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開発だけではない、経営的な視点も学ぶことができる環境ー私がFinatextに決めた理由ー

東京大学の大学院 在学中にインターンとして働き、卒業後、Finatextに就職。

大学での専攻が金融工学でひたすら数式とにらめっこをしていた彼が、なぜベンチャー企業で未経験のエンジニアというキャリアを選び、重要プロジェクトを任されるエンジニアに成長したのか。

現在は、スマートプラスというスマホ証券の執行売買システムとそれを繋ぐAPIの設計・開発、エンジニアチームのリーダーを任される石橋さん。

若くして「数十億の開発コストがかかる金融システム開発」という巨大プロジェクトを任されるウルトラエンジニア!

今回は石橋さんを徹底解明しようと思います。

数学の面白さを知って金融工学を専攻した大学時代

(以下、石橋さん)

そもそも東京大学では大学3年から学部が選べるのですが、1〜2年の教養学部時代に出会った本で数学の面白さに魅了され、経済学部の中で関連度の高い金融工学を選びました。

実験は結果が目に見える。でも数学は物理的に見えない概念を扱うから面白かった。
実際に金融工学を勉強することで、一人で自問自答しながら理解する力が上がりましたね。

定義・定理等のロジカルな積み上げはある程度はわかるけれど、自分の言葉で積み上げて本当に理解できているのはどこまでで、どこが理解できていないのか、その境界がより明確に引けるようになりました。自分の理解の有無によって、今後、自分がどこに進むべきなのか明確分かるようになったことは、学んでよかった点ですね。

思い返すと、技術やビジネスドメインを理解するのにもこの力が生かされていると思います。ただ会社で働いてみて感じるのは、複数メンバーでプロジェクトを進める時に、他人がどのように理解しているかを的確に捉えたり、自分がどう理解しているかを伝えたりする必要があり。。そうなるとコミュニケーションの取り方もケースバイケースで最適化していく必要があり。。と一筋縄ではいかないところは大変ですね笑



4人目としてジョインし、未経験からiOSアプリを開発

インターンとしてFinatextに入ったのは大学院1年のときです。

将来は同じゼミの卒業生と同じように証券会社でトレーダーとして働くんだろうなと漠然と思っていました。来年から始まる就職活動のために、そろそろインターンに行っておこうと思って。先輩に金融系のベンチャーでインターンをしないかと誘われFinatextに決めました。

当時、Finatextは社員が創業者2人とデザイナーの3人しかいなくて、僕が4番目にインターンとしてジョイン。金融工学をやっていたこともあって、多少、数値計算のプログラミングの経験がありましたが、web系のプログラミングは初めて。本やOSSのプロジェクトコードを読んで構造を理解して、見様見真似で作りましたね。この時初めてiOSアプリを作りました。

全て1人でやったわけではないのですが、本当に4〜5ヶ月くらいかかりました。調べながら作ったりしていたので、本当に大変でしたね。

これでできたのが、「あすかぶ!」の最初の形です。

一員として会社の力を「最大化」しなければいけない中、自分は何ができるか

創業間もないベンチャーで働いてみて、どこもそうだと思うんですけど、専門以外の分野でもやらないといけないことがたくさんあったんですよね。

なんでもやらなきゃいけない中、自分にしかできないのは何だろうと考えたんです。それで、iOSエンジニアをやろうと思ったんです。

一員として会社の力を「最大化」しなければいけない中で何ができるかを考えるのは、すごくいい経験でした。

これって、今、僕が携わっている、BaaSというシステム構築のチームでもすごく生きているんです。プロジェクトの中で自分がどの役割をやるのが「最適か」を考えることができているからです。

東大を出て、無名のベンチャーへの就職「今しかできない!」と思った

最終的に就職活動のタイミングになったときに、正直、創業数年のベンチャーに入社するのは不安でした。周りも大手に行く人が大半だったし、僕より先に就職をしていた、当時の彼女(現在 奥様)も大手企業でしたし。

