GEクリエイティブでやりたいことや、理想のキャリアを実現しているエンジニアにインタビューする企画の第2弾。今回はWebエンジニアの遠山さんにお話をお聞きしました。
▼第1弾、超特大ドローンの開発に挑戦中の渡邉さんの記事はこちら
入社して8年目、開発現場の最前線で活躍する遠山さんが、「コミュニケーション力が一番大事」と力説するその意味とは――。ご自身の経験から語っていただきました。
*聞き手は、採用や人事業務担当の経営管理部・保原です
自社内での開発だけしてるなんて、もったいない!
保原:
こういうインタビューでは定番の質問ですが、遠山さんがGEクリエイティブに入社した決め手を教えていただければと。
遠山さん(以下、遠山):
小学生の頃からパソコンに触れていて、かなり早い段階でパソコンを使った仕事をしたいと思っていたんです。もちろん就職活動もIT業界、エンジニアだけに絞っていました。
保原:
一本に絞るってなかなかできないですよね。心の底から開発が好きなんですね。
遠山:
そうですね、とにかくプログラミングがしたくて。ただ、どこで働くかは、あまりこだわりがなかったんです。大企業に行きたいとかもなかったですし。GEクリエイティブは当時50人くらいで、年齢とか関係なく技術をきちんと評価してくれそうなのがいいなと思って選びました。
保原:
まさに、大事なのは見た目じゃなくて中身、ですね。入社してから8年になると思いますが、やりたいことは実現できていますか?
遠山:
おもしろい経験をたくさんさせてもらってます。8年のうちだいたい半分くらいは社外でのプロジェクト(SES)なのですが、意外と(自社の)外に出ることができてよかったなと。
自社ではできないことができるし、他社と自社を比べることで自社のいいところ、足りないことも見えてくる。これって、ふつうは転職しないとできないことですよね。あくまでも僕の考えですが、みんな一度は、社外で開発してみるといいんじゃないかなと思います。そのほうがいろいろな経験ができるし、視野も広がる気がします。
システムエンジニアに必要なのは、プログラミング<コミュニケーション
保原:
遠山さんはどんなプロジェクトも上手く回してしまうと社内でウワサになっていますが、コツみたいなものはあるのでしょうか?
遠山:
技術よりもコミュニケーションですかね。プログラマって、パソコンだけやっていれば誰とも話さなくていい仕事じゃん、と思われがちですが、実際は違うんです。たとえば30人くらいのプロジェクトで、みんなが黙って仕事をしていたら、誰が何をやっているかわからなくなってしまいますよね。
それに、開発を進めていく中でわからないことって出てくるはずですし。また、システムエンジニア(以下、SE)からの依頼が間違っていたり、上手くいかない可能性もあります。そのときに自分から、「ここがわからないです」「なんか違うかも…」と声を上げることが絶対に必要なんです。そうしないと、最後の最後になって「思ってたのと違う」なんて事態が起こってしまうことも…。
保原:
それは…想像するだけで怖いですね。
遠山:
僕も何回か経験する中で学びました。ただ、注意すべきはチーム内のコミュニケーションだけじゃないんですよね。もっとも大事なのが、クライアントとのやりとり。「こういうシステムを作ってください」という依頼から始まるのですが、実際に作る僕たちとはイメージに乖離があることが多いんです。
その溝を埋めるには、クライアントの業務内容や認識をまずはしっかりと確認する必要があります。ここが抜けちゃうと、せっかく作っても「使えないね、これ」みたいなことになってしまうんです。
保原:
そういう状態にならないようにするためには、どんなコミュニケーションを取るといいんですかね?
