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連結30万人から10人以下のスタートアップへの転職のリアル

はじめまして。

ヒラソル・エナジー株式会社、取締役COOの畔上(アゼガミ)です。

(カバー真ん中の作業服着ているのが自分です。)

今回は私のキャリアストーリーとして、2019年9月に大企業(日立製作所)からヒラソル・エナジーへ中途入社した経緯、その時の考え方などをお話したいと思います。今後のキャリアや、スタートアップへの転職を迷われている大企業勤めの方や、30代後半、子持ち、ローン持ちでの転職、家族のケア(所謂、嫁ブロックなど)に悩まれている方へ参考になればと思い、お話したいと思います。

自己紹介

もうすぐ(2022年1月で)40代突入の社会人歴15年ほど。2007年に日立製作所に入社し、産業用・電力用のモーターの設計及び、風力発電システムのシステム設計、開発、顧客対応、トラブル対応などを4年ほど担当しました。その後、東日本震災後に社内異動により、新設された戦略企画部に主に再生可能エネルギー担当として配属され、M&A、事業再編、中期計画策定、他社アライアンス交渉など経験してきました。途中、水力発電システムの関連会社に出向し、コーポレート企画業務も経験しました。家族は妻と娘、愛車はキャンプ仕様のハイエース。

30代後半の危機意識

戦略企画部門での業務は、他社との交渉やコンサルティング会社を使った業務改革、M&A実務、新規事業開発など、幅広く担当でき、非常に充実した毎日でした。一方で、30代後半になり、自分の専門性に悩むようになりました。エンジニアとしては経験が浅く、バックオフィス業務の一連の流れは理解しているものの、経理部員ほど会計に詳しいわけでもなく、法務部員のようなリーガルチェックが出来るわけでもなく、人事部員のように採用や労務の実務経験があるわけでもありません。メインの業務としては専門性の高い他部署のエキスパートや、コンサルや弁護士ファームの専門家の助言をまとめて社内資料を作ったり、機関決定などの会議運営などが中心に広く浅く業務を回すという形で執務していました。

おりしも、組織への帰属ではなく、職務への専門性によって評価の決まるジョブ型雇用の導入が議論されていく最中、現職を続けていて、自分の将来の専門性を高められる経験が得られるのかの不安から、転職によるキャリアアップ(チェンジ)を意識するようになりました。

スタートアップ転職という選択肢

そんななか、社内で研修や業務の一環としてスタートアップビジネスを知りました。技術やアイディアをもち、リスクマネーを必要としているベンチャー企業と、新しい投資先や提携先を求めているVCや事業会社が一緒になって、技術やアイディアの社会実装を進めるという、スタートアップエコシステムを知り、感銘を受けるとともに、自分の「専門性がない」というキャリア上の弱みが、ここでは強みになりうるのではないかという思いもあり、スタートアップへの転職を決意しました。

ヒラソル・エナジーでの働き方

その後、いくつかのマッチングサイトを利用し、複数の企業の話を聞いたのち、自分の経験とのマッチングや、技術優位性、ビジネスモデルの柔軟性、そして何より、CEOはじめとするメンバーとの相性などをもとに、ヒラソル・エナジーへの転職を決意しました。

ヒラソル・エナジーへの転職後、イメージ通りだった点、イメージと違った点がありました。

①業務システムへの考え方

「スタートアップでは柔軟に最新のチャットツールなどを活用している」ということはイメージ通りでした。しかしチャットツール以上に業務効率に影響があるのが、G SuiteやNotionなどのクラウド型グループウェアの活用でした。

それまでの業務では、ExcelやWordなどで作ったドキュメントや報告書などを、ローカルや、共有フォルダに保管、もしくはメール添付などで共有するというものでした。最新版が分かりづらくなり所謂「最終版ver5.final.xlsx」問題が多発していました。

クラウド型グループウェアを使うことで更新するごとにメールで送信することなく、ファイルをメンバー間で同期することで、最新版管理が不要になるだけでなく、同時にアクセスすることで同時に編集やコメントが可能となり、業務効率が飛躍的に向上しました。

