つむぎには、数字をつくる人がいます。
組織を整える人がいます。
誰かの挑戦に伴走し、その変化を信じ続ける人がいます。
そうして、一人の変化がチームに広がり、
チームの変化が組織を動かし、
やがてクライアントの未来まで変えていく。
それが、つむぎの仕事です。
「紡ぐ人」は、そんなつむぎメンバーの挑戦や支援実績を、バトン形式で紹介していくプロジェクト。
一人ひとりの仕事への向き合い方や価値観を届けながら、同じ志で働く仲間と出会いたい。そんな想いから始まりました。
今回紹介するのは、カケハシ事業部の紡ぎ手・編集者、くにみつあんな。
地域と人を紡ぐ、新たな価値創造に挑んだ軌跡をお届けします。
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くにみつあんな|
学生時代より音楽活動をスタートし、その後、音楽ユニット「あこがれの女の子」として楽曲制作を行う。
その後ライターへ転身し、現在はインタビューやブランドブック制作を中心に、取材・執筆・編集など幅広く携わるほか、複数のプロジェクトリーダーとして企画・編集・運営も担当。
人や企業の想いを丁寧にひも解きながら、「私もここにいていいんだ」と誰もが感じられるような言葉を届けることを大切にしている。
“好き”を可視化し、人とまちの関係性を再構築するプロジェクト
今回の事例は、奈良県内の地方都市における人口減少や定住率の低下という課題に対し、「地域マップの制作」という形で地域貢献につなげた取り組みです。
単なる情報媒体ではなく、“そのまちに住み続けたくなる”きっかけを生み出すことを目的としたプロジェクトでした。
くにみつは、その地域特化のマップ制作において、企画・ディレクション・編集までを一貫して担当。約半年にわたりクライアントに伴走しながら、地域と企業、そして人を紡ぐ新たな価値を創出しました。
掲載店舗への取材は約20店舗に及び、地域との関係性構築にも成功。さらに、掲載店舗からは「こんな機会をありがとう」「来店のきっかけになった」といった感謝の声が続々と届き、マップを通じて新たな人のつながりが生まれる結果に。
配布後すぐに在庫がなくなる店舗も出るなど、実用性と反響の両面で成果を創出しました。
クライアントからは「他のエリアでも展開したい」との声をいただくなど、単発施策に留まらない広がりを見せています。
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クライアントの未来を本気で考えた、“マップ”が生まれるまで
プロジェクトの起点は、つむぎの社内プロジェクトである「価値創造ラボプロジェクト」でした。
価値創造ラボプロジェクトは、日頃からお世話になっているクライアントに対して、これまでの関係性への感謝を起点に、プロジェクトメンバー全員で新たな価値を構想し、提案する取り組みです。
対象となったのは、奈良県内のある市で約70%のシェアを誇る葬儀社企業様。
すでに本社が所在する地域で、確固たるポジションを築いている一方で、
「地域住民の皆様にもっと愛される企業でありたい」
という強い想いをお持ちでした。
くにみつのチームは、クライアントの資料やビジョンを丁寧に読み解きながら、その想いの奥にある“目指す未来”を言語化していきます。その中で見えてきたのは、
長年、葬祭業として地域と共に歩んできた存在だからこそ、地域の皆様への恩返しの想いを、より伝えていきたいのではないか、ということでした。
しかし、その想いを形にしていくためには、いくつかの構造的なボトルネックも明らかになりました。
・クライアントの地域貢献活動が可視化されていない
・社員自身が地域との接点を持てていない
・高いシェア率を活かしきれていない
さらに地域に目を向けると、
・人口減少・定住率の低下
・地域の魅力が住民自身にも伝わっていない
といった課題も存在していました。
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こうした状況を踏まえ、くにみつを含めたPJメンバーは一つの仮説にたどり着きます。
「地域の良さを知ることが、住み続ける理由になり、それが結果的に地域への恩返しにもつながるのではないか」
つまり本質的な課題は、“人と地域のつながりが見えていないこと”にあると捉えました。
そこで提案したのが、地域と人の関係性を可視化し、新たな接点を生み出す「地域マップの制作」です。単なる情報提供ではなく、地域の魅力と人の想いをつなぐ設計にこだわった施策でした。
この提案に込めた本気の姿勢が評価され、クライアントからは
「つむぎのみなさんが本気で、私たちの未来を考えてくれた。」
という言葉をいただきます。
その一言をきっかけに、地域マップ制作プロジェクトが本格的に動き出したのです。
「好き」を育む。関わり方で変わる地域の価値
くにみつが実現したかったのは、単なるマップ制作ではなく、その地域に関わる人たちの“まちへの愛情”を育むことでした。
マップはあくまで手段。
地域との接点を生み出し、住む人・訪れる人・働く人それぞれにとって「このまちを好きになる」きっかけをつくる。
そうした積み重ねによって、クライアントの未来に価値を残すことが本質です。
その背景には、くにみつ自身の原体験がありました。
生まれ育った地元に愛情を持てず、ただ“寝に帰る場所”のように感じていた過去。
「大切にされていない場所に身を置くと、知らないうちに心がすり減る」——そんな感覚を抱いていたといいます。
だからこそ、
「自分の街を知ることで、好きになれる」
「好きなものに囲まれて暮らせば、そこがお城になる」
そんな価値観を、今回のプロジェクトに重ねていました。
”まちへの愛情”を育むことは、クライアントのためであると同時に、くにみつ自身が実現したかったことでもあったのです。
