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【Supporter's Voise】就労継続支援B型事業所 杜(もり)の風さま

ヘルスケアシステムズのサービスを支えるサポーター様
就労継続支援B型事業所 杜の風

 ヘルスケアシステムズでは、検査キットの製造を本社のある名古屋市内の障がい者就労支援施設に委託しています。おもにパッケージの組み立てや資材のセット、チラシを封筒にセットすること等を依頼しています。この委託は、郵送検査サービスが開始した初期から行われていて、昨年までのキット製造数は累計で60万個にのぼります。

 本社から徒歩15分ほどの所に位置する就労継続支援B型事業所「杜の風」様は、現在お願いしている中でも、もっとも製造数が多い事業所です。今回、普段からやり取りをしている検査事業部の上野と広報の高実子が訪問、お父様と「杜の風」を立ち上げて支援員をしている大脇様にお話を伺いました。

ー 杜の風ではどのような利用者さんが働いていますか?

20代の女性が多い事業所です。特別支援学校を卒業した方が中心で利用されています。就労系の事業所なので作業を行うことが中心ですが、様々な表現活動や行事などを通して、社会生活が円滑に行えるよう支援もしています。

ー 普段はどのような仕事の依頼が多いのでしょうか?

木工所さんの依頼で、楽天やホームセンター等で販売されている木製フラワースタンドの塗装や神棚の棚板セット、木製の鏡餅、エコな加湿グッズとして販売されているひのきブロックを検品して袋に詰める仕事などです。また、オリジナル手芸雑貨を製作しており、マルシェに出店させていただき販売をしています。

ー ヘルスケアシステムズの仕事とはまた全然ちがいますね

実は最初に依頼を受けた時はうちの事業所で出来るのか心配でした。ただ、木工の作業は自然の物を扱うため、常時定型の方法や仕上がりがあるというわけではありません。そのため、作業の始まりと終わりがはっきりしていて「できた」「できない」がわかりやすい作業も取り入れたいと思い、新しい挑戦として、お受けすることにしました。

ー 実際に受けてみていかがでしたか?

ソイチェックでは、容器にシールを貼る、ビニール袋にシールを貼る、ご案内の用紙を折る、採尿カップを折る、パッケージに詰める…など、利用者さんの状況に合わせて分担し、必要に応じて職員が対応しています。正しい位置にシールを貼ったり、向きを覚えたり、ID番号を照合したり、正しくパッケージに詰めるために、写真が有効な場合もあれば、袋の空気をしっかりと抜いてスピッツを固定したり、プラケースの組み方を考えたりと、日々試行錯誤を繰り返しながら工夫を加えて作業を行っています。   ただ、職員たちは新しい検査が発売するたびに頭を悩ませています(笑)。

事業所でのマニュアルの一例

ー 検査のラインナップも増えたので大変なことも多いのではないでしょうか?

特に、検査キットのリニューアルの時は大変でした。日常生活での少しの変化や違いを、全く違うこととして受け止めてしまう利用者さんたちは作業も同様です。なので、いつも受けている『ソイチェック』と内容物が異なる検査キットはうちでは無理かな?と思っていました。ところが試しに受けてみたら、私たち支援員の少々の対応の工夫で問題なくできて…。利用者さんたちの成長が感じられて嬉しく思いました。なぜか『コリバクチン検査』が人気で、よく「コリバクチン!コリバクチン!」って言っています(笑)

きれいにセットされた採尿容器セット

ー ヘルスケアシステムズへ要望や伝えたいことはありますか?

杜の風の利用者さんは、日ごとにコンディションが変わったり、少しの状況の変化で、できていたことが急にできなくなったりするなど、安定して作業に取り組むことが難しい場合が大多数です。一般企業とは仕組みが異なる福祉事業所の特性を理解していただくとともに、このような中で利用者さんと職員が力を合わせて製造をしていることを知っていただけると嬉しいです。

ー 施設利用者さまからヘルスケアシステムズへ


事業所の支援員さま 

【左】カメラが趣味の支援員の五十川さん【右】取材を受けていただいた大脇さん

就労継続支援B型事業所「杜の風」

http://www.morinokaze61.sakura.ne.jp/

【編集後記】

アットホームで明るい雰囲気のなか、皆さんが活き活きと仕事に取り組む様子が印象的でした。取材にも快くご協力いただき、ありがとうございました!

私たちが直接来て見て、どんな仕事をしているのか知ってもらえたのがとても嬉しいとお話ししてくださいました。またぜひ気軽に来てほしいとのこと。これをきっかけに、相互に知る機会を設けられたらと思います。

なお、今回の記事では、IDや袋の向きなどをどうしたら間違いなくできるか職員が気をつけた点も事細かく記載しただきました。ここは施設の創設者でもある大脇さんのお父様が特に知ってほしいと言われていた箇所です。お父様はこの原稿が完成したすぐ後、8月下旬にご病気で亡くなりました。ここにご冥福をお祈りいたします。

(文章・写真:広報 高実子実奈子)


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