皆さん、こんにちは!経営戦略室の宮坂です。
そろそろ「またお前かいっ!」という声が聞こえてきそうですが、そうです、また宮坂です。今回もぜひお付き合いください!
さて、「インナーブランディングについて意識している」という方はどのぐらいいるでしょうか?
私たちの”映像制作”という仕事は、お客様が果たしたい目的に対して、映像を通じて後押しすることですが、実は、映像の役目はそれだけじゃないんです。
もう一つの役目としてあるのがインナーブランディング。つまり、もっと自分たちが持っているものに”誇り”を持ってもらうこと。その誇りをつくり出すことが、私たちの使命だと考えています。
例えば、自分たちの地域や勤めている会社がつくった自分たちの映像を見て、「あ、こんないいところがあったんだ」「自分たちの街(あるいは事業)ってこんな魅力があるんだ」そう思ってもらうこと。それが、私たちが映像制作を通じて目指しているビジョンでもあります。
そこで今回は、普段お客様との橋渡し役となって、映像制作の最初から最後まで寄り添うパートナーとなる【プロデューサー職】のメンバー「なんくるないさ〜」でお馴染みの比嘉さんにお話を聞いてきました。仕事に対してどのように向き合っているのか、どんな考え方を持って働いているのか。さらに、その考えが生まれてきた背景まで、皆さんにお伝えしていこうと思います!
少々前置きが長くなってしまいましたが、それではどうぞ!
【プロデューサー職/比嘉賢多 プロフィール】
1991年生まれ、沖縄出身。学生時代からドキュメンタリー制作を行なっており、大学卒業後はフリーランスのディレクターとして映像のディレクションを行う。監督、撮影を行ったドキュメンタリー映画はPFFアワードをはじめ国内外の映画祭で入選、受賞。地域やコミュニティに密着した取材を得意としており、沖縄独自の村行事や文化の保存に映像制作で貢献してきた。クライアントとの関係性を重要視しながら、被写体や商品の魅力を十二分に引き出す映像制作を心掛けます。
1.『地域コミュニティ』に対する思い
ーープロフィールに『地域やコミュニティに密着した取材が得意』と書かれていますが、地域やコミュニティに興味を持たれた背景なんでしょうか?
比嘉「僕沖縄出身なんですけど、沖縄にいる時は当たり前のように地元が好きな人たちや、地域や文化に誇りを持った人たちに囲まれて育ったので、もともと地域に対する”誇り”みたいなものはベースとしてありました。
いざ沖縄を出てきて感じたことは、沖縄に比べて地元とか一つの地域を愛している人が少ないってこと。でも話しながら掘っていくと、みんなどんどん自分の地元について話してくれるようになるんですよね。
そこで改めて思ったのが、自分の知らない土地や文化について聞くのがやっぱり好きだなということと、何より楽しそうに誇らしそうに話してくれることが嬉しいってことですね。『いいでしょ?』って言いながら、楽しそうに話してる姿って聞いている側も気持ちがいいというか。」
宮坂「もともと地域に対する思いをお持ちだったのですね!」
ーーそれでは、地域やコミュニティの魅力はどのようなところにあると考えていますか?
比嘉「なんと言っても”温かい”ってところじゃないでしょうか?
前にこんなことがあったんですけど、撮影である地域に行ったらそこでご飯を食べるじゃないですか。そのご飯屋さんの店主とめっちゃ仲良くなって、そのまま店主の娘さん夫婦とか孫とかがいる飲み会に参加させてもらったこともありました。その時初めて焼酎の牛乳割りも飲んだし、どこでも新しい体験があるんですよ。そういった繋がりの人って、今でも時々連絡くれるんですよね。
今のは一つのエピソードですけど、映像制作とは全然関係ないところで温かい人たちに出会える貴重な機会がたくさんある、っていうのも地域やコミュニティの魅力じゃないかな。」
宮坂「その地域ごとに十人十色の温かさや新しい出会いがあるのは素敵ですね。」
ーーここで『フィルさと(地方創生に特化したオウンドメディア)』についてお伺いしたいのですが、『フィルさと』を始められたきっかけはなんでしょうか?
