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未経験でも大丈夫! システムコンサルティング本部の研修制度についてご紹介

こんにちは、システムコンサルティング本部(以降 SC 本部)の高宮です。

この記事では、SC 本部が新卒で入社した方に向けてどのような研修を行っているのかを紹介します。
システムコンサルティング本部の業務内容が気になる方は以下の記事をご覧ください!

学生のみんなに知ってほしい!サイボウズのシステムコンサルティング本部とは?? | システムコンサルティングの仕事
皆さんこんにちは!システムコンサルティング本部、ソリューションエンジニアリング部の矢野&木村です。 こちらの記事では現在就職活動中の学生の皆様に向けて、私達が所属しているシステムコンサルティング...
https://www.wantedly.com/companies/cybozu/post_articles/241621


さて SC 本部は、現在「技術的観点から課題を解決する」というミッションを掲げて活動しています。
このミッションを達成するべく行っている業務内容は幅広く、お客様との商談から製品サポート、デベロッパー向けイベントの開催、kintone や Garoon といったサイボウズ製品の周辺ツール開発といったところまで多岐にわたります。
もちろん営業本部やカスタマー本部など、別の部署でも商談やサポートといった業務は行っていますが、SC 本部ではすべての活動において技術を軸にしているという点が他の部署と異なり、そういった業務を行うため SC 本部のメンバーには、広い範囲での知識や経験が求められます。

とはいえ SC 本部の新卒採用では IT に関して未経験でも応募できるようになっています。
これまで新卒で入社したメンバーのバックグラウンドも多様で、年度によっては半数以上が IT に関して未経験といったこともありました。
こういった業務内容なのに、未経験で大丈夫なの?と不安に思うこともあるかもしれませんが SC 本部では充実した研修制度を設けていますので、現時点で未経験であっても IT への興味とやり抜く意欲があれば、研修を通して業務を行うための土台がばっちりできます。実際に学生時代は未経験でも、現在はバリバリ働いてチームに貢献しているメンバーがたくさんいます。

ということで、この記事では
「SC 本部に興味があるけど知識や経験がなく業務についていけるか不安に思っている学生の方」に
「SC 本部では充実した研修が用意されており、安心して入社後に業務を行えそうだ!」
と思ってもらえるように SC 本部での研修内容についてお伝えしていきます。

どのような研修を行っているの?

早速 SC 本部の研修内容に関して、2023 年に実施した内容をベースにご紹介します。
近年のサイボウズでは新卒メンバーの入社後約 1 か月程度の期間、人事主導で行う全部署合同での研修があります。新人全体で行う研修では、サイボウズとして大事にしているカルチャーや考え方、事業内容、ビジネスマナーなどサイボウズのメンバーとして働くうえで必要となる基礎的な部分を学び、各メンバーはその全体研修を終えた 4 月末ごろ各本部へ配属されます。
新人研修の様子について気になる方は以下の記事をご覧ください!

2023年の集合研修はハイブリッド型で開催!「サイボウズ流」を学ぶ4週間を徹底紹介!|サイボウズの舞台裏
2023年4月、2023年新卒社員を対象に1ヶ月間の集合研修を実施しました。 今年の集合研修はコロナ禍の知見を踏まえてオフライン+オンラインの「ハイブリッド型」という新しい研修のスタイルで開催しました。 ハイブリッド型研修をすることになった経緯や具体的なコンテンツ、やってみての振り返りなどをご紹介します。 前回記事: 研修コンテンツの目的は様々。「ハイブリッド型」ならどれもカバーできる! ...
https://cybozu.backstage.cybozu.co.jp/n/n03b880366ef4

SC 本部へ配属となったメンバーは(現在は職種別採用を行っているので採用時点で SC 本部への配属が確定しています!)さらに 3 か月程度 SC 本部で実施する研修を受講します。
研修の形態は大きく分けて 2 つあります。そのうちの 1 つは先輩社員による講義形式、もう 1 つは分野毎に設定される課題を実装したりレポートにまとめるといった形の演習形式となっています。

講義形式の研修について

講義形式の研修では SC 本部のメンバーとして業務を行う上で特に重要になる内容に関して、各科目ごとに先輩社員が担当を持ち基礎的な内容から業務で利用するレベルまで、数時間分の講義を行います。

講義科目として代表的なものをいくつか挙げると以下のような科目があります。これらの科目は日々の業務でも特によく利用するものや知っておかないといけないもので構成されています。

  • Linux(UNIX) OS
  • シェルスクリプト
  • ネットワーク
  • Web サーバー
  • 認証
  • データベース
  • サイボウズ製品について
  • GitHub

講義担当の社員は、SC 本部の中でもその科目に知見が深いメンバーが担当しています。さらに一部の内容に関しては SC 本部の本部長自ら講師を行っています。それだけ、部署としても研修に力を入れていることを感じていただけると嬉しいです。

私自身、新卒で入社した当時は上述の分野で利用される単語の意味についてなんとなくイメージを持っている程度のレベルでしたが、講義とその講義で課される課題演習を通して、かなり理解が進んだなと実感しています!

