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インターネット上には様々なWebサイトやWebサービスが存在し、日々新たなWebサイトが生み出されています。そしてそれらのWebサイトはそれぞれWebデザイナーによってデザインされています。
Webサイトの役目は伝えたい情報をよりわかりやすく伝えることです。また、円滑なコミュニケーションを作り出すことだとも言えるでしょう。そしてその役目を十分に果たしているWebサイトの多くは、レイアウトのルールや、効果的な色彩についての知識に基づいて作られています。
出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/V5vqWC9gyEU
言葉でのコミュニケーションが円滑に行われるためには文法規則が必要であるように、効果を十分に発揮できるWebサイトをデザインするには一定のルールが必要になってきます。文章の中の単語の順番を並び変えてしまうと、その文章の意味は正しく伝わりません。Webサイトもまた、そのレイアウトや配色によって、伝えたいことが正しく伝わるかが左右されます。レイアウトや配色のルールには、伝えることの意味が変わってしまうのを防ぐという役割があります。
つまり、センスだけがデザイナーの武器ではないということです。デザインのスキルを向上させるのに必要なのは必ずしもセンスを磨くこととは限りません。
では、デザイナーはそれらの知識をどのようにして身につけることができるのでしょうか。
最も効果的な方法は既存のデザインにたくさん触れ、インプットを増やすことだといえるでしょう。その中で、インプットの質を上げていきたいと考えるならば、そのような学習法にはいくつかの選択肢があります。特に独学でWebデザインを学ぶ初心者にとっては、いきなり勉強するといっても、具体的に何を学べばよいか、どのようにして学ぶべきなのかといった指針を与えてくれるような人がいないので、自分に合った勉強法を見つけること自体が難しいかもしれません。
この記事では、初心者デザイナーのスキルアップに繋がる勉強法についてご紹介します。
既存のデザインについて学ぶ方法は大きく分けて二つあります。一つは、実際に様々なWebページを観察するという方法です。この方法は、コストがかからず、簡単に実践することができる点において優れています。しかしながらこの方法は、初心者にとっては必ずしも良い方法ではありません。
出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/eQ2Z9ay9Wws
なぜなら、初心者はまだそれらを観察する方法を十分に身につけていないからです。優れたデザインの条件を知らなければ、Webサイトを眺めていても、その中の優れた点を見逃してしまいます。それではまるで虫眼鏡を持たずに昆虫観察するようなものです。
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もう一つは、デザイン関連の書籍やブログなどを読み、勉強するという方法です。この方法は、一つ目と比べると少しハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、特に初心者にとっては、この方法には一つ目の方法よりも多くのメリットがあると言えるでしょう。メリットは大きく分けて3つあります。
優れたデザインを知る
一つ目のメリットは、書籍には優れた事例がピックアップされて載せられているということです。
デザインの事例集や見本帳などの書籍には、知識の豊富なデザイナーたちが、その知識に基づいてセレクトした事例が集められています。そのような質の高い事例を選んでインプットすることは、初心者にとっては特に効率的な手段です。
背景を知る
二つ目のメリットは、デザインのバックグラウンドについて知ることができることです。既存のWebデザインを観察するだけで、「どのような目的にフォーカスして制作されたのか?」「どのような点を重視しているか?」といった作り手の意図を読み取るのは簡単なことではありません。
デザイナーが執筆したブログや書籍などでは、そのような作り手の意図を、作り手が実際に語ってくれます。優れたデザインが、どのような意図やルールに基づいて制作されたかを学ぶことは、自分が実際に制作する際においても有効な判断材料となります。
また、それらからは、そのデザインの意図だけでなく、作り手が課せられた条件や制約をどのように乗り越え、克服してきたかを知ることもできます。デザイナーたちが何を心がけて仕事をしているのかを学ぶことは、駆け出しのデザイナーにこれからの仕事の指針を与えてくれるでしょう。
理論を知る
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三つ目は、デザインの理論を学ぶことができることです。理論というと難しく聞こえますが、簡単に言えば、デザインを良くするためのルールブックのようなものです。デザインにおいて、配置のバランスや余白の使い方、フォントの選び方、色の使い方などには、一定の法則があるとされています。
つまりその法則を知り、従ってさえいれば、例え初心者だとしても、機能しないデザインを制作してしまうことは少ないということです。デザイン系の入門書などの書籍では、基本的な法則が事例とともに解説されていて、それらの法則を視覚的に理解することができます。
レイアウトのルールや配色の手法について学ぶことは、あなたの制作するデザインを地に足のついたものにしてくれるでしょう。
また、理論に基づいてデザインを制作することは、そのデザインに一定の理由を与えます。デザインにおいては、なぜそのレイアウトを選んだか、なぜその色を選んだかには理由が必要です。デザイナーは見た目を作るだけでなく、その背後にある理由を説明できることが求められます。理論を学ぶことは考え方を学ぶことでもあり、またデザインの説明の仕方を学ぶことでもあります。
理論などのデザインの知識を深めることで、一つ目の方法の学習の内容もより深く充実したものになります。理論や型を知った状態で様々なWebサイトを見れば、それらを知らないで見るよりも、より解像度の高い観察ができます。また、作り手の意図を読み取ることができるようになり、一つのサイトからより多くの学びを得ることができます。
まとめ
西洋の慣用句に“巨人の肩の上に立つ”という言葉があります。科学者のアイザック・ニュートンが使ったことでよく知られていますが、現代でもGoogle Scholarのトップページに書かれているほど、学問の世界では広く親しまれている言葉です。この慣用句は、昔から先人たちが積み重ねてきた成果や技術があってこそ現在のわれわれは新たな成果を上げることができるという意味のたとえです。Webデザイナーもまた、先人たちの肩の上に立ち、彼らの知恵を借りてこそ、優れたデザインを生み出せるのではないでしょうか。デザイナーの武器はセンスだけではありません。書籍やブログを通じて得た知識はWebデザインの現場でもデザイナーを支えてくれるでしょう。また、駆け出しのWebデザイナーにとって、今後どのように仕事をしていくべきかといった指針を与えてくれます。先人の作った型を学ぶことはあなたの個性やセンスを損なうのではなく、むしろあなたのセンスが発揮されるための強固な土台を作ってくれるでしょう。