Webサイトを作成するうえで、UI/UXや、SEOが重要視されています。
「UI/UXを重要視したら、検索順位が下がってしまった」
「SEO対策のみを考えていて、UI/UXについては考えていなかった」
ということも多いようです。
今回の記事では、UI/UXの特徴やSEOとの関係性、SEO対策について、説明いたします。
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UI、UX、SEOとは
まずは、UI、UX、SEOの概要について、以下のとおりです。
・UI(User Interface):ユーザーと製品の接点
・UX(User Experience):ユーザーの製品利用体験
・SEO(Search Engine Optimization):検索エンジン最適化
以下、それぞれ説明していきます。
UIとは
UIとはユーザーインターフェース(User Interface)の略称で、ユーザーと製品(Webサイト)との接点を表します。ユーザーが目に触れるすべてのものが対象で、例えばWebサイトでは、以下のようなものが挙げられます。
・画面のレイアウト、サイズ
・ボタンの配置
・記事内容の構成(見出し、修飾など)
UXとは
UXとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、ユーザーが製品(Webサイト)やサービスを通じて、得ることができる体験のことを表します。余談ですが、「Experience」の略が「X」なのは、英語圏の場合、発音が「エックス」だと略称でも「X」を使用するため、「UE」ではなく「UX」という略称になります。
例えばWebサイトでは、以下のようなものが挙げられます。
・Webサイトの読み込み時間が早かった
・Webサイトのデザインが魅力的で、ページを読み進めようと思った
・Webサイト上で見たかったものが、すぐに見つかった
・記事の内容が分かりやすかった
UIとUXの内容を見ると、UIはUXの一部であることが分かります。
例えば、記事内容の構成(UI)を改善することで、Webサイトを訪問したユーザーは、記事の内容が分かりやすいという経験(UX)が得られます。UIとUXは、切っても切れない関係にあります。
SEOとは
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では検索エンジン最適化と呼ばれます。GoogleやBingといった、検索エンジンの検索結果上位に表示されるよう、Webサイトを最適化することを表します。
通常、検索エンジンで検索した場合は、検索結果の上位に表示されたWebサイトを見に行く、というのは、感覚的に理解できる部分かと思います。
日本国内で行われた調査によると、Google検索結果のうち、1位(一番上に表示されたWebサイト)のクリック率は約14%、2位のクリック率は約7.5%といった具合で、データ上でも検索結果の上位にあるWebサイトが、閲覧されやすいことが分かっています。
UI/UXと、SEOとの関係性
UI/UXと、SEOとの関係性はあるのか。
SEOを意識してUI/UXをデザインすることは、Webサイトの評価に繋がります。
UI/UXデザイナーに発注するユーザーは、評価が高い(訪問者が多く、またその訪問者がコンテンツの内容に満足してくれる)Webサイトを求めています。Webサイトが検索結果の上位に表示された方が、訪問者は多くなります。
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SEO対策の仕方
では、SEOを意識したデザインはどのようにするか。
SEOを実現するために行う取り組みのことをSEO対策といい、主に以下の2つがあります。
・ユーザー向け対策
・ロボット向け対策
以下、それぞれ説明していきます。
ユーザー向け対策
ユーザー向けとは、ユーザーに満足してもらうための対策です。
UI、UXの例でも説明しましたが、Webサイトが見やすい、分かりやすいといったユーザーの立場から見て良いと思えるような内容になるよう、対応を行います。
代表的な対策として「キーワード対応」があります。
検索エンジンには、必ず何らかのキーワードを入力しています。対象のWebサイトは、何のキーワードで検索してほしいのか。そのキーワードは、Webサイトのタイトルや見出し、本文に使われているのか。といった観点から対策をしていきます。
ロボット向け対策
日々、数多くのWebサイトが作成されている中で、検索順位を人が決めるわけにはいきません。そのため、検索エンジンはロボットを利用して、検索順位を決めています。
そのロボットに対し、Webサイトがユーザーに満足してもらっていることを、知らせるための対策が、ロボット向け対策です。
ロボットが何をもとに、ユーザーが満足しているWebサイトと判断しているかは、アルゴリズムが公開されていないため分かっていません。ただ、経験則から以下のような基準があるのではないか、と言われています。
直帰率の低さ
直帰率とは、あるWebサイトのページにアクセスしたユーザーが、そのアクセスしたページ以外のページを閲覧することなく、Webサイトを離れた割合です。
直帰率が低いということは、それだけWebサイトの中身を見てくれたのだと考えられます。逆に、検索エンジンから訪問してきたユーザーが直帰する、ということは「閲覧したWebサイトが参考にならなかったから、次のページを閲覧したのだ」と考えられます。
滞在時間の長さ
Webサイトでの滞在時間が長ければ、内容を最後までしっかり読んでもらえているWebサイトだ、と考えられます。
被リンク数、被シェア数の多さ
他のWebサイトからリンクを張られたり、SNS等でシェアされているということは、多くのユーザーから参考にされるような、満足度の高いコンテンツであると考えられます。
余談ですが、SEO対策というとロボット対策がフォーカスされがちです。
直帰率などの指標は、Googleアナリティクスなどの無料ツールでデータが容易に取得でき、対策によって改善したかどうかも分かりやすいためです。ただ、ロボット対策によって本当にユーザーが満足しているのかどうかは分かりません。
例えば、「滞在時間の長さ」の基準について、もしかしたらWebサイトでの滞在時間が長いのは、内容が分かりづらく、仕方なく最後まで読んでしまったからかもしれません。ロボットの評価が上がっても、ユーザーの評価が下がってしまったら、本末転倒です。
あくまで、ユーザーに満足してもらうことを考えながら、対策をしていきましょう。
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