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掛け合わせることで価値を発揮させるエンジニアに ~4年目エンジニアの価値観編~

こんにちは。経営企画室の伊藤です。

前編の「フォルシアエンジニアの魅力編」に引き続き、2019年に新卒で入社し、エンジニアのユニットリーダーとしてはもちろん、広報活動や経営者とともに会社課題を検討するチームでも活躍する webエンジニアの谷井 嶺太(たにい・りょうた)さんのインタビューをご紹介します。(※所属、業務内容は取材時点の内容となります。)

本日は後編「4年目エンジニアの価値観編」です。それではさっそく伺っていきます!

3年目、大規模な開発案件で開発リーダーに!

―――谷井さんは昨年、年間MVP ※1 も受賞されたとのことでしたが...

これまでの仕事の中で一番やりがいのあった仕事はどのようなものでしょうか?

昨年度(2021年度)に行ったJRダイナミックパッケージ販売機能の開発です。

複雑なドメイン知識を要求されるJRの空席照会・予約システムとの結合がある開発で、顧客(旅行会社様)ごとに地域など扱う商品特性に差があり、汎用的な設計を要求されました。約一年間という実装期間、さらには、webコネクトでも初となる大型機能の3社同時リリースという社内では比較的大きな規模の開発案件でした。

―――3社同時とのことでしたが、同じ機能を3社に提供したわけではなかったのですか?

フォルシアが新機能を開発していくときの多くのパターンとして、クライアントドリブンでお客様へのヒアリングをもとに進めていきます。このJRダイナミックパッケージ販売機能を開発するにあたってもニーズを紐解きながらの作業になるのですが、1つの小機能を開発するのに3社分の要望が出てきます。JR様と初期開発時の顧客である3社の旅行会社様との間の契約もぞれぞれまったく異なっており、どこまで開発すれば汎用的な機能として成り立たせられるのかという点が未知数でした。

当時はわからないことだらけだったので、お客様から必要と言われれば全部作るしかないような状態だったり、対面にいるお客様も必ずしもシステムの専門家というわけではないので、お互いが理解している範囲に差があり、なかなか要望の全体像を一発で引き出せずに、五月雨に要望をキャッチアップしていくことになってしまうという――そういう難しさが3社同時並行で発生していました。

フォルシアの開発スタイルはウォーターフォールではなくいわゆるアジャイル開発のため、設計→実装→ヒアリングを相当数繰り返し、次々に出てくるチャレンジングな仕様に対して試行錯誤しながら乗り越えていく過程は、タフで難しくもあり、おもしろかったです。

この案件では、コーディングや要件整理だけでなく、開発リーダーとしてチームメンバーのオンボーディングやタスク管理・アサインなど、より幅広い業務にあたることになったのも印象的でした。業務を分解し、なるべく完結していて切り出しやすいタスクにしてメンバーに渡したり、こまめにドメイン知識の補足を入れたり、どういう状態になっていることが望ましいかの完了条件を言語化することも工夫しながら進めていきました。

※1 「MVP」社内表彰制度における、年度内最も活躍した社員としての表彰

―――MVPへの推薦コメントを拝見しても、やはりこの案件での目覚ましい活躍が伺えました。続いては開発業務以外の面について聞いていきます。

幅広い知見をキャッチアップできる社内の横串組織

―――谷井さんはエンジニアとしての幅広い活躍だけでなく、社内の横串組織(部門横断型のワーキンググループ)にも積極的に参加されていると聞きましたが...

開発業務以外では、3つの横串組織に参加しています。

まず、3つの中で一番長く携わっているのが「技術広報チーム」※2 です。フォルシアのエンジニアとして大切な「訴求力のある伝え方」に興味があり、約三年前に発足したチームに立ち上げ当初から参加しています。2つ目は、「postgresタスクフォース」。タスクフォースは、エンジニア有志が参加し、特定の技術領域に関する活動を行うものなのですが、これまでの業務で相対的に訓練する機会が少なかったpostgresの知識を身に着けるため参加しました。そして3つ目は異色な活動なのですが、今年度から始まった「sense5」※3 という経営者と会社課題について考えていくチームにお声がけいただいて、社長やCOOと直接議論できる貴重な機会だと感じて参加しています。