当時は他の大企業に行ってから、Finatextに再就職することも考えました。でも、将来子供ができたときや自分が家庭を守る立場になったときに、ベンチャーに入るというリスクは取れるのかと思うと、今しかないと思ったんですよ。それに、会社を作っていく経験って、他ではなかなか出来ない。だからFinatextには今入るしかないと思ったんですよね。

あとは、創業者2人のバランスがよかった。代表の林は主体的に走り続けることができる、一方で戸田(取締役 エンジニア)は一歩引いて俯瞰している、という2人だからこそ、この会社なら、やっていけると思いました。


複数の横断したプロジェクトを任されることで開発だけではない経営的な視点も学ぶことができる、Finatextエンジニアとしてのやりがい

Finatext エンジニアのとして、本当に何でも挑戦させてくれるいい環境だと思っています。

特にFinatextでは他社プロダクトの開発をしているのですが、他社とのプロジェクトがいくつも走っていますし、子会社のスマートプラスという証券会社では証券システムの開発という大きなプロジェクトも同時に走っています。小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトに至るまで複数かつ横断したプロジェクトに関わることで多くの経験が得られています。

同時にiOSからサーバー開発、データ分析まで多岐に渡る業務となっていて、かなりの裁量を持たせてもらえるので、開発だけではない経営的な視点も学ぶことができているのは面白いですね。

今は証券システムの開発という大きなプロジェクトに取り組んでるのですが、AWSを使っているというのもあって証券システムをクラウドで構築する部分を任せてもらいました。外接部分がたくさんあり、かつ古くから運用されてるシステムに対してなので、特にネットワークに状態を持つものがあったり。。ただその中でもクラウドのプラクティスとして、いかにステートレスな冗長化構成にできるか。さらにセキュリティ要件としても厳しく求められる。ここをどう設計していくのかという所は責任も大きく、ものすごく成長できましたね。この過程でAWSのSAの方ともかなりディスカッションを重ね、その縁もあってかAWSの大規模イベントで講演する機会をいただいたりと一人のエンジニアとしてのキャリアも支援してもらえてます。

ベンチャーのエンジニアということで、やらなければいけないタスクが山積みのときは、余裕がなくなってどうしても作業感が出てしまいまうところは僕の課題だと思っています。作業感がでると、知っている範囲内での最適化になってしまいがちで、そういった面では歯がゆさを感じています。余裕がある時は技術的な問題を発見し解決方法を探すことができてやりがいのある環境だなと思っています。

特に、Finatextでは、「自分が学びたいこと」へのサポートもしてくれるので、貪欲に学べる環境になっています。参考書は会社負担で買えるし、サービスの購入や勉強会への参加も負担してくれる。メンバーの成長を考えて、こういう仕組みを作ってくれているのは、ありがたいですね。


今後、エンジニアとして挑戦していきたいこと

Finatextの一員としては「稼ぐ」ことが絶対的な優先度だと思っています。ただ、一人のエンジニアとしては「技術を作る」というところに憧れていて、時間がかかってもいいので、そこに向き合いたいなと思っています。

最近だと様々な便利なライブラリがあったり、AWSやGCPなんかでもたくさんサービスがあったりしてそれらを上手く使いこなす、上手く組み合わせる、というところがメインになりがちなんですよね。

でも、AWSやGCPなどの、既存の技術も「解決しようとした問題を0にした」、というより、「別の問題に移し替えた」というようなものが大半。

実際の問題には別解があったり拡張があったり「問題」と「解決」を積み重ね直すことでより簡潔な解法が出てきたりするはずです。

日頃の業務でシステムを構築していくときや新規技術をキャッチアップするときにもどういう背景があって、どういう問題があってそういう形で解決したのかをちゃんと抽象的に捉えることを心がけています。

ぜひ、この記事を読んで共感できるエンジニアの方がいたら話をしてみたいです。

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