比嘉「もともと地域への思いもあって、『地方案件やりたい!』っていうことを鶴目さん(弊社代表)に、事あるごとにアピールしまくりましたね。もとは『観光ムービー.com』っていうオウンドメディアがあったんですけど、コーポレートサイト改修のタイミングで、『観光ムービー.com』も改修するってなって、自分もサイト改修に参画させてもらったのがきっかけです。」
宮坂「『フィルさと』は比嘉さんの熱意で生まれたメディアだったんですね!」
ーー『フィルさと』を魅力的に感じている方が多い印象を受けるのですが、その理由はどんなところにあると考えていますか?
比嘉「その地域が持っている良さはもちろん、映像にした時の地域に対する”真摯さ”みたいなところに共感してもらえているからじゃないでしょうか。『フィルさと』に問い合わせをくださるお客様は、実績の多さと『この担当の人は地域に対して優しそう』という印象を持っていただけていることが多いと思います。
映像を使った地方創生は、地域のことを面白おかしく紹介して、大勢の興味関心を引く方法ももちろんあります。でもそうすると、事実とは大きく外れた情報になってしまう。
少し堅い考えだなって思う人もいるかもしれないけど、自分の理念としてあるのは『第一に地域の良さをちゃんと伝える映像をつくること』です。ファンになってくれる人は、その真摯さや地域に対しての向き合い方を魅力的に思ってくれているんだと思います。」
宮坂「よく、謙虚なお客様が多いと耳にするのですが・・・」
比嘉「そうなんです。『ここで何を撮りたいの?』『別に何もないし・・・』っていうのはよく言われます。
でも外の人間だからこそわかることとか、気づけることってたくさんあるじゃないですか。『別に何もない』っていう言葉に対して、『そんなことないですよ!良いものいっぱいありますよ!』って話していくと、町の人が『あ、自分たちの街って意外と良いところたくさんあるじゃん・・・!』って目の前で地元の良さに気づく瞬間があるんですよね。その瞬間を目撃するのが何より嬉しいです、誇りが生まれる瞬間というか。」
宮坂「お話してる中で相手が自分たちの魅力に気づく瞬間が楽しさにも繋がっているんですね。」
2. 映像制作に関して
ーー制作中にお客様から言われて嬉しかった言葉や反応はありますか?
比嘉「少し卑屈な話になっちゃうんですけど、自分は器用さとか細やかさとかを得意としていないんですよ。だから、お客様から『痒いところに手が届く対応をしてくれる』って言われた時は、嬉しかったです。自分で自分のことを気遣いできる人間じゃないって評価してた分なおさら。
でも一番嬉しかったのは、お客様から『エレファントストーンの評価が(お客様の)社内でめっちゃ高い』って言われた時ですね。自分だけじゃなくて、メンバー全員の頑張りを総合的に評価してもらえているのが一番嬉しかったですね。」
宮坂「客観的に見ていて、お客様に対して物腰が柔らかく対応も丁寧な印象を持っていたので、ご自身でそのように評価されているのは少し驚きでした!」
比嘉「エレファントストーン入社時は、社会人としての基礎が全くと言っていいほどできてなかったです。名刺すらちゃんと渡せないぐらい・・・。入社から半年ぐらいかけて、やっと社会人として必要なことを理解してきましたね(笑)」
宮坂「比嘉さんの名刺の渡し方のエピソードは社内でも有名ですよね!」
比嘉「いやぁ、本当やばかったっすね〜(笑)」
ーー実際の制作においては、どのように担当ディレクターやエディターを決定しているのでしょうか?
