「お気に入りのレイアウトを使って、oViceをもっと楽しんでほしい」
そう話すのは、現在oViceのレイアウトデザインチームを統括するデザイナーのSora(そら)さんです。
「オンラインでのコミュニケーションを最大化」を目的にバーチャル空間を提供しているoVice社。その導入企業社数は約2,000社となり、その用途はオフィス、イベントなど多岐に渡ります。
今回の記事ではoVice1人目のデザイナーとして入社し、レイアウトのデザインに携わってきた彼女に、レイアウトデザインをどのように作っているのかについて語ってもらいました。
Sora 2020年11月、1人目デザイナーとしてoViceに入社。日本のデザインチームに配属され、レイアウトだけでなくバナーやブランドデザインなど幅広く担当。その後2021年9月韓国に拠点を移し、スペースデザインチームのリーダーに就任。現在はoViceのレイアウトデザインのディレクションに従事している。 60名を超えるデザイナーと、月30枚以上のレイアウトデザインを作る ーSoraさんはoVice創業期に入社してからずっとデザインを担当されてますよね。入社から今まで、どんな仕事をしてきたのか教えてもらえますか?
私がoViceでの仕事を始めたのは、2020年11月。サービスができたばかりの頃でした。最初は副業として、6ヶ月後に正社員になりました。
当時の日本チームは10名以下。デザインチームの拠点は日本のみでした。レイアウトに限らずバナーやLPなど様々なデザインを担当。そして現在は韓国に拠点を移し、レイアウトのデザインにまつわるコミュニケーション全般を担当しています。
ー月にどれくらいのレイアウトを公開しているんですか?
月に30枚以上はリリースしてます。現在お客様にご利用いただけるレイアウトは400近くあるんです。サイズの大小、オフィスやイベントなど利用用途に応じて作成してきました。
△oVice社では季節ごとにレイアウトを変え、模様替えを楽しんでいる。「レイアウト集」のページは こちら
ー月30種類のデザインを制作可能にする体制について教えてください。
今年からスペースデザインチームが発足しました。私と、10年以上デザインに携わっている経歴を持つデザイナーが2人在籍しています。
外部のデザイナーとの連携もあります。そのため、これまでoViceのレイアウトには60名以上のデザイナーが関わっているんです。
デザインの力でお客様の個性を発揮させる ーレイアウトのバリエーションを増やし続けている背景にある思いを教えてください。
人には、それぞれ違った 個性や好みがあります 。企業も同じだと考えているんです。oViceを利用してくださる企業の数だけ、求めるレイアウトは異なる。その 全てのニーズに応えられるように、色んなデザインを作り、選択肢を増やしたい という気持ちで仕事と向き合っています。
会社においてデザイナーは、サービスのブランドイメージを伝えるために力を発揮することが多いです。しかし、私たちスペースデザインチームは、oViceそのものの存在感ではなく、お客様の個性が発揮され、快適に過ごせるデザインを提供することを目指しています。
なので、お客様がレイアウトをたくさん試してくれたり、レイアウトに愛着を感じて使い続けてくださったりすると、とてもうれしく感じます。
ー新しくレイアウトを作るとき、お客様のリクエストをどのように取り入れていますか?
お客様とのコミュニケーションの窓口であるCS(カスタマーサクセス)のメンバーを通してリクエストをお聞きしています。また、韓国チームでは、私がお客様とのミーティングに参加し、その場でレイアウト作成に向けてのヒアリングを行うことが多いです。
韓国だと日本以上に会社に合った独自のレイアウトを使いたいという要望が多いんです。日本が1割ほどなのに対し、韓国では8割ほどのお客様からオリジナルレイアウトの制作依頼をいただきます。
ーこれまでのレイアウトで印象的なものはありますか?
