カーシェアリングのシステムを開発するには大きく言うと2つのものを開発する必要がありました。
① 車載器(車に積み込み 通信を利用し遠隔でドアの解錠など行う)
② 車両及び予約管理システム(利用者用&管理者用)
① は知人の紹介であるメーカーを紹介いただく。
② は1から開発すると面倒だなあと思い、ホテルの予約システムなどをASP提供している会社に片っ端から連絡し、カーシェア用にカスタマイズできそうなものを探しました。
たまたま 縁あって、見つけた会社の社長と副社長がカーシェアのビジネスモデルに興味を持っていただき、開発費用を安く抑える代わりに、1台ごとに毎月の利用料を払うというような条件でその会社と契約。開発をお願いすることにしました。
【カーシェアリングシステムのASP提供ビジネスの説明】
カーシェアビジネスに参入したいという企業さん向けに 車載機器と予約システムを
レンタルするビジネス。ざっくりいうと初期費用 車載機器1台10万円 月額の利用料 予約システムと車載機器の通信費で 15000円/台みたいな感じです。10台運営してもらいと毎月150,000円の収入。
結果的にこのビジネスは7年程度で終了しました。失敗した(やめた)原因は大きく3つ
①ビジネスモデルを見誤ったこと(収益構造的として基本土地を持っている事業者でなければ利益は出ない、単純に車を貸すだけでお金を儲けることは不可能)また 顧客となる事業者が限られすぎた。
②インフラ的な役割を担うビジネスは基本簡単に休めない(24時間 365日対応)
③初期費用だけでなくシステム&インフラ維持に結構なお金が掛かる
このビジネスを通じて痛感したことは、システムの開発や通信と融合させたハードの開発はある程度のものを開発したから終わるようなものではなく常に改善、改良が必要であり、その維持改良には、とてもお金が掛かるということ。また24時間 365日で提供するサービスはその保守運営をストップすることができず本当に大変だということです。私のように出来上がったはいいものの運営してみたらその収益性に疑問符で全く儲からず。シェアリングエコノミーというキーワードに乗せられて人に先んじようと見切り発車した結果、開発費の回収も出来ず失敗という結果となりました。これをやったことでドコモとの関係性が生まれ自転車シェアリングに繋がったのが唯一の成果した。( ;∀;)