遠山:
最初のすり合わせも大事ですが、やりとりの数を増やして常にコミュニケーションを取ってる状態がいいと思います。ひとつの機能ができ上がるたびに見てもらう、迷ったらすぐに確認する、という感じですね。実際、週1〜2回とかなり高頻度でコミュニケーションを取っていたプロジェクトは、成果物も完璧、納期も余裕を持った状態で納品できたんです。
ちょっと話が逸れてしまうかもしれないのですが、納期を守るというのも、かなり大事にしていまして。「これも追加でおねがい!」と言われることって、わりとよくあるのですが、すべてをYESと言って引き受けてはダメなんですよね。もちろん納期が間に合うのなら引き受けていいのですが、間に合わないこともある。その場合はちゃんとコミュニケーションをとって、納期をずらしたり、時には断る勇気も必要なんじゃないかなと思ってます。
保原:
たとえクライアントからの要望でも「No」と言えるほうが、社内からもクライアントからも信頼を得られるのかもしれませんね。
SESだと他社のエンジニアさんともコミュニケーションが必要だと思うのですが、話しかけづらかったりはしないのですか?
遠山:
そういう状況は良くないですね。クライアントや他社のエンジニアさんにとって、やりとりがスムーズにできるのが一番なんです。かなり平たく言ってしまうと、技術が秀でているよりも、「この人と仕事をするのはやりやすい」と感じてもらうのが大事なんじゃないかなと思ってます。
変化をチャンスに!
保原:
コミュニケーションというところだと、今、ほぼフルリモートでお仕事をしていると思いますが、なにか変化はありましたか?
▲遠山さんの作業スペース。自宅とは思えないほどカスタマイズされていて、仕事がしやすそうですね。
遠山:
これまでみんなと同じ空間にいて、直接、口頭でやりとりをしていたのが、チャットベースになったというのは、かなり大きな変化でした。声をかけづらかったり、ちょっとやりづらいなと感じるところもあるのですが、そういうのをなくしていきたいなと思っているんです。
オフィスにいれば気軽に話しかけられますが、席を立ったりとか時間もかかりますよね。一方、チャットなら席に座ったまま、しかも要件だけを話せる。画面共有もできるから説明もスムーズですし。かなり効率よくコミュニケーションが取れるんですよね。
保原:
デメリットではなく、メリットを見るんですね!
遠山:
そうですね。社内のメンバーとなら絵文字だけのやりとりとかもアリだと思いますし、チャットでもラフにコミュニケーションが取れるようにしていきたいです。
0→1はたいへんだけど…。知らないこと、経験のないことにチャレンジできるのが最高におもしろい!
保原:
入社当時とくらべて、変わったことはありますか?
遠山:
技術的なところだと、僕が入社した当時はJavaが主流だったんですが、今はphp、Lalavelをよく使うんですよね。これがもう、めちゃくちゃ便利で。エラーを教えてくれたり、自動でできることが多いんです。
中でもDockerはかなりいいですね。プログラムを置いてコマンドを叩くだけで、実際のサーバー上とほぼ同じものができるんです。Dockerを使わない場合と比べると、時間も労力(コスト)もかなり省けるんです。
保原:
優秀なエンジニアさんというのは、きっと、めんどくさがりなんですね(笑)。
遠山:
そのとおりだと思います(笑)。ITってそもそも、めんどくさいこと、ムダなことをなくしたり、楽にしていくものなんですよね。だから、めんどくさいなと思ったときには、ちょっと調べてみる。そうすると、もっといい方法があったりするんです。こんなふうに、どんどん新しいことを取り入れて、常に最先端を走るアグレッシブなエンジニアでいたいですね。
保原:
新しいことを取り入れるって、たいへんそうですが…。
遠山:
もちろん、ゼロからなのでたいへんです。でも、同じことをやるのは飽きてしまうんですよね。知らないこと、経験のないことをやったほうが、断然、おもしろい。さらにいうなら、むずかしいことのほうが燃えますね。そういうおもしろいことをするためにも、常に学び続けなくちゃと思ってます。
保原:
コミュニケーションも技術も、よりよいものを求める遠山さんの姿勢が、いい仕事、いいモノを生み出す秘訣なのかなと思いました。今日は素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
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