※2 「技術広報」の活動についてはこちらの記事もご覧ください <こちら
※3 「sense5」の発足のきっかけなどはこちらの記事もご覧ください <こちら

先ほどの、技術もビジネスもどちらも関わっていきたいということと同じで、なるべく幅広い視野をもっていたいという想いがあります。フォルシアのエンジニアは通常の業務においても広い領域に携わっていますが、均等に習熟できるわけではありませんし、プロジェクトやチームの状況などによっても異なります。横串組織に参加することで、関われる領域を主体的に選んで、幅広いキャッチアップができるように色々やってみたいと思っています。

思い返すと大学1年生の最初の頃は、サークルに3つくらい入っていたんです。それも、色々やってみて本当におもしろいと思ったものを続けようと思って、そういった身の置き方をしていましたね。

これらの横串組織の活動全部が開発業務に直接的に還元されているかといったら、そうでないことも多いですが、目の前の業務に活きることだけをやっていても幅は広がっていかないので、あえて飛び石になっているような部分にも参加して、それらが業務に繋がれば儲けものだし、繋がらなかったとしてもそれはそれで良いかな、くらいに捉えています。

例えば、いま参加しているものの中で「sense5」は開発業務とは離れたものではありますが、活動のコンセプトは自分がやってみたいと思っていたことのひとつでもあります。元々大学4年の時に部活の主将をやっていたのですが、組織を良くするためにどうしたらよいかというのを色々な観点から考えて実行していくプロセスにおもしろさを感じていて、就職活動の際にもコンサルティング業界に興味を持っていました。「sense5」の活動を通じてもっとこうしたら組織として良くなるのではないかということは引き続きやっていきたいと思います。


―――就職活動のお話も出ましたので、当時のことを深堀させてください。

大切にしたのは「納得感」、「誠実さ」

就職活動ではどのような会社を見られていたのですか?

戦略/ITコンサル、総合商社、金融系、ITベンチャーなど幅広く見ていました。エンジニアとして働くかどうかも含め、仕事内容そのものにはあまりこだわりがなく、働き方や価値観が合う場所を探していました。フォルシアに応募した時もエンジニアか営業か、職種は決めずに応募しました。とにかく納得感を持って仕事に臨みたいという想いが強かったです。

私の価値判断の基準の原体験はだいたい大学の部活なんですが、「これだ!」って思って決めて、自分の中で考えに考え抜いて納得したことに関してはとても馬力が出て頑張れるんです。ただ、人に言われただけとか、納得いっていないこと、筋が通っていないことはなかなかできない。

あとは、「誠実さ」という点も重視していました。自分が部活で主将をやっていたとき、「熱意」と「誠意」というのをキーワードにしていて、自分自身が熱を持って取り組むということと、そうやって熱を持って取り組んでいる仲間や自分自身に対して、きちんと誠意を持って向き合う、ずるいことをしないで向き合うということを大切にしていました。就職先においても、ずるしてお金だけ儲けられればいいや、自分が成長できればいいやという考え方ではなく、誠実な人がいる場所、誠実な働き方ができる場所で働きたいと思っていました。

―――フォルシアは谷井さん基準の「納得感」・「誠実さ」に合致したということですね。

フォルシアのことは、ベンチャー企業を中心に紹介してくださるエージェント経由で知りました。社長やCOOが語られている内容は自分の中ですごく誠実だと思えたし、その考え方に対して頑張ることができそうだなと感じました。また、一概に納得いかないことはやりたくないという訳では決してなく、正しくないと感じたときに相談・議論できるような土壌があることが大事だと思っていて、自分が就職活動で見た中ではフォルシアが一番そこが担保されているように感じたということも大きかったです。

就職活動の選考過程で、(わがままを言って)たくさんの社員の方と面談させていただいたのですが、落ち着いていて理知的で魅力のある方ばかりで、それぞれ自分の言葉でフォルシアの仕事のおもしろさを語ってくださったことは印象的でした。

