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アルムナイを通じて企業と働き手の関係を「自然」に戻すハッカズークの挑戦【株主インタビュー・後編】

株主インタビュー前編ではHIRAC FUNDの皆様にスタートアップの視点から組織や事業についてのお話を伺いました。後編は金融系VC3社の株主をお招きして、「アルムナイ市場の変化」や「日本企業におけるアルムナイの可能性」についてお伺いしました!

>>前編はこちら:HIRAC FUNDが投資を決めたハッカズークとアルムナイの可能性とは

【お話しいただいた株主の皆様(敬称略)】
西武しんきんキャピタル株式会社 束原 巧次朗
静岡キャピタル株式会社 園田 直
株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ 石元 玲

ーーまずは、初めて接点を持っていただいた時のハッカズークやアルムナイ事業への印象を教えてください。

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ・石元:
最初にハッカズークを知ったときは社名の意味が全然想像できなくて、「ハック」と「家族」とフランス語で祭りを意味する「ズーク」をかけ合わせた造語だというお話を聞いて、社名にピッタリな企業だなと思いました。私自身、転職経験者であったり銀行に勤める中で、企業におけるアルムナイの重要性はとても感じていました。なので、ハッカズークに出会って、銀行でアルムナイと関係を構築するのはもちろんのこと、アルムナイをご支援させていただいている地域の企業に落とし込めたらいいなと思いました。

ーー企業がアルムナイと関係を構築する重要性は感じられていた一方で、アルムナイに特化したサービスが事業として成立するのかという疑問はあったのではないでしょうか?

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ・石元:
ありました。「Official-Alumni.com」(アルムナイ特化型SaaS)がどんなビジネスモデルなのかすぐにはわからなかったです。ただ、アルムナイ同士のネットワークの価値だけではなくて、企業にとっても直接的に再雇用やビジネス協業といった価値が生まれます。それに直接的な価値でなくとも、IRでアルムナイの取り組みを公表したり、アルムナイと関係を構築するそれ自体が採用ブランディングに繋がっていたりと様々な価値を考えたら、経済効果も大きいなと思いました。

ーーアルムナイと関係構築することで退職による損失を減らせることは企業にとっては大きな価値ですよね。束原さんはハッカズークやアルムナイ事業の第一印象はどのようなものでしたか?

西武しんきんキャピタル株式会社・束原:
自分への戒めも含めてぜひお話できればなと思います(笑)。ハッカズークを初めて知ったのは、2020年6月ラウンドの資金調達のプレスリリースを拝見した時です。今思えば当時の自分は見る目無いなと思うのが、正直アルムナイの事業って上手くいくのだろうか...と接触しようとするのを勝手ながら見送ってしまいました(笑)。

ーー最近ようやく「アルムナイ」という言葉も浸透し始めましたが、2年前は市場としてもまだまだでしたので(笑)。そんな第一印象から投資に至るまではどのような変化があったのでしょうか?

西武しんきんキャピタル株式会社・束原:
2021年夏ぐらいに自社で管理している企業リストを見返したときにハッカズークがいて、アルムナイ事業を改めて調べてみたら、この1年足らずでアルムナイを取り巻く状況が大きく変わっていることを実感しました。すぐに問い合わせフォームからDMさせていただきまして、代表の鈴木さんとお話していく中でハッカズークとアルムナイにポテンシャルを感じたので、今回は投資させていただきました。

ーーありがとうございます。園田さんはハッカズークとアルムナイについての第一印象はいかがでしたか?

静岡キャピタル株式会社・園田:
ハッカズークとは面談を重ねるごとにワクワクしていく感覚を持ったので印象に残っています。雇用の流動化という社会変化の中、ほとんどの企業がアルムナイと関係を構築したいと思っている一方で、実は日本企業のカルチャーや自社の人材ではないアルムナイと繋がるための制度設計の難しさが障壁となっているのだろうなと思いました。そのような障壁を取り除くために、我々地銀系VCには協力できることがたくさんあると感じたので、出資させていただきました。


ーー出資を決めていただいてから今に至るまで、様々なメディアに取り上げられるなど人事界隈以外からもアルムナイの注目度は高まっているように感じます。この変化についてどのような印象をお持ちになられていますか?

「Official-Alumni.com」がHRアワード2022人材採用・雇用部門の最優秀賞を受賞するなど注目が集まる

静岡キャピタル株式会社・園田:
ハッカズークの皆さまが日々の課題に対して凄く真摯に向き合って、アルムナイ事業としても先陣を切って市場づくりに貢献している中で壁にぶち当たることも多いと思うんですけど、チャレンジングに取り組んでいた結果、現在アルムナイに対して注目度が確実に高まっていると肌で感じています。

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ・石元:
先日のHRアワードで最優秀賞を受賞されたことも含めて、「Official-Alumni.com」がHR業界で認知を取れたことが重要ですよね。人事業界ではアルムナイという言葉が認知され、「Official-Alumni.com」について知りたい人も増えてきました。そして、人事以外の方もアルムナイという言葉を知るようになったことで、興味の対象がアルムナイからサービスへ移ったとも言えます。今後、ハッカズークへの注目もますます高まるのではないでしょうか。

西武しんきんキャピタル株式会社・束原:
外からハッカズークを見るとアルムナイという未知の領域を順調に成長させているように見えていますが、中から見るとハッカズークの皆様が試行錯誤を日々積み重ねていることに良い意味で衝撃を受けました。ただ、そういった生みの苦しみや業界のトップランナーであることがハッカズークで働く楽しさであり、今の結果に繋がっているのだろうと思います。

ーーありがとうございます。続いて、最近ハッカズークでは採用が拡大していたり、事業責任者が鈴木から實重に変わったりと組織としても大きく変化しています。この組織の変化を株主の皆さんはどのように捉えていますでしょうか?