演習形式の研修について

もう一つの演習形式の研修は、豊富に用意された課題に取り組む形で取り組みます。
講義を受けただけで知識を自分のものにすることは難しいですよね?大学で講義を聞いているときは理解できた感覚があっても、いざ問題を解こうとしたら意外と解けない...そんな経験は学生の皆様にもあると思います。
SC の業務で必要となる知識も同様で、十分な実習や経験を経て初めて自分の知識となるものと考えています。そのため、上述した講義科目での宿題に加えて、あらゆる分野で豊富な課題を用意し、十分な演習を通して新卒メンバーの力になるよう演習形式の課題を設定しています。

設定されている課題は多種多様なので一部を抜粋してみました。抜粋した課題ごとになぜ取り組むのか?という点も筆者なりに記載してみました。

  • サーバーの構築や運用
    クラウド全盛の時代ですが世の中にはオンプレミス形式(お客様がサーバーを用意して、そのサーバーにソフトウェアをインストールして使う形)の製品がまだまだ稼働しています。サイボウズにおいても kintone の影に隠れて?ますが実はオンプレミス製品を扱っており、それらの製品を扱うためにはサーバー周りの知識が必要です。さらに言えばクラウド製品も当然土台には物理のサーバーが稼働しています。自社製品がどのような基盤で動いているのかを理解するためには基本的なサーバーの知識が必ず必要だと思います。自分でサーバーを構築、運用する経験を積むことで OS の知識だけでなくネットワークに関するものなど総合的な力がつくと考えています。
  • サイボウズ製品(kintone・Garoon・メールワイズ・サイボウズ Office)の機能について
    自社で扱っている製品なので詳しく知っておく必要があります。基本的なアプリケーションの機能から設定項目による影響、外部サービスとの連携方法など様々なことを学びます。
  • JavaScript の書き方
    kintone や Garoon といったサイボウズ製品は JavaScript ファイルを登録することで見た目や機能をカスタマイズすることが可能です。
    SC 本部では JavaScript などコードを書いてお客様に納品するという業務は行いませんが、お客様との商談の中で​カスタマイズが必要な要件が発生し、構築を担当するパートナーとの打ち合わせを行う場面があります。そういった場面においてはそもそも実現可能か?どのような構築にするとよさそうか?といったことを一緒に考えることもあるので、基本的なことは知っておく必要があると思います。
    余談ですが kintone hack という kintone のカスタマイズを競うイベントも SC 本部メンバーによって運営しています。気になる方は調べてみてください!

研修の一覧はこのように kintone で管理しています。一覧化された課題を各自のペースで選択して課題提出用のアプリにレコードを作成して各課題に取り組んでいます。

kintone のアプリにレコードを残していく形で対応するので、時間のある研修期間にしっかりと調べて要点をまとめておくことで、後から見返すことができる資産になるという点も見逃せないポイントになります。

研修の進め方

さて、これまで SC 本部ではどのような研修があるのかということをご紹介してきましたが、そもそもこれらの研修をこなすことができるのか?という点で不安に思う方もいるかと思います。特に未経験の場合はさらにその不安も強くなってしまうかなと思いますが、受講するメンバーのレベルによらずメンター制度を設けて対応しています。
研修を受講する際は新人メンバーと先輩社員それぞれ 2、3 人ずつを 1 つのチームとして演習課題の添削や課題の相談ができるようにしています。また、定期的なミーティングを実施することで社内でも話せる人が増えたり、配属先チームの相談ができたりと課題への取り組みだけでないフォローを行い、あらゆる面で新人メンバーを支えられるような仕組みを整えています。

さらに研修期間中は新人メンバーは業務を行いません。むしろ研修をしっかりと受けて今後必要になる知識を身に着けることが新人メンバーに課される業務になります。
単純計算にはなりますが、およそ 3 か月の期間を学習に使うことができるのです。これだけ時間を使えばかなり理解が進むと思いませんか?

社内文化の「分報」も学びの支えに?

SC 本部独自のものではありませんが、サイボウズには「分報」という文化があります。「分報」とは kintone を利用した社内 SNS のようなものです。サイボウズのメンバーは在宅勤務で働いている人も多いのですが、この「分報」という文化によって他の人が今何をしているのか、お互いになんとなく感じることができます。
「分報」をやるやらないは個人の自由ですが、新人メンバーの場合は自分が今何をやっているのか、何を考えているのかを積極的に公開していると意外なところからコメントをもらえて学習の支えになるといったこともあるかと思います。
「分報」については以下の記事をご覧ください!