②一度の会議にかける思い

前職では、一般的な企業同様、定期的に行われる会議や儀礼的な会議なども中にはあり、正直会議するぐらいであれば自分の業務を進めたいという気持ちもありました。

スタートアップでは会議などはなくフラットな会話で話が進んでいくイメージがありましたが、ヒラソル・エナジーでは、会議は「意思決定する場」です。それぞれがノートパソコンを持ち寄り、上記の共有ツールなどを用いて資料を共有することで、資料作りに時間を掛けずに議論に時間を掛け、基本的に1回の会議で決定まで持ち込みます。その分、時間が長くかかることもありますが全体として会議に掛ける時間は大幅に減りました。しかしその分、会議の後はぐったりと疲れることも多くなりました(年齢の問題もあると思いますが。。。)

③「業務を回す」から「仕組みを作る」

今まで大企業での勤務の中で、新規事業開発や新組織の立ち上げなども経験したことから、スタートアップでの立ち上げもそれなりにこなせると、考えていました。実際に業務を始めて感じたのは、今までやっていたのは、新規事業といってもお金も資材も人材もシステムもルールも会社の枠の中にあり、それらを組み合わせたり改良することで乗り切れることが大半でした。(もちろん大企業の中でゼロイチをしている方もいらっしゃるとは思いますが)また、改善についても担当部署に要望を出したり、必要な審議を経て実行部隊が実施してくれるということが多く、社内調整に手間がかかるものの、最後はある意味組織の中で「オートメーション」で進んで行きました。

実際にスタートアップに転職して感じたのは、「自分が問題点だと感じた事は改善する」というシンプルなことでした。要するに気がついた人が自分で動く必要があるということですが、これを「大変だ」と思うか、「じゃあ好きにやってやろう」とか「経験値稼ぎのチャンス」と考えるかで、この環境を楽しめるのか、スタートアップが向いているのかが決まるように思います。また、大企業の中にあるたくさんルールや規則、システムなどについてただ単に従うのではなく、まためんどくさいとだけ考えて思考停止するのでもなく、「なぜ必要なのか」「どういう状況であれば必要か」「どうなれば不要になるのか」などを含めて考え、行動する(もしくは行動したいと考えている)方もスタートアップ向けの方だと思います。

また、ヒラソル・エナジーにはビジネス、システム両面で自分で改善してやろうという野心の高いメンバーが揃っており、切磋琢磨できる環境があるということです。

⑤失敗に対するスタンス

大企業で新規事業を担当していた頃、「失敗を恐れず挑戦しよう」ということはスローガン的に掲げられてチャレンジしていました。しかし、予算時期になると、本社から割当られた予算の中で早期の実績を求められたり、当初数字を合意していた上司や担当幹部が異動になると方針が変わり、リスクよりも確実性を求められたりということがありました。

ヒラソル・エナジーではそもそもリスクのある事業へのチャレンジをしていることもあり、社内では「スタートアップに失敗はない」がスローガンになっています。何かのアイディアを試して、結果が出なかったとしても、それは失敗ではなくそのやり方(方法、タイミング、リソース配分)ではうまくいかないという知見を得られたと考え、その知見を次の作戦に素早く生かしていくことが求められます。失敗は恐れずフィードバックを積極的に残すことにより、一つの作戦に固執することなく、素早く方針転換(場合によってはピポット)し続けるスタンスはまさにスタートアップの強みである柔軟性とスピード感を生かした形になります。

⑥年齢層

こちらはある意味予想通りでしたが、今までの職場では企画職だったため、周りは他部署で実績を持ったベテランや定年後のシニア世代が多く、長く部署の最年少メンバーでした。

現在は、もうすぐ40歳という自分の年齢は、フルタイムメンバーでは最高齢クラスです。年齢的には若い世代が集まっているため、新しいツールの導入や業務プロセスの変更などは柔軟に行いつつも、必要なルール等は「最高齢クラス」としてしっかりと監視しながら進めています。

以上のような環境で毎日刺激的に仕事を進めています。

シリーズA資金調達も完了し、事業拡大が期待できるエネルギー系スタートアップで自信と組織の成長を経験したい方は、是非ともお気軽にメッセージください。また、大企業からの転職でお悩みのかたもメッセージください。まずはカジュアルなミーティングから始めましょう。

よろしくお願いします。

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