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フロントエンドチームの存在がFusicの尖った技術の価値をさらに高める

フロントエンドチームでチームリーダを務めるお二人にインタビュー。デザイナー、エンジニア、それぞれ違う立場でどうチームをまとめているのでしょうか。Fusicでのフロントエンドチームの価値についてもお話を伺いました。

※この記事は2024年11月20日時点のものです。

インタビュイー
■事業本部/技術開発部門/チームリーダー/エンジニア  山西 冬弥(左)
https://fusic.co.jp/members/137
「エンジニアとして、人として成長できる環境」ならびに「Fusicメンバーの強烈な個性」に魅力を感じ、2023年4月に入社。会社の趣味チャンネルの一つ「DTMで作曲をする会」本番用でメンバーと作曲を楽しむ時間や、プライベートで妻と5歳と2歳の子どもと一緒に出かける時間が至福。

■事業本部/先進技術部門/チームリーダー/デザイナー  礒谷 悠莉(右)
https://fusic.co.jp/members/100
デザイナーとしての活躍の場所を探していたときにFusicに出会い、メンバーの素敵な人柄や文化に強く惹かれてジョイン。入社前は1年間カナダでワーキングホリデーを経験。「自分が見ていた世界は狭かった」という気づきから人生観が変わった。


フロントエンドエンジニア×デザイナーの化学反応

―Fusicのフロントエンドチームについて教えてください。

(山西)
フロントエンドチームは2022年7月、3人でスタートしました。フロントエンドの技術を引き上げていくにあたり、人数も増やしていこうと、6人に増え、現在は2チーム(各3人)に分かれています。私は23年4月に入社してすぐにフロントエンドチームに入り、エンジニアとして、 Webアプリのフロントエンドや、モバイルアプリの開発等をメインに担当しています。

礒谷さんは、私より後にチームに配属されましたけど、活動はその前から一緒にしていましたよね。

(礒谷)
そうですね。正式にフロントエンドチームに入ったのは2023年の7月ですが、それ以前からもチームメンバーとして活動し、プロジェクトを一緒に進める機会は多々ありました。フロントエンドチームに所属している唯一のデザイナーであり、今期からはチームリーダーも任されています。各プロジェクトのUIのデザインやコーディングが主な仕事ですね。


―エンジニアが引っ張るチームとデザイナーが引っ張るチームでは、アプローチも違いそうですね。それぞれどのようにチームをまとめていますか?

(山西)
それ、お互いすごく気になります!

(礒谷)
会社の中でデザイナーがリーダーになるのも初めてなので、どのような価値が生み出せるのか模索中ではあるんですが、デザイナーとエンジニアが日頃から、システム開発において、お互い何を気にしているのかなどの考えや大切にしていることを意見交換できているので、いざ開発を始めたらすぐに本題に入れるのは大きいですね。それにより、プロジェクトごとにチームビルディングをするような擦り合わせを短縮でき、その分より良いものを作ることに向けて時間を割けていると思います。

チームに所属する他の2人はエンジニアですが、デザインに興味を持っているし、私もフロントエンドの開発にすごく興味があるので、日頃から相互に情報交換できているのもいいのかなと思います。

(山西)
自分はエンジニアで、他のチームメンバーと同じ立ち位置なので、リーダーとして、本人の思考に合った環境を用意できるように心がけていますね。例えば、大きなサービスを開発したいエンジニアもいれば、プロジェクトの規模よりも、多数のプロジェクトに携わりたいエンジニアもいます。その好きな分野、本人の意向に合う環境を用意することで、やる気や能力を発揮してほしいと思っています。


―山西さんが、フロントエンドエンジニアに興味を持ったきっかけはなんですか?

