ホワイト企業大賞
社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業を増やしたい。 私たちは、日本の社会にホワイト企業がどんどん増えてほしい、という願いを込めて、"ホワイト企業大賞"という表彰制度を企画運営しています。ホワイト企業大賞へのご応募は、組織の健康度や幸福度などを観るチャンスと考えていただいています。 ...
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「社員の幸せと社会貢献を大切にする企業を増やしたい」。
こちらのホワイト企業大賞が設立された背景に共感し、GCストーリーは応募を決めました。結果として第6回ホワイト企業大賞を受賞しました。
応募企業はいずれも「社員の幸福と社会貢献の両立」を目指して経営されています。
この度2021度年第7回ホワイト企業大賞の受賞式が行われました。GCストーリーは前回受賞企業として、代表の西坂がパネルディスカッションに登壇しました。今回はイベントレポートとして授賞式の様子をお届けします。
※本記事は2021年2月15日にGCストーリー公式noteにて公開した記事のバックナンバーです。掲載内容も2021年2月15日時点の情報を基にしています。
ホワイト企業大賞は、天外伺朗さんを企画委員長として発足したホワイト企業大賞企画委員会が主催しています。天外塾、一般社団法人フロー・インスティテュートが共催するアワードになります。
前回までは授賞式はホテルを貸切って行われましたが今回は新型コロナウィルスの影響もあり、開催はオンラインに移行。運営の方の創意工夫もあり、100名程の方が参加された授賞式は大いに盛り上がりました。
第7回ホワイト企業大賞は計3社が受賞しました。
【大賞】
有限会社 谷川クリーニング
株式会社 京屋染物店
MAISON CACAO 株式会社
他にも特別賞4社、推進賞17社が受賞しています。表彰後にはホワイト企業大賞企画委員を務める株式会社森へ創設者の山田さんとGCストーリー株式会社代表西坂とのトークセッションの時間となりました。
ー創業から振り返ってみて思い出す場面はありますか?
西坂:経営のスタイルを変えた2018年辺りが思い浮かびます。当時は人格の成長を重視したフィロソフィーを評価制度に導入していました。しかし、評価項目に沿った行動が出来ない私はダメな人間じゃないかと思ってしまう社員が出てきたんです。精神的に傷つくメンバーを見ていて「正しい道徳を提示するのが本当にいいのか?」と疑問を持ち始めました。
ーどんな疑問や葛藤がありましたか?
西坂:「真面目に一生懸命頑張らないといけない」考え方が自分の中に深くあることは分かっていました。一方で、会社として提示していた「正しさ」によって傷つくメンバーがいたんです。ある意味「正しい道徳観」を提示していた経営から、 手放すような意思決定をしました。具体的には2018年から会社に行かないようにしたんですよね。目の前に社員がいると何か僕なりの意見を言ってしまいそうな気がしたんです。
ー西坂さんが手放せた理由はなんでしょうか?手放したつもりなのにコントロールしたい気持ちが消えないケースも多いと他の組織からは聞きます。
西坂:GCストーリーではパーソナルミッションを社員全員が作ります。自分の生まれた理由や何のために生まれてきたのか?と向き合う機会を作り形にします。また、それを社員同士でも共有するんですよね。新卒の場合は入社前に研修があり、自分のミッションをそれぞれ設定します。
ー働く前に生きるがあり、分かち合ってるって事ですよね。
そうですね。GCストーリーが大切にしている考えの1つである「認識の範囲の拡大」についてもお話すると、要するに幸福の追求です。
幸福とは認識の範囲の拡大だとGCストーリーでは定義しています。「認識の範囲」を家族、会社、社会のどこに認識の主体を持って生きるのか?より広い方が人は幸せになれる考えを持っています。入社前にこの話を社員にしますし、社員自身が幸せを追求することが組織の幸せにも繋がりやすい考えなんですよね。
ーGCストーリーの社員である金田一さんにもお越しいただいてますので、話を聞いてみたいと思います。先ほど西坂社長のお話にも出ましたが、金田一さんのパーソナルミッションはなんですか?
金田一寛
2012年GCストーリー株式会社入社。
施工管理部門のマネージャーを経験後、営業部門にて、大手企業顧客を中心に担当。マネージャーとして既存顧客拡大営業、新チーム立ち上げ等を実施。
金田一:パーソナルミッションは「未来のためにバトンを繋ぐ」です。「バトンを繋いでいく」の言葉がしっくり来ています。様々な事があっても未来のためにと考えると生きてる意味を感じられます。
ー日々の仕事の中でふと思い出したりするんですか?
金田一:普段の仕事で忙殺されて難しい時もあります。ただGCストーリーは何を大事にしているのか?内省する機会やふと考え直したりする文化があります。そこで引き戻してもらえる環境があるとは思いますね.。
ー社長が会社に来なくなってインパクトはありましたか?
金田一:びっくりはしましたよね。ただ、当時は経営陣からも「このままでいいのだろうか」といった違和感が共有されていました。その手前にも社長から「内発的動機」の話がされていたので、振り返ってみると流れはあったんですよね。
ー西坂さんは聞いていていかがですか?
西坂:本当に会社の実態としてもこんな感じです 。パーソナルミッションの崇高な話だけしているわけでもありません。隠し事なく信頼関係で繋がっているのが組織の特徴です。
ー参加者の方から「社長は会社に行かなくて何をしてるのか?」質問が来ています。
西坂:会社に行かなくなって、一番最初は東北に行きました。元々僕自身が東北で起業した事もありますし、人間が内発的に動く感情の源泉に興味があったタイミングでした。3.11の時に東北にボランティアの方達が集まった時期があり、そのまま住んでいる方もいました。その方の想いの源泉に関心を持ち東北に頻繁に行くようになったんです。
具体的には宮城県の女川町に行きました。震災の被害が大きかった自治体の1つですが、そこに住んでいる人の街に対する全体意識や当事者意識にティールっぽさを感じました。
本当に多くの方が将来の子ども達に対して何が出来るか?真剣に考えて行動しています。
会社でフラットな組織って難しいと思うじゃないですか。ただ、女川町に実際に行き自分の肌で感じるのは刺激として大きかったですね。そこからは東京の経営者や事業責任者向けに向けに女川で研修を行ったりしています。
ー最後に西坂さんから何かありますか?
西坂::自分だけで考えて閉じるのではなく、繋がりながら乗り越えていく重要性が上がっている時代だと思います。分断が起こりやすい状況で、お互い繋がりながら良い時代を作れていけたらと思っています 。
ホワイト企業大賞のWebサイトにはトップページに「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にする企業を増やしたい。」と記載されています。
受賞されたどの企業も素晴らしく、人間そのものに対する信頼やお互いを尊重しながら経営されている点がGCストーリーと近しい価値観だと感じました。
GCストーリーもホワイト企業大賞を受賞した企業として、その名に恥じぬよう社会に貢献出来るよう邁進します。
執筆・編集/佐藤政也