まるで社内SNS!「分報」でメンバーの状況をハイブリッドワークでも感じられるようにしよう|THE HYBRID WORK サイボウズのハイブリッドワーク専門メディア
オフィスで働いていたときは周りを見渡せばすぐにわかったメンバーの様子。 しかし、ハイブリッドワークになり、たとえばこんな問題を感じてはいないでしょうか? テレワークで働いていると、仕事の効率が下がる ハイブリッドワークになると、オフィスに出社しているメンバーと、テレワークのメンバーで、手に入れられる情報に格差が出てしまいます。 ...
https://hybridwork.cybozu.co.jp/articles/times-lp/


研修課題の内容だけでなく研修のシステム、サイボウズの文化そのものから、新人メンバーの研修を支える仕組みがあることがわかってもらえたかなと思います。

しっかりと研修をやりきることで、各部署に配属されてから活躍するための基礎が必ず身に付きます!
もちろん配属後も学ばなければならないことはたくさんありますが、研修を通して安心して業務に取り組んでいくことができそうだ!と思ってもらえると嬉しいです。

新人メンバーに聞いてみました

せっかくなので、この記事を執筆するにあたって 2023 年に新卒で SC 本部へと配属となったメンバーに学生時代に経験はあったか?研修はどうだった?といった内容のアンケートをとってみました。ちなみにアンケートは kintone で作成してみました。時間をかけずにサクッとアプリを作れるのはやっぱり便利ですね!
作成したアンケートはこのような感じです!
学生の皆様に近い立場のメンバーの状況を聞いてみたので良ければ参考にしてみてください。

入社メンバーの学生時代について

まずは学生時代の専攻について聞いてみた結果がこちらです。
Q1 学生時代の専攻を教えてください

2023 年卒メンバーは 9 名中、理系 6 名・文系 3 名という結果でした。理系が 6 名と言っても情報系を専攻していたメンバーは 3 名で、他は多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されているようです。
詳しい専攻情報も記載してもらったので、いろんなメンバーがいるんだなーと眺めてみてください!

さて、今は自分が学びたいことはインターネットなどを通じて簡単に学習できる時代です。
SC 本部を志望している人は、学部関係なく IT に詳しかったんじゃないの?と思う方もいるかと思うので
学生時代の IT の経験や知識についても聞いてみました。
Q2 学生時代のIT経験について教えてください

LV1: 未経験、知識0に近い
Lv2: 少しならIT関連の単語の意味が分かる
Lv3: ハードウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、プログラミングなどの分野で出てく る単語がある程度わかる
Lv4: ハードウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、プログラミングなどに関して一通りの知識/経験がある

上記のレベル感を設定して、学生時代にどんな感じだったかを聞いてみた結果です。
Lv2 が約半数と多くのメンバーが、少しの単語ならわかるくらいのレベルで入社しているようです。
情報系出身の方もいることもあって入社時点で一通りの知識があるメンバーもいる一方で、未経験のメンバーもいて、幅広いレベルのメンバーが入社していることがわかりました!この記事を読んでいるあなたはどのあたりに位置しているでしょうか?
こちらの結果からも入社時点では IT に関する知識が必須ではないということが分かりましたね。

最後に、部署に配属されてから約半年経ち様々な業務を行っている 2023 卒メンバーに以下の質問をド直球に聞いてみました。
Q3 研修で学んだ内容は業務に活きていますか?

程度の差はあれど、皆さん何らかの形で研修の経験を活かして業務を行っているようです!(筆者は集計結果を見るまでドキドキしてました)
どんな形で業務に活きているかを記載してくれたメンバーもいるので一部コメントを抜粋してみました。

講義形式のものも含めて、研修資料や研修履歴を見返すことがあるため、業務に直結していたと感じています
オンプレ版のGaroonの構築から、ADサーバを触る機会まであったので、個人的にはすごく勉強になりました。また、実際業務に入った時、研修の内容もよく見返しているので、やってよかったと思いました。
私が所属しているソリューションエンジニアリング部では、研修で取り扱われたほぼ全ての知識を業務で使用します。IT企業のSEとして働く上で必要最低限の知識を学習でき、自分次第ではプラスαの内容を学ぶことができる研修でした。
普段の業務ではメインにkintoneを扱っているため、アプリを作った練習がやアクセス権、認証などを扱った経験はとても生かされています。

研修で学んだ知識がそのまま業務に活きていたり、当時の履歴や資料を後に見返すといった形で活用しているメンバーもいるみたいですね!

おわりに

SC 本部の仕事は、現場で困っているお客様、案件を提案する営業やパートナー企業の方々、プロダクトを作り上げる開発メンバーなど、様々な人の思いを把握した上で、適切な知識やコミュニケーションで課題を解決していくことです。
そういった業務を行うために学ぶべきことは数多くありますが、技術スキルの面ではこういった研修を通して新人メンバーが力をつけるための環境はしっかりと用意しています。
もし SC 本部の業務に興味あるけど、経験がなくて不安だな...と思っていても心配せずにエントリーしていただけると嬉しいです!!

この記事を読んで、システムコンサルティング本部に興味を持っていただけた方は、各種採用イベントへのご参加や他のシステムコンサルティング本部メンバーが執筆した記事もご覧いただけると嬉しいです!

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