最後までどこに行くか迷って内定承諾期間を延ばしてほしいと依頼した自分に対して、人事部長の外山さんが「谷井さんの納得がいくまでお付き合いしますよ」と言ってくださったこともよく覚えています。


―――自分自身に誠実に向き合い、納得感を大切に進む谷井さんに、これからの姿についても聞いてみました。

webコネクトをSaaSプロダクトとして確立する

今後取り組んでいきたいこととは?

webコネクトをSaaSプロダクトとして確立することです。

従来フォルシアは受託開発でのビジネスが主流でしたので、SaaSプロダクトとしての開発フローのノウハウがまだ確立していません。実装面でも、チーム運営の面でも、仕様調整・お客様とのコミュニケーションの面でも改善の余地がまだまだたくさんあると感じています。

これまでは、webコネクトの機能もクライアントドリブンで開発が進み、お客様と一緒に機能をつくってきましたが、そのスタイルはプロダクトが大きくなればなるほど難しくなっていきます。受託開発では、ある意味シンプルにお客様の要望にきっちり寄り添っていけば、いつしか信頼に繋がっていくと思うのですが、SaaSプロダクトの場合はお客様からの要望に対して線引きをせざるを得ないケースも出てきます。そういう状況下でもお客様とフェアネスを築き、信頼を勝ち得ていくことがこれから必要になってくると感じています。

お客様に「SaaSプロダクトとしてのwebコネクトを使っていて良かった」と感じてもらえるように、SaaSプロダクトであることの利点をもっと還元できるようにしていきたいと思っています。

エンジニア × α で価値を発揮させる

谷井さん個人としての目指したい姿とは?

正直な話すごく悩んでいます。自分は生粋のエンジニアではないと思っていて、単純に手を早く動かして素早くつくるとか、綺麗にわかりやすくつくるという点においては、自分じゃ一生敵わないだろうなと感じる方が社内にもたくさんいます。そこで、何かもっと掛け合わせで、コーディングだけじゃなくこれもできます――というところで価値を発揮していきたいと思っています。ただ、その「何か」が果たして何なのか...それもある意味何でもいいと思っていて、結果的に自分が最大のパフォーマンスを発揮できることが大切なので、「これだったら誰にも負けないぜ」というような領域を見つけていきたいと思っています。

最後に、未来の仲間へメッセージをお願いします!

フォルシアに入って4年目になりますが、何をどう作るかの意思決定に携われる環境、幅広い技術領域に自ら関われる横串組織、手厚い福利厚生や柔軟な働き方、社員の自律性を尊重した制度、気軽に質問できるフラットな文化など、エンジニアとして働くにあたってここを超える環境はそうそうないと感じています。

経験の有無を問わず、新しいことに主体的に取り組める方にはもってこいの会社だと思います。一緒に働けることを楽しみにしています。

プロフィール

webエンジニア
谷井 嶺太(たにい・りょうた)

  • 入社年度:2019年新卒入社
  • 所属部署:旅行プラットフォーム事業部 旅行第5グループ
  • オフの過ごし方:睡眠・ゲーム・躰道
  • 自分を漢字一文字で表すと...「整」
    ゼロから何かを創り出すよりも、既にあるものを整える方が得意です。
  • フォルシアを漢字一文字で表すと...「信」
    社員一人一人にプロとしての誇りを持つことを求めつつ、信頼して尊重している会社だと思います。

インタビュー後記

フォルシアのエンジニアらしさが詰まった前編の「フォルシアエンジニアの魅力編」、そして谷井さん自身の想いが詰まった今回の後編「4年目エンジニアの価値観編」、いかがでしたでしょうか?

フォルシアのwebエンジニアの仕事内容や、谷井さん自身の人柄が伝われば幸いです。

フォルシアでは社員とのカジュアル面談を行っています。少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひ下記のリンクからエントリーをお願いします♪


この記事を書いた人

伊藤 明日香
2021年キャリア入社/経営企画室 広報担当
悩みながらも誠実に一つひとつの質問に丁寧に答えてくださった谷井さん。今後も広報活動を一緒に引っ張っていってください!

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