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ・石元:
組織も事業も変化は絶対あるべきで、上手くいかなかったらまた変化すれば良いです。なので、変化を恐れずに止まっていないという見方をすると、正しい道を進めていると言えます。鈴木さんもいつかのタイミングで権限移譲しようと考えていた中で、それが今だと判断されたということですよね。

静岡キャピタル株式会社・園田:
組織の拡大に伴って苦戦するスタートアップが多い中、ハッカズークは組織作りのプロ集団です。鈴木さんを中心に人事領域に造詣が深く、経験豊富な方々が集まってる会社なので、戦略的に組織作りをしていくのだろうなと安心してみています。

西武しんきんキャピタル株式会社・束原:
一言で言うと、来たるべき時が来ただけかなと思っています。石元さんが仰ったように組織が変化することはスタートアップが成長するためには必要で、弊社が投資を検討した時も鈴木さんだけでなくハッカズークの皆様を見た上で判断しています。なので、私も心配はしていません。是非、このまま突き進んでいただきたいですね。

ーー株主の皆様に支えられて組織も大きくなっていきました。世間的に都市部と地方では情報のスピード感なども異なると言われている中で、地方におけるアルムナイの可能性をどのように捉えていますか?

静岡キャピタル株式会社・園田:
企業の大きさや所在地に関わらずアルムナイネットワークが広がる可能性はあると思います。最終的な世界観は、どこにいてもどんな人でもアルムナイネットワークで繋がることだと思います。企業という組織の定義をアルムナイまで拡張することにおいては、場所はそこまで関係ありません。それに、都市部で経験を積んだアルムナイが地方に来ることで新たな価値提供や経済発展にも繋がると思いますし、むしろ地方にこそアルムナイネットワークの価値ってあるのではとまで思っています。

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ・石元:
私も地方企業のアルムナイネットワークには価値があると思っています。ただ、現状として地方はより保守的で多様性を受け入れられていないとも思っています。なので、少しずつ社員も企業もアルムナイについての価値観を転換させることが重要です。地方においてもアルムナイの価値が見直されるタイミングは必ずやってくるので、その時に一気に普及させられるように準備しておくことが重要です。

ーー地銀系VCがアルムナイ事業に出資をしていただいてること自体が最初の一歩だと感じています。
最後に株主である皆様から見て今ハッカズークにジョインすべき理由やこれからハッカズークに期待することをお伺いしてもよろしいでしょうか。

▲ ハッカズークのオフィスメンバー

西武しんきんキャピタル株式会社・束原:
社会的意義とやればやるだけ成果が出せる環境がハッカズークにはあります。HRテックの中でも珍しい退職者に目を向けたサービスを通じて、日本企業が今までアプローチ出来なかった課題を解消できることには大きな意義があります。

2つ目に関しては、今までハッカズークの皆様が組織を創りあげてきて、一定の成果指標みたいなものは見えてきていると思っています。まだまだチャレンジングなフェーズでありながらも、スキルを発揮出来る環境も整っているので、貴重な経験も得られると思います。

株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ・石元:
働くって自分のためでもありながら家族のためでもあり、日常的な行為ですよね。でも、ずっと働いてきた日本には、少し歪んでしまった文化もあります。あえて文化という言葉を使ったのは、業務を改善させるスタートアップは多くありますが、ハッカズークが掲げる「辞め方改革」のように文化を変えようとしているスタートアップは本当に数少ないです。

個人的に「文化」の対義語は「自然」だと思っていて、「退職者は悪」という文化を変えるチャレンジをするハッカズークの使命は企業と働き手の関係性を自然に戻してあげることだと考えています。壮大なチャレンジで困難なこともたくさんありますが、こんなにも大きなチャレンジが出来る環境もあまりないはずです。

静岡キャピタル株式会社・園田:
「企業と働き手の関係性を自然に戻す」って凄く良い言葉ですね!自然に戻すってまさにその通りだと思っています。アルムナイネットワークの本当の価値は再雇用だけではなく、オープンイノベーションだったり、ブランディングだったり、アルムナイを起点にして様々な価値に繋げられます。

そんな事業を通じて組織を大きくする経験であるとか、社会に対して大きなインパクトを与えるとか、ハッカズークの今のフェーズだからこその経験が出来ると思います。情熱とビジョンへの共感さえあれば、大きな目標を達成できる環境なので思い切ってチャレンジして欲しいです。

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アルムナイ(退職者 / 卒業生 / OBOG)に特化したサービスを提供していて、日本を代表する多くの大企業に導入いただいています。 事業拡大に伴い2022年5月に新たに資金調達を実施し、新しい仲間を大募集中です! 資金調達に関するnoteとプレスリリースはこちら: https://note.com/hackazouk/n/n7948e343971c <事業内容> ■アルムナイ特化型SaaS『Official-Alumni.com』 企業がアルムナイとの繋がりを構築・強化するための、SaaSプロダクト「Official-Alumni.com」を開発・提供をしています。 https://official-alumni.com/ ■アルムナイ・コンサルティング アルムナイ・リレーションの構築や強化のために必要な制度設計から運用まで、企業とアルムナイの間に立ち、関係を最適化するためのコンサルティングをします。 ■退職で終わらない、企業と個人の新しい関係を考えるメディア『アルムナビ』 アルムナイに関する最新情報やノウハウ、事例などを発信するメディアです。 https://alumnavi.com/
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