つむぎには、数字をつくる人がいます。
組織を整える人がいます。
誰かの挑戦に伴走し、その変化を信じ続ける人がいます。
そうして、一人の変化がチームに広がり、
チームの変化が組織を動かし、
やがてクライアントの未来まで変えていく。
それが、つむぎの仕事です。
「紡ぐ人」は、そんなつむぎメンバーの挑戦や支援実績を、バトン形式で紹介していくプロジェクト。
一人ひとりの仕事への向き合い方や価値観を届けながら、同じ志で働く仲間と出会いたい。そんな想いから始まりました。
今回紹介するのは、デザイナーの造田健。
つむぎの代名詞ともいえる商品「パーソナルブランドブック」のデザイン開発を通じて、人と人、企業とお客様をつないできた事例をお届けします。
目次
【自己紹介】造田健|
デザイン事務所や印刷会社で、雑誌・書籍・広告などのデザイン制作に従事したのち、
2018年に個人事業を開業。現在は合同会社ZZZの代表を務めている。
2020年から準委任契約のデザイナーとしてつむぎにジョインし、パーソナルブランドブックをはじめ、
数多くのクライアント制作物や広報制作に関わる。
論理的なデザインを強みに、想いを「伝わる形」へと翻訳し、人と人をデザインでつないでいる。
人の想いを形にし、組織の魅力を届けるパーソナルブランドブック
今回ご紹介するのは、つむぎの代名詞ともいえる商品「パーソナルブランドブック※」の開発に携わった、デザイナー・造田の仕事です。
※https://tsumugi-mirai.jp/lp-brandbook/
パーソナルブランドブックとは、企業で働く社員一人ひとりの、「お客様や仲間、仕事への想い」を主役にした冊子です。
社員一人ひとりの想いを伝えることで、企業だけでなく、社員さんのファンを増やす、お客様とのコミュニケーションツールとして活用されています。
また、社員同士がお互いの想いや価値観を知ることで、組織内のコミュニケーションが活性化し、企業のビジョンを自分ごととして捉えるきっかけにもなっています。
さらに、日々の業務の中では見えづらくなっている仕事へのやりがいや、その人らしい個性、企業が提供するサービスの本質を、インタビューを通して言語化していくことで、自己理解が深まり、一人ひとりの可能性やキャリアの成長にもつながっています。
2020年の提供スタート以来、パーソナルブランドブックは800冊以上制作され、企業と人、お客様をつなぐツールとして親しまれてきました。
現在は複数のデザイナーが制作に関わっていますが、その初期デザインを担い、プロダクトの土台をつくってきたのが造田です。
「社員一人ひとりの想いに向き合う企業がある」という驚き
この案件は、代表である前田からのデザイン制作依頼から始まりました。
造田にとって印象的だったのは、制作物に込められた、クライアントとつむぎ、双方の想いでした。
クライアントが費用をかけて、社員一人ひとりを主役にした冊子をつくること。
「社員の想いに、ここまで向き合う企業があるのか」
その姿勢に驚かされると同時に、そうした企業を支え、想いを届けようとするつむぎの姿勢にも、強く心を動かされました
また、制作物そのもの自体も、造田にとっては新鮮でした。
世の中の制作物の多くは、商品を売る、イベントに人を集める、問い合わせを増やすなど、比較的わかりやすい目的を持っています。
一方で、パーソナルブランドブックが扱うのは、働く人の価値観や想い。
すぐに売上に直結するものではありません。
さらに、今はたくさんの情報が、日々流れていく時代。 その中で、あえて人から人へ手渡していくアナログなコミュニケーションツールとして制作することにも、大きな価値を感じました。
だからこそ、手に取って読んでもらうためには、情報をきれいに並べるだけでは足りません。かといって、デザインが前に出すぎても、主役である社員さんの想いが薄れてしまいます。
造田に求められたのは、デザインで目立つことではなく、
想いが正しく届くための土台をつくることでした。
「クリエイターではなく、翻訳家」。想いを形にする緻密な制作
パーソナルブランドブックのデザインで難しかったのは、特定の誰かに合わせてつくるのではなく、これから出会う多くの人の想いを受け止められる“器”をつくることでした。
これから先、どんな人の、どんな想いが載るのかはわからない。言葉数が多い人もいれば、少ない人もいる。優しい雰囲気をまとう人もいれば、革新的な魅力を持つ人もいる。
だからこそ、どんな人が入っても違和感なく成立するデザインが必要でした。造田が大切にしたのは、そうした一人ひとりの想いを伝える役割としての機能性でした。
また、インタビューライターである紡ぎ手が紡いだ言葉を、正確に、丁寧に、失礼のない形でお客様に届けるために、「信頼関係構築にぴったりのデザイン」も意識しました。
華美な装飾も、強烈な主張もしない。デザイナー色をできるだけ消し、インタビュイー本人にフォーカスさせる。
「私はデザイナーですが、”デザインをつくる人”という感覚ではなく、”想いを伝わる形に置き換える翻訳家”だと思っています。」
そう語る造田にとって、デザインとは自己表現ではありません。
誰かの中にある想いや価値観を、読む人に伝わる形へ整えていくこと。
