自分はどう在りたいか」ということを自問して、自分らしいやり方で自分の会社をより良くしていこうと行動するってなかなか簡単なことじゃないでしょ。私が、一緒に働く仲間に対してリスペクトする気持ちを持てるのは、そういうところをみんなに感じているからだと思う。

K : そうですよね、みんな自分を大事にして、自分らしく働き続けたいと願っているからこそ、ヒューマンシップは「人が主役」でいられるのかも。

M : 自分たちにそういう気持ちが強い集団だからこそ、転職サポートで関わった方々には、転職する / しないに関わらず、やっぱり自分らしく働いていてほしいなと願ってしまう(笑)。

この転職エージェントという仕事は、誰かの人生を左右する可能性のある仕事だから、怖さを感じることも少なくないけれど、この怖さと向き合いつつ、転職サポートした結果として、「松田さんのおかげで楽しく仕事やれています」なんて言って下さる方がいた時の喜びは、総合商社のスケール感や、リクルートの社会的影響力とはまた異なる、私の仕事のやりがいになってます。いくつになっても成長し続けないと、世の中も人も変化し続けるから、ほんと大変な仕事です。何年経っても難しい仕事だなと思う。

K : 40過ぎても成長し続けないと、と言えるのも、ヒューマンシップらしさですよね。私もそこがすごく共感できるし好きです。だから私も居心地が良いなと思って働いています。

M :こんな感じの話でよかったですかね?さてさて、今日のおやつ何かなー。

K : ずんだ饅頭でーす!(ヒューマンシップメンバーは皆、おやつに目が無いのデス。その話はまた〜)


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