(山西)
前々職でタッチパネルの画面を作る仕事にたまたま携わる機会があり、めちゃくちゃ面白い!と思ったのが最初のきっかけです。その後、転職してフロントエンジニアとなり、もっと技術を磨きたいと思っていたところ、業界でも有名だったFusicにフロントエンドチームができることを知り、転職しました。

Fusicの「TECH BLOG(Fusicエンジニアによる技術ブログ)」を読んでいたので、入社前からすごい会社だと思っていたのですが、中に入っても、エンジニアのすごさを感じます。また、技術記事を書く過程とか、調査の経緯を横で見て、勉強になる部分もすごく多いですね。思っていた以上に日々刺激を受けています。



―自分のキャリアに確信が持てるほどやりがいを感じられているなんて、幸せですね。具体的に、どんな業務に楽しさ、やりがいを感じていますか?

(礒谷)
自分の意志で、広い領域に関われることが楽しいかもしれません。Fusicでは自分の担当が終わったら次の人に渡すような分業制で仕事をやらないので、自分で聞いて、自分で考えて、自分で作りながら、メンバーと一緒に作業するということが実現できるんです。いい感じにメンバーが交わりながら、グラデーション的な関わりができているという感じです。

それは、みんなできる領域が広いからこその面白さの一つになっていると思います。


―広い知識を持っていたり、専門以外の分野を学んでいるからこそ、メンバーの業務負担を理解した声かけができたり、相手を尊重したやり取りができるのかもしれませんね。

(礒谷)
確かにそうですね。フロントエンドを勉強すればするほど、こんな呪文みたいなのを読み解いてあんなすごいものを作っているのかと尊敬します。逆に、うちのエンジニアもデザイナーに「このデザインってどれくらいかかる?」のような聞き方をしてくれるので、それがすごくいいです。

(山西)
デザイナーたちの声かけも、細部にエンジニアへの配慮を感じるので嬉しいところですね。それがやりやすさにもなっているし、自分たちではできないことなので、リスペクトも感じています。

(礒谷)
立場を超えて、チームで動いているからこそ、詰まっている、困っているポイントがわかる。その分、すごいことをしているというのもわかるので、リスペクトの濃度が上がる気もします。チームである一番の意義はそこかもしれません。


―礒谷さんは、デザイナーとして何を大切にされていますか?

(礒谷)
一番は、お客様が弊社に頼んでよかったと思えるかどうかですね。達成したい到達点に向かっているか、このデザインで方向性は合っているかという視点は、常に持っています。言われた通りにやるのも、こっちが正しいと主張するのも違うので、どこが目標到達に一番近いかを丁寧にすり合わせすることを大事にしています。

(山西)
デザイナーがプロジェクトに入ってくれるだけで、方向性のずれがなくなるので、本当に助かっているんですよね。

(礒谷)
そう言ってもらえて、嬉しい!

フロントエンドチームの存在がもたらす価値


―社内にフロントエンドチームが組織化された意義をどう考えますか?

(山西)
前提として、Fusicのフロントエンドは、Webもモバイルアプリもあって、Webアプリに必要なインフラ構築もやるので、非常に広域なんです。フロントエンドチームが、フロントエンド以外のバックエンド、インフラ部分もやることもあるし、フロントエンドチーム以外のメンバーが、フロントエンド開発に関わることもあることに、すごく魅力を感じています。

そんな中でも、フロントエンド開発に興味が強いメンバーたちが集まることで、最新の技術を共有し、一緒に勉強していく環境を生んでいます。チーム化は、フロントエンド開発の技術を引っ張ってほしいという会社のメッセージだと受け取っています。


―近年は、社会的にもフロントエンド領域の価値が高まっていますよね。

(礒谷)
フロントエンドは、ユーザーが直接触れる部分。コンテンツ数も増えているからこそ、使いやすさや、刺さるコンセプトがあることが選ばれるための必須条件になっている気がします。

それに、Fusicにはすごく尖った技術力がたくさんあるので、技術とフロント側の使いやすさやいいコンセプトが掛け算になると、めちゃくちゃ強い。そのフロント側に私たちが寄与したいと思っているんです。

(山西)
僕も同じ意見で、もともとFusicが作っていたサービスの良さを、もっと分かりやすく伝えるというのがフロントエンドチームの一番大きな役目。フロントエンドの部分でより使いやすくなれば、もともとの価値も高まりますからね。



