エルブズでは、現在「週3日でもOK」という接頭語のついた、経理・労務業務いわゆるバックオフィスをして頂く方を募集しています。この週3日でもOKという条件ですが、私どもとしては、正社員として週3日を実現したいと考えておりまして、新しい働き方への挑戦をしたいと考えています。
そもそも働く時間が長すぎる
私は、何社かの会社経営を経験する中で、残業時間と売上に大きな相関関係がないことを実感しています。小さなレベルでいえば、相関関係はあるかもしれません。24時間オープンしていれば、売上があがることもあるでしょうし、またゴールデンウィーク中オープンさせていれば、それはそれで売上があがることもあるでしょう。しかし、その売上は、永続的な売上ではなかったり、誰か従業員の方や、経営層、オーナーの自己犠牲のような意味を持つ売上になってしまいました。そういう売上を、私は、「質の悪い売上」と個人的には読んでいます。
私自身もいわゆるサラリーマンとして、生活をしていた時期がありますし、今もそのような行動をとっているときがあります。東京の場合ですと、スーツや革靴に身を固め、思い鞄を持ちながら、すし詰めの通勤電車にのって朝出勤し、昼間で仕事し、昼ご飯を食べ、18時くらいまでは仕事をする、しかも平日5日間。ここに、さらに残業や休日出勤が出るわけですから、仕事の合間にわずかな私生活がある、そんな印象になります。
こう考えてみると、そもそも平日5日間朝から18時くらいまで働くことが、労働時間として適正なのだろうか、という疑問を、ある時期を境に私は持ち始めました。今から9年くらい前のことです。そこで、まずは残業なるものを、がっつりやめることを当時の社長をやっていた企業で断行しました。これが結構上手くいきまして、英語や映画、家族との時間を優先させてくれる社員の方が増えました。詳細は割愛しますが、売上もほとんど下がりませんでした。むしろ、平日の昼間の良い時間に、皆さん、仕事に集中してくれるので、会社全体の見通しがよくなりました。
休日などは、あまり仕事はされていないと思います。もっとも私の見えないところで完全に隠されたらわからないですけれども、少なくとも私には、業務時間中できちんと完結しているように見えました。
上記は、そのときに東京社会保険労務士会というところからいただいた感謝状です。労務時間のみならず、労働環境全般の改善について、当時お世話になっていた先生にいろいろとご指導いただいたことを覚えています。
適正な労働時間ってどれくらいなんだろう
残業時間をがっつり落としてもあまり変わりが無いとこが分かった後も、人や環境によっても異なるであろう「適正な労働時間ってどれくらいなんだろう」という質問を、ずっと自問自答している自分がいます。私自身は、会社経営者ですから、会社と一心同体。でも、社員の皆さんは、ご自身の夢やご家族もあるわけでそちらと一心同体であるわけです。その中で、適正な労働時間を考えると、せいぜい週20〜25時間程度なんじゃないかと思うようになりました。日で考えるとせいぜい3日くらい。残り4日は、ご自身のことやご家族のことなどに取り組む必要があるのではないかと思うようになったのです。もちろんこのご自身のこと・ご家族のことには、確定申告とか、仕事で使うスーツを買う、英会話教室に通う、図書館に行く、なんてものも入りますので、完全に仕事と切れているわけでは無いと思います。電車に乗って、職場に集まって、集中して仕事仲間と仕事をする、そんな時間が週20〜25時間程度なのではないかと思い始めました。
週20〜25時間というと、ほとんどなにもできないじゃないか!と思われがちですが、経理や税務、労務の作業ベースのものであれば、十分できるのと考えています。もちろん、経営者を含めた常勤の役員や社員の皆さん、すなわち週5日の方もいらっしゃって良いと思っていまして、その働き方の多様性を許容する仕組みが会社に必要なのではないかと考えています。
末永く仕事をして欲しい
ガリガリと、すごい勢いで仕事をすることも大切なのですけれども、少し緩やかに末永く仕事をしていただくことがとても重要なのではないかと考えることが多く、今回の週3日OKのバックオフィスにご応募頂く方には、是非そのようなスタイルを具現化してほしいなと思っています。
もっとも週3日でしっかりと業務を進めるわけですから、勤務時間中は、しっかりとお仕事を進めることが必要になると感じています。体調が悪かったりすると、きちんとした結果を残せないわけですから、お仕事ができるという意味で、良い体調管理などもしていただければ、とても良い関係が長く続くかなと思っています。
できたら、10年とか20年、ご一緒できたら良いなと思います。
小さいけれども安心感のある会社にします
エルブズは、他社スタートアップの皆様と同じように生まれたばかりの小さな会社です。実証実験が中心で、まだまだこれからやることがたくさんあるという状況で、成長途中であることは間違いありません。その小ささもさることながら、当社はTISという一部上場企業から出資を受け入れており、出向者も多く受け入れています。当社社員の皆様と少しお話をいただければ、小さいけれども安心感のある会社であるとお感じ頂けることは間違いないと自負しています。
小さいからこその柔軟さと、大企業の安心感、この二つを当社のカラーとして、うまく育てていきたいなと考えています。
こういう方、当社が求めています
社長の私が言うのもなんなのですが、当社の社員の皆様をパッと見ると、皆さん、大変生真面目です。またこれまた、社長の私が言うのもおかしいのですが、人が良いです。私の方が、世間の荒波に打たれて育ってきてしまったせいか、大丈夫かなと思うくらい、皆さん、真面目で人が良いのです。
そんなメンバですので、真面目で、人が良い方は、やりやすいと思います。仕事面では、スタートアップらしく、新しく準備、整備していくことも多いですが、1から作り上げていくことが好きな方や、ご自身でも会社設立を目指していらっしゃる方には、勉強にもなるかと思います。
特に私が期待しているのは、ご出産などで少しお仕事から離れていて、今一度、会計や、税務、労務、採用などで、がんばりたい!けれど家事もやりたい!という女性の皆様です。プロフェッショナルとしてのご経験や知識、ネットワークで、是非当社を助けて頂ければと思います。