オリンピックに合わせて、社内で企画して、20種類のスポーツを表す20枚ものレイアウトを作りました。発案者はCEOのジョンで、正直、提案されたときは「多いな…」と思ったんです(笑)。
しかし、ジョンの「スポーツであっても差別があってはいけない」という言葉を聞いて、私のデザインに対する思いとの重なりを感じました。「好きなスポーツは人それぞれなんだから、バリエーションがたくさんあったほうがいい」。何に対しても差別をせず、平等に対応する考え方、とても素敵ですよね。企業ごとの個性、好みを大切にする姿勢とも通ずるものがあります。
ー他にはどんなデザインをしているんですか?
サマーフェスやサミットなどのイベント用のデザインが多いです。最近はoViceがギネス企画に挑戦するので、そのときに利用するレイアウトを作っています。
oVice社が社内イベントを企画する際には、必ずそのときだけのためのレイアウトを作るんです。oViceを提供している会社だからこそ、こだわりを持っています。
空間での人の動きを意識してデザインする ーoVice社内の交流促進も後押ししてるんですね。デザインするとき大切にしていることを教えてください。
oViceを利用する目的を意識してデザイン しています。
イベント開催時に利用するレイアウトでは、イベントのコンセプトにどう合わせるかを考えます。まずは、イベントで何が行われて、何人が参加するのかといった企画内容を把握。そして、企画実行のために、どのような素材が必要か、どのようなサイズが適切かなどを、イベント参加者の動線を考えながら作成していきます。
動線はイベントの進行により変わります。セミナーをやって、自由な交流会があり、最後にゲームをやる、という流れのイベントのレイアウトを作るとします。その流れを踏まえて「席の近くに交流できるラウンジを作ろう」、「ゲームができる空間は分けよう」などと空間設計をしていきます。
ーバーチャル空間でも、立体的に人の動きをイメージするんですね。
そうですね。お客様に無料で提供するレイアウトのテンプレートは、oVice社内で企画したイベント利用時のレイアウトをベースに調整しているんです。そうすることで、利用目的が明確なレイアウトをテンプレートとしても提供できます。
ーデザインするときのガイドラインはありますか?
細かいガイドラインはありません。用途や人数など必要条件を確認した上で、細かい部分をデザインチームでアイデアを揉んで作っているんです。
ただ、イベント用は賑やかなオブジェクトを配置したり、オフィス用は落ち着いたトーンを取り入れたりと、その場の空気を組み込んだデザインになるように意識しています。
ー要望に合わせて、新しいものを創造しているからこそ、これだけ多様なレイアウトが誕生しているんですね。
たくさんあるレイアウトを楽しんでもらうために、 新たにショールームを出してみました 。5階建てのビルをエレベーターで行き来しするような感覚で、各フロアの違ったレイアウトを試してみることができるんです。さらに、こちらはoViceのページさえ持っていれば、自分のオフィスとしても無料で利用できます。
△エレベーターのボタンをクリックすると他の階に移動できるデザイン(ショールームは こちら )。
お客様から「空間を使い分けたい」という要望を聞き、作成しました。ビル化していない場合、レイアウト1枚でロビーと業務用のスペースがまとめられます。このショールームで、ビルの雰囲気を体験することができるんです。今後はイベント用・業務用などいろいろリリースしていく予定です!
(ショールームを体験してみたい人は こちら )
オーダーメイドのレイアウトで、oViceをもっと便利に、もっと楽しく使ってほしい ーレイアウトのオーダーメイド依頼はどのような用途が多いのでしょうか?
イベント関連でのオーダーメイド依頼が多いです。私たちとしては、イベント用に限らずオーダーメイドのレイアウトを利用していただきたいと考えています。 オーダーメイドは、お客様のリクエストを叶えたレイアウトとなるので、空間としての使いやすさが抜群です。oViceでの体験が、もっと快適に楽しくなるよう、オーダーメイドのレイアウトで サポートしたいと考えています。
プロダクトもそうですが、デザインも含めて使いやすいと感じていただけることがoViceとしての満足度につながります。そのため、私の役割は、デザインレイアウトを通じてoViceという体験を楽しんでいただけるかをさらに突き詰めていけたらと考えています。
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