言葉だけでは届きにくいものを、構成や余白、写真、文字の見せ方によって、自然に受け取れる形にすること。 そのために必要なのが、これまで積み重ねてきたデザインの知識と経験でした。
造田が考える、デザインにおける“センスの良さ”とは、感覚だけでつくるものではありません。 たとえば、アイコンのわずかな傾きで視線を誘導するように、文字の置き方、余白の取り方ひとつにも、きちんと理由があります。 どこに目が向くのか、何を先に読んでほしいのか、どうすれば自然に伝わるのか。
そうした一つひとつを考えながら、デザインはつくられています。
「なんとなく良い」ではなく、「なぜ良いのか」を説明できること。
意図を持って設計しているからこそ、見る人に自然と伝わるデザインになるのです。
だからこそ、造田は社内からの信頼も厚く、周囲からは「1を伝えれば、10まで汲み取って形にしてくれる存在」だと言われています。
実際に、一度デザインを提出した後に、大きな修正が入ることはほとんどありません。
けれど造田自身は、それを少し違う角度で捉えています。
「大きな修正がほとんど入らないのは、つむぎのメンバーが依頼の前提となる想いを丁寧に考えてくれているから。むしろ、つむぎの仕事では、1の想いの部分をしっかり作ってくれるという信頼感がある」
つむぎのメンバーは、誰もが真剣に「誰に何を届けたいのか」を考えています。
また、日頃から会社として大切にしたい思想や目指す方向性を共有できているからこそ、 造田は依頼の背景まで自然と汲み取り、最初の提案から意図に沿ったデザインへと落とし込むことができるのです。
自己表現ではなく、そこにある伝えたい想いを丁寧に翻訳していく。
造田にとってデザインとは、想いを伝えるための手段であり、言葉と言葉のあいだに立ちながら、人と人をつなぐ仕事なのです。
800名以上の想いを届けて生まれた、社内外に広がる反響
造田を含むつむぎのデザインチームは、現在までに800名以上のパーソナルブランドブックを制作してきました。
その取り組みは、「日本でいちばん大切にしたい会社」に選出されたクライアント様にも導入されるなど、企業と社員、お客様をつなぐコミュニケーションツールとして活用されています。
社員さん自身が自分の仕事を見つめ直す機会にもなっていると同時に、社員さんやそのご家族が企業への理解を深めるきっかけにもなり、エンゲージメントの向上にもつながっています。
“コミュニケーションツール”としても活用できる【パーソナルブランドブック導入事例紹介 みつわ様】|つむぎ株式会社
造田にとって、デザインを褒められることはもちろん嬉しいことです。
けれど、本当に嬉しいのは、クライアントや社員さんの想いが、制作物を通じて誰かに届いた瞬間。パーソナルブランドブックを読んだ人が、そこで働く社員さんの姿勢に触れ、「この会社はいい会社だ」と自然に感じてくれる。
その反応が生まれることこそ、造田がデザインを通じて届けたい価値なのです。
同じ方向を向く人たちと、想いを形にする
もともと学生時代から、友人の結婚式などのお祝いのために、サプライズの制作物や動画をつくることが好きだった造田。お祝いの気持ちをどう形にするかを考える時間が、今の仕事の原点にもつながっているといいます。
準委任契約のデザイナーとしてつむぎ創業当初から関わる造田が、つむぎの組織自体に感じている魅力は、「居心地の良さ」です。
困ったときには助け合い、それぞれの仕事にリスペクトを持つ。
より大きな役割に挑戦したいメンバーがいれば、周囲が自然と背中を押し、組織としても制度で支える。一方で、自分のペースを大事にしたい人のあり方も、同じように尊重される。
リモート中心で直接会っていなくても、同じ方向を向いていることは伝わってくる。
チャットの文面や原稿のつくり方、その一つひとつから、つむぎのメンバーが真剣に仕事へ向き合っていることがわかる。
だから造田は、つむぎの仕事を「安心して取り組める」と感じています。
想いを言葉にして誰かに届けようとする人たちがいて、その想いを、自分の手で目に見える形へ翻訳できる。
つむぎの想い、クライアントの想い、社員さん一人ひとりの想い。
それらが制作物を通じて読み手へ届き、少しずつ波紋のように広がっていく。
その重なりの中に、造田が本来やりたかった「人と人をデザインでつなぐ」という仕事もあります。
その親和性こそが、造田にとってのつむぎらしさであり、この仕事のやりがいなのです。
次のバトンは、西本へ。
社員の声を拾い、経営と現場をつなぐカケハシインタビューなどを通じて、紡ぎ手やフォトグラファーとしてお客様に寄り添ってきた西本。
造田が感じたのは、つむぎのValueである「あと一歩、踏み込もう」を実践する姿でした。その根底にある信念と、行動から生まれた価値に迫ります。
どうぞお楽しみに!
最後に
いかがでしたか?
つむぎには、派手な言葉よりも、目の前の人と組織に誠実に向き合い続けるメンバーがいます。
でもその誠実さは、決して“やさしいだけ”ではありません。
本気で相手の未来をよくしたいからこそ、深く考え、踏み込み、変化をつくりにいく。
そんな強さがあります。
もしこのストーリーに少しでも心が動いたなら、
ぜひ一度、つむぎのことを知ってください。
「この人たちとなら、いい仕事ができそう」
そんなふうに感じていただけたなら、うれしいです。
カジュアル面談で、お話しできるのを楽しみにしています。