訪日外国人向けメディア「tsunagu Japan」を活用したプロモーションをはじめとして、海外向けSNS運用代行、海外向けオウンドメディア制作、インフルエンサーマーケティング、アンケート調査など、さまざまなサービスを組み合わせながらクライアントの課題を解決しているD2C X。
そんなD2C Xの中で、企画立案から運用ディレクション、顧客折衝、仮説検証/分析/改善まで幅広い領域を担っているのがWebディレクターの皆さんです。
ディレクションをしていく中でどのような点を意識しているのか、業務を通してどのような成長を遂げているのか。
D2C X インバウンド事業部 ディレクションチームの廣木真理さん・織田貴子さん、そしてメディア事業部の盧穎さんに話を聞きました。
ー皆さんの業務内容を教えてください。
織田貴子(以下、織):
私が所属しているディレクションチームでは、SNS運用、tunagu japanの記事ディレクション、広告運用などがメインの担当業務となっています。
SNS運用といってもSNS広告の運用だけではなく、コンテンツの企画立案、制作、投稿、レポーティングまで一貫して担当しています。
また、案件によってはLPデザインやバナーデザインなどにも携わることも多く、担当領域は多岐にわたっています。
私は前職でグラフィックデザインやwebディレクションに携わっていたので、そこで得た経験やスキルを今の職場でも活かせています。
ー前職はWEBディレクターだったということですが、記事制作やSNS運用に主軸を置く業務に変わって大変だったことはありますか?
織:
もともと文章を書くのが好きだったというのもあるので、そこまで大きく困ったことは無かったですかね。前職ではライティングは無かったですが記事のチェックはしていました。
基本的には好きなジャンルの業務だったので、違和感なく職種変更ができたなと思っています。
ー続いて廣木さん、業務内容を教えてください。
廣木真理(以下、廣):
私は織田さんと同じディレクションチームなので、織田さん同様、企業や自治体のSNS運用や広告運用を行っています。広告メディアとしては、Facebook,Instagram,Googleなどを担当しています。
D2C Xに入社する前にWEBデザインの学校に通っていたのでその領域に関する知識は多少あったのですが、広告運用は未経験の領域でした。
そのためD2C Xに入ってから広告運用に関する知見を必死につけていきましたね。
ー続いて盧さん、業務内容を教えてください。
盧穎(以下、盧):
私は織田さん・廣木とはチームが異なっており、メディア事業部の繁体字チームに所属しています。
業務内容としては、tsunagu Japanのオリジナル記事の製作およびクライアント案件における取材・記事制作をメインの担当としています。
その他としては、ディレクションチームが作成した記事やSNS投稿文を日本語から繁体字に翻訳する業務などにも携わっています。
ー織田さん・廣木さん(ディレクションチーム)との関わりは多いのですか?
織:
盧さんにはいつも相談に乗ってもらっています。
ディレクションチームが企画した記事内容が、外国人の目にはどう映るのか、伝えたいことが伝わる内容になっているかなど、やはり日本人の私たちには分かりかねる部分があるので、そういう場合は盧さんをはじめとした外国人メンバーに相談をしながら企画を精査しています。
ネイティブの方々の感覚は、アウトプットの質を高めるためにとても大事な要素だと思っています。
ー盧さんが記事を翻訳する際に気を付けているポイントはありますか?
盧:
tsunagu Japanの記事とSNSとでは翻訳する際に意識している点は少し異なっているかもしれません。
SNSの場合は親近感が大事だと思っているので、翻訳する場合にも台湾人が良く使っているような言葉や少しラフな言い回しなどに変えたりと意訳をしています。
直訳すると少し堅苦しい印象になってしまうので注意しています。
日頃生活している中で日本語を繁体字に直訳したような記事に出会うと、やっぱり違和感を感じますし、内容が全然頭に入ってこないと感じることがあります。
なので、私が翻訳する際は伝えたい事の軸はぶらさずに雰囲気を変えたりして、ニュアンスが伝わるような意訳を心がけています。
D2C Xには様々な国籍の外国人メンバーがいるので、翻訳をする際に現地の言葉にすぐ意訳ができたり、ネイティブの感覚を大事にした企画が立案できる点は強みですね。
ーどのようなときに仕事のやりがいを感じますか?また大変だなと思うこともあれば教えてください。
盧:
記事を書く際に日本全国様々な場所に取材に行くのですが、その際に普段は入れないようなところに潜入できるのはワクワクしますね。
施設の裏側とか社員専用通路とかを通ったり、撮影するために清掃時間中の温泉に入らせていただいたり。普通の観光客として訪れたら気づかなかった・体験できなかったことに出会えるので、いつも取材は楽しいです。
織:
取材では、盧さんがカメラマンとして撮影も行っていますよね。
盧:
はい、そうですね。日本に初めて留学にきた頃にカメラの勉強をしていたんです。その後も趣味で撮影はずっとしていたので、いまその経験が仕事に活きています。
仕事をしていて大変だなと思うときは、クライアントからのリクエストが多すぎるときですかね。単純に仕事量が増えて大変というだけではなく、様々な要素があると1本の記事にまとめることが大変になります。
本当に伝えたいことが目立たなくなってしまう恐れもあるので、そこはクライアントと相談をしながら記事に載せる内容を吟味していきます。
廣:
私は旅行が好きなので、自分が知っているおすすめの場所を世界に紹介できるのはやりがいを感じますし、純粋に嬉しいです。
記事ディレクションだけではなくphotoshopとかを使って画像のレタッチとかもしたりするのですが、その画像を載せたSNSがバズったりするとやっぱり嬉しいですね。狙い通り!って思います。
ちなみにphotoshopはD2C Xに入社後、織田さんに丁寧に教えてもらい使えるようになりました。
大変なことというか、気を付けないといけないなと思っていることは、外国人が読む記事なので、日本の当たり前を疑う視点を忘れないことです。それは、言葉も言い回しも、選定テーマも。
例えば、大きさを表すときによく日本では東京ドーム〇個分などの表現をしますが、それでは外国人には伝わりません。そのような染みついている日本の当たり前を一回捨てないといけないので、ディレクターになった当初はそこが大変でした。
織:
私は、コンテンツをつくる中でこれまで全く知らなかった日本の魅力を改めて知れるのは嬉しいですね。
また、ディレクションチームでは幅広く業務を担っているので、自分の強みや好きを活かして仕事につなげるチャンスが多いとも思っています。
大変なのは仕事が広範囲にわたるのでマルチタスクになりやすい点でしょうか。
様々な経験ができるので仕事を通してスキルは高められる一方で、効率よく業務を進めないといけません。こだわる部分と効率の部分でバランスをとるのが難しいときがありますね。
効率的に仕事はしつつも、記事のクオリティには絶対に妥協したくないという強い思いもあります。
そのためクライアントの要望をそのまま反映するのではなく、読者にとって良い内容になっているかの視点を忘れずに、最適なアウトプットを出せるようにこだわっています。
クオリティの担保はディレクションチームの大事な役割ですからね。
私たちのチームは営業はしませんが、コンテンツのクオリティの高さが次の仕事にも繋がると思っているので、その側面から会社の事業拡大に貢献していきたいと考えています。
ー皆さんからみたD2C X全体やチームの雰囲気はいかがですか?
廣:
すごく仕事がしやすい雰囲気だなと思っています。
例えば、何か問題が起きたときにでも、犯人捜しをするわけではなく「このあとどうすれば良いか?」「どうすれば防げたのか?」など前向きなマインドで改善しようとする人が多いです。困っている人がいたら助けようというのが当たり前の雰囲気なのでチャレンジもしやすいと思います。
それはチーム単位でも同じで、自分がいっぱいいっぱいになっていると「大丈夫?」「私が代わろうか?」などのやさしい声をかけてくれるメンバーばかりです。
盧:
周りのメンバーが優しいだけではなく優秀なので刺激をうけていますね。
個々に自分がメインの仕事をもっていますが、業務内容をチームで常にシェアしているので、何かあってもフォローできるような体制にしています。そのため誰かが困ったらいつでもヘルプに入れるようになっています。
織:
基本的に明るい人が多いので、誰とでも気軽に話せる関係性を築けています。気さくにコミュニケーションがとれるので、仕事の相談などもしやすいですね。
そんな柔らかい雰囲気の中でも、仕事については手を抜かずに高いクオリティを出すことにこだわっている人が多いのも私は気に入っています。
盧:
コミュニケーションをとるメンバーによっては、日本語だけではなく英語でコミュニケーションをとっていたりもするので、色々な言語がオフィスで飛び交っているのもユニークですよね。
ーD2C Xで活躍する人は、どのような方が多いと思いますか?
廣:
私は日本のいいところを世界に伝えたいという気持ちでD2C Xに入ってきたので、同じような気持ちを持っている人と働きたいですし、そういう気持ちが強い人の方が活躍できると思います。
D2C Xでは、記事コンテンツの他、越境ECもあったりと世界に発信が出来る業務内容が多数あります。また会社内にもそのような文化が共存しているので、そういったところを仕事面で満喫できる場所だと思っています。
盧:
考え方が柔軟な人の方が楽しく仕事ができるかなと思います。
日本の当たり前が通用しないことも多いので、新しいことへの興味関心や多文化に対して理解しようとする気持ちがあればきっと成長スピードも加速すると思いますね。
織:
どんな仕事でも、明るく楽しくできる人ですね。それに加えて何かを創ることが好きだったりすると、その強みを武器に活躍できると思っています。私もそういう人でありたいと思っています。
ー織田さん・廣木さん・盧さん ありがとうございました!