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言語の壁は、自分が作っていただけだったかもしれない – デザイナー・陳 佳欣

GIG社員インタビュー第54回目は、デザイナーの陳 佳欣さんにお話を伺いました。

陳 佳欣(チン チアシン):台湾出身のデザイナー。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了後、2021年に新卒でGIGに入社。現在はデザイン事業部にて、案件のUIデザイン担当とクライアントワークを行う。

外交官試験にも合格しながら、異例のキャリアチェンジ、単身日本へ

―大学ではどんなことを学んでいたか教えてください。

台湾の大学で、外交官になるための勉強をしていました。具体的には国際情勢、語学、ライティングなどです。家族に外交官がいたため、両親は私にも外交官になってほしかったようです。期待に応えるべく、必死で勉強をしていました。

大学卒業後、外交官試験にも合格。外交官としてのキャリアを進もうと思ったときにふと「私って本当に外交官になりたかったんだっけ」という疑問が浮かんだんです。幼いころから好きだった「絵を描くこと」から起因して、親の大反対を押しのけ24歳でデザインの勉強をするべく来日しました。

―すごい経歴の持ち主! なぜそこまでして日本でデザインを学びたかったのでしょうか?

台湾のデザインは、グラフィックに長けているのですが、UI/UXの概念はあまりないんです。UI/UXはどちらかというと開発側の概念という印象があります。実際に日本に来てからも、「人のことを考えながら作成するデザイン」により深く共感させられ、日本で学びながら働いていくことを選びました。

―GIGのことはどのように知ったのでしょうか?

ある企業のWebサイトを見ていて、「このデザインはかっこいいな」と思い、制作会社を検索したのがきっかけです。そのWebサイトはGIGが制作を担当していました。当時はGIGのことはまったく知らなかったので、そのWebサイトと出会えたのは運がよかったと思います。色の使い方や雰囲気などに惹かれ、自分もこうしたデザインを作ってみたいと思い、応募しました。

心に残っているのは面接。私の日本語は決して流暢ではないので、まず相手にしてもらえるかが不安だったのですが、つたない言葉であってもしっかりと耳を傾けてもらえ、うれしかったのを覚えています。日本人ではないということだけでも大きな壁だと思うのですが、そんなことを一切感じさせず、ここなら受け入れてもらえると感じ、入社を決意しました。

自分の強みは「スピード」と「スイッチ」だと気づけたこの1年

―現在はどんな業務を担当されていますか?

主にクライアントワークで、サービスUIデザインやロゴデザインなどを担当しています。ただ手を動かすだけでなく、お客様と直接相談することまでが担当です。お客様の抽象的な要望をヒアリングし、具体化・言語化してデザインに落とし込むという作業は、日本語が母国語ではない私にとってとてもチャレンジングな課題。

日本語って、言葉の裏に真の意味があったりして、本当に難しいんです。言葉の文脈だけではわからないことも多くて、毎日苦戦しています。でも努力した分、得たキーワードをロジカルに考えつつ、それがお客様に認めてもらえたときはうれしいですね。

―成長を実感したエピソードがあれば教えてください

この1年さまざまな案件を任せていただきましたが、そのなかでも大規模なSaaSデザイン案件をメインで任せていただいた案件で自分の強みを見つけることができたと思います。その案件のページ数はいままで自分が着手した案件の中で一番大規模な案件で、同時に他案件のUI改修やロゴデザインなどもあり、さまざまなタスクを同時進行しなければなりませんでした。

その中で、自分の強みはスピードと切り替えの速さだと気づけたんです。同じクオリティのものを提出するのであれば、早いに越したことはありませんし、切り替えが速ければさまざまなタスクを同時進行できます。この強みを自覚できたのは、今後のデザイナー人生のなかで大きな強みだと思いました。

GIGは言葉の壁のない環境。熱意をもって、もっとパワーアップしたい

―いま課題に思っていることはありますか?

日本語力とマインドセットです。やはり日本で仕事をしていく以上、日本語力の課題はずっとついて回ることだと思います。日本語力をもっと高めて、お客様の意図をしっかりとくみ取れるデザイナーになりたいですね。日本語力のなさから自分に自信が持てないこともとても多いんです。だから、日本語力を磨くことでマインドも高めていきたいですね。

―GIGはどんな会社だと思いますか?

フラットで壁のない会社だと思います。日本語ができないわたしにとって、言葉の壁はとても高いものでした。でも、GIGに入ってみると、私に対して壁を作る人はいません。私が想像で勝手に壁を作り上げてしまっていたんです。それを壊してくれたのがGIGという組織でした。

あとはどんなことにも熱意をもって取り組めるメンバーが本当に多いということ。仕事面でも、人間面でもお手本にしたい人がたくさんいます。そんなメンバーに囲まれてできる仕事を楽しみにしています!

―ありがとうございました!!

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(この記事はGIG BLOGからの転載です)

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