その想いを形にするうえで、くにみつが大切にしたのが「クライアント社員を巻き込み、地域との接点を共につくること」。
実際にヒアリングを進める中で、「地域のお店をほとんど知らない」という社員の声も多く上がりました。
だからこそ、本質的に必要なのは情報を増やすことではなく、“まず知ることから関係性を築くこと”だと考えました。
そこで実施した約20店舗への取材では、単なる情報収集にとどまらない設計に。クライアント社員全員へのアンケートを実施したうえで、プロジェクトメンバーには実際の取材にも同行してもらい、地域の方々へのインタビューも一緒に行いました。
地域の声を「聞く側」ではなく「共に触れる側」となることで、社員一人ひとりが地域とのつながりを自分ごととして実感できる機会を生み出していきました。
知ることで、好きになる。
関わることで、愛情が生まれる。
その体験を設計することで、地域との関係性を“義務”ではなく“愛情”へと変えていく。
人と人、人と街がゆるやかにつながり、互いに見守り合う。
そんな状態を目指しながら、くにみつは丁寧に関係性を紡いでいきました。
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少しの“気にかける”が、まちと人を紡ぐ
取り組みの結果、最も印象的だったのは、想像以上にポジティブな地域の反応でした。
本来、地域の方々に協力を仰ぐことは簡単ではありません。それでも今回は、クライアントの高い信頼と、社長・社員の皆さまが一軒一軒丁寧に一緒に挨拶に回ってくださったことで、取材先のほとんどが好意的に協力。「こんな機会をありがとう」という声も多く寄せられました。
完成したマップはすぐに在庫がなくなる店舗も出るなど反響を呼び、
「このマップを見て来店されたお客様がいた」
「遠方の方にもまちの魅力を伝えられた」
といった、実際の行動変化にもつながりました。
さらにこの取り組みは、クライアントにも変化をもたらします。
地域との関係性が可視化されたことで、社員一人ひとりが地域を自分ごととして捉え、プライベートでも主体的な関わりが生まれるように。
その結果、「地域に支えられる企業」から「地域とともに価値をつくる企業」へと、存在意義そのものがアップデートされていきました。
今回のプロジェクトは、単なる制作物にとどまらず、“人の流れ”と“新たな関係性”を生み出す取り組みへと発展したのです。
その根底にあるのは、くにみつが大切にする「共生」という考え方。
一方的に与えるのではなく、お互いが無理のない形で関わり合い、支え合う関係性。
過剰に踏み込みすぎることは、相手の力を信じていないことにもなりかねない。
一方で、無関心では何も生まれない。
だからこそ大切にしているのが、「少しだけ気にかけ続ける」という距離感です。
見守るように関わることで、関係性はゆるやかに、しかし確かにつながっていく。
くにみつ自身も今回のプロジェクトを振り返り、
「人との縁が巡っていく実感があった」と語ります。
その言葉の通り、この取り組みは、まちと人、そして想いをつなぐ新たな循環のはじまりとなりました。
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「独りじゃない」と気づいたとき、人は変わり始める
挑戦に向き合う中では、思うように進められず葛藤する場面もありました。
しかし、その中でチームに頼ったことで、「独りではない」と実感できたといいます。
この気づきは、くにみつ自身の支援スタイルにも大きく影響しています。
目指しているのは、自分が常に関わり続けなくても、周囲が自然と見守り合える状態をつくること。ファシリテーターとして、そうした“関係性の土台”を設計する役割を担ってきました。
過干渉ではなく、その人の力を信じる。けれど、独りにさせない。
その絶妙な関係性が、人の成長を支え、組織を変えていきます。
こうした考え方は、くにみつ自身がつむぎで歩んできたプロセスとも重なります。
つむぎには、「やりたい」と手を挙げたことを形にできる自由度と、それを支える仲間の存在があります。
実際にくにみつも、社内報のリブランディングや複数のPJリーダー(つむぎコネクト・パーソナルVMV)、ブランドブックの商品開発、キャラクター開発、社内コミュニケーション設計など、多様な挑戦を重ねてきました。
もともとは1対1の対話に強みを持つ“紡ぎ手”としてジョインしたものの、さまざまな経験を通じて、“場をつくる力”という新たな強みにも気づいていきます。
現在は、「人と人の間に入り、関係性をつなぐ」「相手の機微を捉え、深める」といった強みを活かしながら、組織の中に“見守り合える関係性”を生み出す役割を担っています。
その関係性が、一人ひとりのやりがいを育み、やがて組織全体の変化へとつながっていく。
くにみつの挑戦は、今もなお、その循環を広げ続けています。
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次のバトンは、HRコンサルティング事業部・山田へ。
明るい強さを持ち、周囲を照らす存在でありながら、誰よりも細やかに人を見ている人物。コミュニケーションという自分の強みを活かして、着実に成果を出し続けています。
その強さと優しさの裏側にある想いとは何か。
次回は、山田の挑戦に迫ります。
最後に
いかがでしたか?
つむぎには、派手な言葉よりも、目の前の人と組織に誠実に向き合い続けるメンバーがいます。
でもその誠実さは、決して“やさしいだけ”ではありません。
本気で相手の未来をよくしたいからこそ、深く考え、踏み込み、変化をつくりにいく。
そんな強さがあります。
もしこのストーリーに少しでも心が動いたなら、
ぜひ一度、つむぎのことを知ってください。
「この人たちとなら、いい仕事ができそう」
そんなふうに感じていただけたなら、うれしいです。
カジュアル面談で、お話しできるのを楽しみにしています。