―ユーザーに触れる部分だからこそ、デザインや技術の変化も速そうですね。

(山西)
すごく速いですよ。スマホが出てから一気に変わりましたし、日々いろいろなものが出てきます。それを個人でも拾うのですが、やっぱり追えない分野もあるので、メンバーみんなで協力してキャッチアップしていますね。うちのフロントエンドチームは、大きなくくりの中で得意な分野・領域があるので、暗黙の了解でこの分野はこの人が持ってくる、みたいなのもできていて、多様な分野をキャッチアップできています。

(礒谷)
エンジニアの皆さんは本当にすごいんですよ。新しい記事をどんどんシェアしています。外から見ていると、何を話しているかわからないことも多いんですけど。フロントエンドの技術に興味がある人が集まっている分、前のめりで、前向きで、空気感がすごくいいんです。私も時々質問をすると、みんな前のめりで教えてくれるので助かっています。


―アプリケーションやシステムの開発を全て自社でできるからこそ、フロントエンドのスキルアップがさらなる価値を生むという好循環が起きているんですね。

(礒谷)
全てを自社で完結できることは、本当にすごいことだと思っています。私もデザイナーとして自分のできることで、会社をブーストさせたいと思っています。

まだ始まったばかり。価値はもっと創造できる。

―これからフロントエンドチームを、どのように底上げしていきたいですか?

(山西)
個人で情報をキャッチアップしていくには、時間的限界があるので、チームでキャッチアップしていくことが重要な気がしています。チームでキャッチアップしていくためには、日々のコミュニケーションや、みんな前向きに仕事に取り組んでいるかが重要で、個人個人で前向きにキャッチアップしつつ、チームメンバーにいい意味で頼るという関係性を作っていくのが大事だと思います。

(礒谷)
ほぼ、山西さんが言った通りなんですが、あえて付け加えるなら、キャッチアップしようと思うモチベーションを保てる環境も大事なのかなと思います。勉強したこと、習得した技術を、発揮できる環境やプロジェクトがあると、もっとやる気が出ると思います。

ちなみに、山西さんは、尖りたい領域ってありますか?

(山西)
尖りたい領域ですか。デザインをもっと理解して、形にすることや、アクセシビリティの分野にも興味がありますね。礒谷さんは?

(礒谷)
デザインという職務の中では、UIの設計や使いやすさを追求する経験をどんどん積んでいきたいなと思います。さらに言えば、特定の名前がついた領域というよりは、私はお客様とのコミュニケーション大臣にはなりたいですね。自分のお客様の言葉からいいものを作り出せる人になりたいし、その一方で、エンジニアが働きやすいデザイナー大臣にもなりたいです。


―最後に、フロントエンドチームに入ってほしいのは、どんな人ですか?

(礒谷)
もちろんスキルの部分は必要だけど、それ以外であげるならチームでのモノ作りを楽しめて、積極的に周りとコミュニケーションを取れるような人ですね。Fusicでは、本当によくコミュニケーションを取ります。その分、意見の対立もあるんですが、バチバチ・ギスギスするような空気感はなく、お互いリスペクトしながら、良いものを作るという同じゴールに向かって前向きな議論をしている感じがとてもいいです。

そういう社風に共感してくれる方と一緒に働きたいし、フロントエンドとデザインの両方に興味があるエンジニアとデザイナーも大歓迎です!

(山西)
今いるメンバーも、フロントエンドの中でいろいろ違う分野に興味があります。例えば、機械学習エンジニアとの連携に興味があるメンバー、効率的に開発を進めるためのオープンソースの開発を個人でやっているメンバーなど、フロントエンドの領域にとらわれず、やりたい領域を深めている人が多いです。そういうのが増えると、フロントエンドの領域が深まるし広がる。そういうのを一緒にやりたい人が来てくれると嬉しいですね。


以上、フロントエンドチームでステップアップを実感している2名のインタビューでした!


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