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なぜCTOたちはAIベンチャーに参画したのか 〜CEO, Founder KENSHIN編〜

フィリピン、仙台などにリモートメンバーを抱える #京都AIスタートアップ のハカルス。ハカルスには、なんと3人の"元CTO"が在籍しています!

今まで、そのうち2名を紹介して来ました。

今回は3人目にして、やっと創業者であり、CEOの健真さんが登場です!


健真さんは、ハカルスを設立する前も、いくつかベンチャーの立ち上げ経験があり、うち1社はCTOの役割を担っていました。そう、健真さんが、ハカルス3人目のCTO経験者です!

今日は、今までの軌跡について一気に聞いてみようと思います。


最初の仕事はPlayStationの開発。起業を志し3年で辞めるつもりで入社。

--- 今日はよろしくお願いします。健真さんは、今までも海外経験やベンチャー経験がたくさんあると聞きました。一番最初の仕事はどんなことをされていたのですか?

ロサンゼルスでコンピューターサイエンスを学び、卒業後は、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントに入社しました。「PlayStation」の開発に関わっていたんですよ。


--- 大企業の中でも花形の部署ですね。高校卒業と共に海外に行かれたのに、就職のタイミングで日本に帰って来られたのは少し意外です。

本当は、海外で起業したかったんです。海外で、起業というキャリアは、かっこいいとされるキャリアの1つ。ただ、日本人が海外で起業することはハードルも高かったので、まずは日本に帰ってきて、会社の仕組みが学べるだろうと、大企業に入社しました。

最初から起業を見据えて3年で卒業しようと思っていたので、その分、たくさんの部署に顔を出し、学べることは全部吸収しよう、という必死の3年間でした。


--- そのあとはすぐに起業したのですか?

いえ。最初は、イスラエルの軍事系ベンチャーに参画して、1年だけイスラエルと日本を行き来する生活をしていました。その会社が開発するヘリコプターのシミュレーション技術を日本に持ってくるための、セールスがミッションでした。そのベンチャーは1年で去り、起業にたどり着きます。当時はまだ26歳でした。ここで、CTOという肩書きになったんです。


最初の起業でCTOに。CTOとしてやった仕事は「IDEのアンインストール」

--- かなりお若い時にCTOになられたのですね。めちゃくちゃ大変そうですが、何が大変でしたか?

新卒のエンジニア、クリエイターとCTOの私の3人で仕事をしていました。開発はもちろん社内だけでは回らず外注もお願いしながら仕事をしていました。3人しかいないので、CTOと言ってもプレイングマネージャー状態です。

そんな中で私がやっていた仕事は「IDEをアンインストールする」ということです。


UNPRECEDENTED INNOVATION for HEALTHCARE from JAPAN というイベントでの一コマ


--- IDEアンインストール…と言いますと??

IDEとは、日本語でいうと「統合開発環境」を意味します。エンジニアはこれを使って開発を進めるんですね。私がCTOになってやっていたことは、これのアンインストール。つまり、開発できる環境を捨てる、開発から離れるということです。


--- CTOなのに開発から離れるのですか?それは誰かにやらせてご自身は別のことに集中するということですか?この頃CTOとして注力されていたことは何ですか?

そうです。基本的に、コードを書く、見る、レビューする…という、CTOが得意としているようなところはやらないように心がけていました。それでも、緊急対応などが生じてどうしてもやらなきゃいけない場面は多々あったので、毎回「これが最後」と思いながら手を出していました。

その分、エンジニア採用、オフショアを含めた開発チーム体制作り、お客さんとの商談に参加しての要件ヒアリング、トラブル発生時の謝罪などなど、CTOだからこそValueが出せる業務に集中するようにしていました。


--- 大抵の人にはやろうと思ってもできないことな気がします。得意を捨てるということですし、気持ちがついてこないこともありそうです。どういった信念でそのようなことをされていたのでしょう?

1つ下のポジションの仕事をCTOがやってはいけない、ということを徹底していました。じゃないと、CTOを起点に、全員が1つ下のポジションの仕事をし続けることになって、組織は引き上がっていきません。CTO自身が、開発に手を出さなければ、メンバーはどんどんレベルの高い仕事に触れることができ、どんどん昇格していきます。

逆にいつまでもCTOが開発していたら、そこがボトルネックになり、あっという間に経営不振になると思っていました。反論を覚悟で言い切ってしまうと、コードを書いたり、見たり、レビューしたりしているCTOがいる会社は成長しないと思いますよ。


--- 健真さんがそう思っていらっしゃるのは、ハカルスの文化から伝わってくる気がします。すごく濃いお話でしたが、この話は、まだ最初の起業ですよね。ハカルスは4社目だとか…!間の会社は何をされていたんですか?

始めての起業は、デジタルサイネージの会社でした。ちょうどリッチコンテンツが流行り出したところだったので、国道沿いのパチンコ店をターゲットにサイネージを売っていましたね。

その後の2社目は、動画共有サイト。3社目は、Startup Weekend Kyotoでのプロダクト開発を起点にスタートした、コワーキングスペースの運営を効率化するためのシステムです。その事業はニューヨークの企業に売却して、ハカルスを立ち上げることになりました。


--- なぜ4社目のハカルスを立ち上げようとしたのですか?今までの領域とも大きく異なると思いますが、何かきっかけがあったのでしょうか?

きっかけは家族ですね。妻が料理教室で働いていたので、自然と家での会話は「健康」「病気」「栄養素」などの話になることが多かったんです。そんな妻からの提案もあって、体質改善のために、低糖質食事法を取り入れたことがありました。結果はすぐに出てきて体型も変わりました。しかし、栄養計算などをどこの家庭でも行うにはハードルが高い。そこで、「食材を置くだけで栄養素が測れるキッチンスケール」を開発すべく、4回目の起業に挑戦しました。



2回の方向転換。しかし創業からの「テクノロジーを使って人々を健康にする」という理念は変わらず

--- 創業時の事業からは少しずつ変化させてここまできたと思いますが、どのような背景があったのですか?

創業時、キッチンスケールの開発と一緒に、ヘルスケアのアプリを開発していました。そのアプリの中にAIの技術を使っていました。クライアントと会話しているうちに、その技術にハカルスの価値があると考え、現在の事業に至ります。

データ解析のサービス開発にあたって、営業活動をしていたのですが、お客さんの食い入るようにこちらの話を聞いてくれる反応に、確信を持てたのが大きかったです。


--- 事業自体の方向転換があった後でも、健康というテーマは会社からは消えず、CHO室を立ち上げるなどの取り組みは、社員としては有難いことです。

創業事業がヘルスケア領域だったこともありますし、現在のクライアントにも医療・創薬系の企業があります。こうやって、サービスを通して人の健康に関わる以上、自分たちが不健康では説得力がありません。だから、会社としても健康に真剣に取り組みます。


--- 最後に、未だ見ぬハカルスの社員の方にメッセージはありますか?

私のCTO時代の時の話にもありましたが、ハカルスに入社したら「現状より1つ上の仕事」が与えられると思います。これからスパースモデリングの技術を使いながら、医療、創薬、産業などの領域で世の中の役に立ちたい人は、ぜひ一緒に働きましょう!

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