比嘉「プロデューサーによってメンバーの決め方はばらばらだと思いますけど、自分の場合は適材適所でクリエイターを選ぶようにしてます。
一番難しいのは、新規のお客様と社内メンバーの適性を見ることですね。そんな時は、『この会社、この業界、この案件には、過去の実績からこの人が合うな』とか。エレファントストーンの実績を見てご依頼していただいた場合は、その実績を制作したメンバーに依頼してます。
他に、『とにかくかっこいい、イケてる映像つくりたい!』ならこの人、『見てる人の心を動かす映像をつくりたい!』ならこの人、先方の担当者のこだわりがしっかりあって、話の内容が高度な場合は、知的好奇心が強く勉強熱心なこの人、といった自分基準もあります。色々経験してきたので、適性判断が上手くいかないことはほとんどないですね。」
宮坂「お客様により良い作品を届けるため、円滑な制作のために、”クリエイターの適材適所”を心がけているということですね。」
3. 映像制作の根底でつながっている「裏テーマ」とは
ーー案件としては地方創生ばかりではないと思いますが、全ての仕事に置いて通ずる考えはありますか?
比嘉「自分と話しているうちに相手の中で誇りが生まれる瞬間をみることが、僕にとっての嬉しさや楽しさなんですよね。さっき話した、地域の映像制作についてさらに深いことを言うと、『映像を通じてその地域の人たちに地元をもっと好きになってもらう』ってことが裏テーマとしてあるんですよ。
これは地方創生の映像制作だけじゃなくて、サービス紹介動画、会社紹介動画なんかでも言えます。人数が多い会社なんかは、他部署が何をやっているのか知らないことが多いんですよね。『自分の会社ってすごいことやってるんだ、この部署はこんな事頑張ってるんだ!』ってことを内の人に知ってもらって、さらに自分たちの魅力に気づき、誇りに繋げていきたい。そういう思いを根底に持ってます。」
宮坂「沖縄にいた頃から今もずっと、根底には『もっと好きになってもらう、誇りを持ってもらう』という思いがあったのですね!」
比嘉「それって、つまりインナーブランディングと同じだなってことに気がつきました。僕がもともと持っていた思いとか考えがインナーブランディングだって言語化できたのは最近ですけど。
インナーブランディングの考え方は、ほぼ全ての映像制作において通ずる根底にある裏テーマですね。外の人たちに向けてアウターブランディングすることももちろん大事だけど、それ以上に『その地域の人たちや自分の会社に対して誇りを持ってもらいたい』っていう思いがあります。」
3. 【映像プロデューサー】という仕事に対して
ーープロデューサーの仕事をご自身でどのように捉えていますか?
比嘉「プロデューサーの仕事は、撮影することでも編集することでもない。目の前のお客様の達成したい目標に向けて、映像制作という過程を通して、目的達成のための後押しをすること。その中で裏テーマとしてあるのが、自分の商品、会社、地域をもっと好きになってもらうこと。
それがエレファントストーンが謳っている『映像制作の最初から最後まで伴走し、誇りをつくり出す』ってことにも繋がっていると思います。」
ーー比嘉さんにとって、映像プロデューサーのやりがいはなんでしょうか?
比嘉「映像を見た人がその地域、その企業のことをもっと好きになる瞬間を生み出すこと。そして、その人々の輝いている姿を見ることがやりがいになっています。
なので、自分が所属しているコミュニティをもっと盛り上げて行きたい、もっと自分たちのことを好きになって欲しい!と思う人と一緒に仕事をしていきたいです!」
比嘉さんありがとうございました!!
いかがでしたか?根底にある思いは、地方創生に関わらず、映像制作に一貫して言える”インナーブランディング”をすること。それが、ご自身の喜びの瞬間ややりがいに繋がっているということですね。
私からいうと少しひいき目に聞こえてしまうかもしれませんが、映像制作をする上で、担当の人が一緒に地域や会社のことを『どうしたらみんながもっと自分たちの持っているものを好きになってくれるか』考えてくれるのは嬉しいですよね。とても素敵な思いを持たれているなと思いました。そして、そんな思いを持った比嘉さんと一緒に働けて誇らしいです!
皆さん、この思いに共感いただけた方、興味をお持ちいただけた方がいましたら、お気軽にご連絡ください!皆さまからのご連絡お待ちしています!
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