6月19日(金)にエクスパクト主催の学生向け・就活準備セミナーが開催されました。このコラムでは、22卒であるインターンの伊藤が当日の様子や感想を伝えていきたいと思います!
セミナー開催の経緯
新型コロナウイルス感染拡大によって就職活動に関するイベントが中止となり、説明会や面接がオンライン化されたりしています。今回のセミナーは4月の開催に続き第2回。「業界研究」をテーマに開催されました。
“業界研究って何か始めればいいのかわからない”、“その業界で働いている人の話を聞いてみたい”といった、これから就活を始める学生に有益な情報がたくさんありました!
ここからは、本セミナーの様子をお伝えしていきたいと思います。
第一部:今日から役立つ!業界研究の手法とは?
まずは、「業界研究」とはどんなことなのか、その方法についてエクスパクトの担当者から紹介いただきました。
就職活動では、自分がどんな仕事をしたいか、どんな会社で働きたいかを具体的にイメージする必要があり、業界研究は自分に合った業界・会社を見つける手段として非常に重要です。業界研究では、世の中にどんな業界があるのか調べること、“情報収集”が最初のステップとなります。
業界研究のポイントとして、以下の3つがあげられました。
世の中にある「業界」を調べる
まずは、興味のある会社に着目し「業界」を知ることからはじめるべきだということで、業界を知る手段として、就活セミナー、会社説明会に参加するだけでなく、書籍や日頃のニュースなどからも業界について知ることができます。また、実際にその業界で働いている人の話を聞いてみるのも勉強になります。現時点では絞りすぎずに、広く様々な会社、業界を調べてみることが大切だそうです。
「業界」の全体像を掴む
どんな業界があるのか理解できたら、その業界の社会における構成図を理解します。ここでは、マスコミ業界を例にあげて説明しました。
それぞれの「業界」の特徴を理解する
全体像を把握できたら、「業界」が取り扱う商品やサービスといった中身を見ていきます。ビジネスモデルや仕組みなどの構造についても理解していく必要があるそうです。
例)テレビ局はスポンサーと呼ばれる企業や団体のコマーシャル(CM)を制作・放送することで、その広告料を収益の基本にしています。
だれに?:スポンサー企業
提供価値は?:多くの人に見てもらう機会(視聴率)
どのように?:CMを放送する
どうやって:視聴率のとれる放送(番組)を通じて
このように当てはめて考えるとわかりやすいそうです。
「業界」の現状や将来像を知る
業界の課題や今後の可能性を知ることは、就職後のキャリア形成を考える場合にも重要で、変化の大きい今の時代だからこそ、先を見通して考えることが大切だそうです。業界内の企業の違い、業績推移、業界全体の景気動向などを様々な情報を調べた上で志望する業界を絞っていくとよいとのことです。
まとめ
就活において、「業界研究」を行う目的は、業界に詳しくなることではなく、得た知識をもとに働きたいと思う業界や会社が何を求めていて、そこに対して自分には何が必要なのか考えることです。「業界研究」によって、自分自身の興味・関心の幅が広がり、より深い志望動機にも繋がります。まずは、興味がある「業界」をいくつか研究してみることから始めてみるといいそうです。
第二部:業界出身者が語る本音トーク
第二部では、5つの業界から、実際にその業界で働いた経験や今後の展望などをお話しいただきました。
株式会社ジャパンウエイブ(マスコミ業界)
マスコミ業界で働いた経験よりこの業界では行動力があり、ある程度体力がある人が向いているそうです。特にテレビ業界は、YouTubeやサブスクリプションの普及によるテレビ離れの深刻化が今後の課題であり、他のメディアとの差別化や新たな価値を創出していくことが大事だそうです。
株式会社あいネットサービス(サービス業界・冠婚葬祭)
結婚式やお葬式を通じて、人と人との繋がりの場を提供する事業だからこそ、人のために尽くしたいという思いが仕事をする上で大切であるそうです。そのため、人の役に立つことが好きな人、チームワークを大切にできる人がこの業界には向いています。冠婚葬祭の市場は変化のスピードが速く、オンライン結婚式など多様なニーズに応える柔軟さが重要になってくるということを知りました。
株式会社クレステック(印刷・広告業界)
マニュアル専門の制作会社で、様々な職種があるということをはじめて知りました。言葉や人に伝えることが好きな人はこの業界に向いているそうです。また、様々な職種の人が関わってマニュアルを作り上げるので、人に配慮や気遣いができることも大切だということです。
ローランドD G株式会社(メーカー)
創って、作って、売って、顧客の声を次に反映させるサイクルの中で、新しいものを社会に出す喜びを感じることができると語っていました。そのほか、ローランドG D株式会社の場合は、ニッチマーケティングを行い、的確にニーズに対応しているということが勉強になりました。
株式会社アルバイトタイムス(人材・広告業界)
人材業界も人と向き合う仕事、相手に寄り添って、自分のことのように悩みを聞き、一緒に解決していくことに喜びを感じることができる人が多いそうです。また、ニーズを正しく理解し、精度の高い解決手法が提案できることが求められているということです。
全ての業界で、課題や今後の展望において市場の変化にどのように対応していくかが挙げられていました。多様なニーズを把握し、柔軟に対応するために新しい価値やサービスを創出し続けていくことは、どの業界においても必要であるということが改めて感じました。
最後には参加者からの質問に登壇者が答える質疑応答のコーナーがあり、それぞれの業界に関わる質問から、コロナウイルスの影響、サマーインターンについての話も聞くことができました。
セミナーを受けた学生の声
セミナーに参加した学生の感想を、終了後のアンケートから一部ピックアップしてご紹介します。
・サービス業が難しいと思っていたが、今までのどんな経験も活かすことができると聞き、自分でもできるような気がした。業界についてあまり知る機会がなかったが、やりがいのある仕事だと感じた。
・オンライン開催だったため、緊張感も少なくリラックスして説明を聞くことができた。
オンライン開催のおかげで、自宅でも様々な業界の話を聞けてたくさん情報を得ることができたとの声などを数多くいただきました。
セミナーを受けてみて
私自身も22卒の就活生として、就職活動をはじめたばかりなので今回のセミナーはとても勉強になりました。世の中にどんな「業界」があるのかを知ることで、自分の興味を仕事と繋げられたり、自分のやりたいことがみえてくるのではないかと思いました。また、自分が働きたいと思う業界や会社が何を求めているのかを知ることで、一方通行ではない、より深い志望動機にもつながるということを学びました。
今回のセミナーでは、様々な業界で働いている人の話を実際に聞くことができました。説明会や就活サイトからはなかなかわからないこともお聞きすることができて、とても充実感を感じられました。セミナーで学んだ3つのポイントを活用して、これから業界研究を進めていきたいと思います!
エクスパクトでは今後も学生に向けたオンラインセミナーの開催を予定しています。