ウェルビーイングとクリエイティブ。
「地方」はウェルビーイング?
「地方」こそクリエイティブ!
よく言われることでもありますが、実際に「地方」で生まれ育ち働く人たちを対象に、ウェルビーイングとクリエイティブについて、スキルとマインド両面からインプットして、アウトプットする講座のお手伝いをしてきました。
場所は「福井」
7年ぶり?ぐらいの福井は、すっかり「恐竜のまち」に
1.若者や女性のスキルアップ
今回、ぼくがお手伝いさせてもらった講座は、福井県で、テクノロジー創作の機会提供や、学んだことを活かした地域活動を行っている『一般社団法人あわらテクノロジー協議会』が福井県から委託を受けた事業「CREATIVE LUSH」の第5回・第6回でした。
「CREATIVE LUSH」は若者や女性のスキルアップ機会の提供デザインやAI活用、WEBディレクションなどのクリエイティブスキルを包括的に学びます。
ぼくは、学んだことを地域活動に活かせるプログラムを企画し、第5回・第6回の講座を担当しました。
2.地域課題を自分ごとに
第5回(1月26日)
地域課題解決をテーマにするワークショップ「フューチャーランゲージ」を実施。
福井をよりよくするためには?を共通の問い
全員で、「理想の未来」「現実の課題」「解決策」を出し合いました。
解決策を「他人ごと」から「自分ごと」にするため、出し合った解決策から一つ、「MY WORD」を選択してもらいました。
3.ON MY WORD(行動の約束)
第6回(2月15日)
第5回で一つに絞った「MY WORD」を、これからの1年間で、自分が実践したい行動の約束=「ON MY WORD」に発展させました。
目標に落とし込むプロセスで、一人だけでは視野が狭くなりがちなので、2人1組で7分交代のピア・コーチングを3ラウンド行い視野を広げながら、自分の目標を掘り下げました。
【第1ラウンド】
・「MY WORD」をわかりやすく言うと?
・「MY WORD」のきっかけは?
・「MY WORD」の動機は?
・あなたがやる必然は?
【第2ラウンド】
・「MY WORD」を実現させる2025年の目標は?
・12月31日の時点はどんな状態?
【第3ラウンド】
・目標達成のために、明日から起こしたい行動は?
最後は、「ON MY WORD(行動の約束)」を、一人ひとり発表。
発表を聞きながら、自然発生的に、アドバイスやエールを送り合いながら、せっかくの縁なので、どうしたらつながれそうか?も考えてもらいました。
ワークショップの終了後、受講生同士がお互いの行動目標を共有できたことで、具体的なコラボレーションやチーム結成、気が早く忘年会の予定まで、話し合いが熱心に続いていたのが印象的でした。
4.古ビルをリノベしまくる
夜は、ご縁がつながり、ぼくが経営していた前職UDSの元上海メンバーだった福井出身でUターン起業した高岡勇治さんとトークイベント!
会場は、高岡さんもリノベに参画していた駅前のコワーキングスペース「PLAYCE」。
7年ぶりぐらいに再会した高岡さんの事業領域はものすごく幅広く、地元出身の強みも生かしながら、福井駅前を中心に、古いビルを次々にリノベ。
自ら運営まで関わりつつ、必要に応じつ物件の取得もするなど、その積極果敢な事業スピードやリスクをとる覚悟の大きさに感銘受けました。
イベントでは、事業を進める上で、UDS時代に共有していた
・カッコよくて
・意義があって
・稼げること
を判断基準にしている、とい嬉しくも懐かしくもある話が印象的。
企画をする際、UDSをはじめ東京での竣工物件や成功事例を貪欲に研究し、地元福井へローカライズする。
まさに、「地方でクリエイティブに働き、暮らし、遊ぶ」を体現している話でした。
5.テクノロジーが自分の可能性を広げる
翌日は、一般社団法人あわらテクノロジー協議会が手がけるもう一つのプロジェクト「まぜテクネ」の発表会「CREATIVE PITCH」。
冒頭に、代表の齋藤さん自身が、消極的だった学生時代、テクノロジーに触れたことでコミュニケーションが活発になり、起業することにもつながったと。
「まぜテクネ」は10代なら誰でも無償で利用できるテクノロジーの居場所で、性別や障害の有無、学校に行っているかどうかによらず、多様な子どもたちが訪れています。
当日は、4人の小学生が堂々の発表してくれました。
発表を聞きにきた参加者は、福井県議会議員、県庁職員、市役所職員、休眠預金管理者、地元企業経営者など錚々たる顔ぶれ。
最後に、齋藤さんから、若者や女性のスキルアップ「CREATIVE LUSH」や、10代のテクノロジー拠点「まぜテクネ」が持続可能性を高められるようやり切ります!と力強く宣言されました。
ぼくらも直面していますが、地方で若者、特に10代や女性が活躍するきっかけや環境づくりは収益性が伴わないことも多く、単発のイベントで終わりがち。
継続的に実現させていくためには、ぼくらヨソ者の役割も一定限度あるけれど、やはり齋藤さんや高岡さん、スーパーメンターの三上さんのように、地元で生まれ育って、いまもこれからも働き、暮らしつづける人たちが、自ら声を上げて、周りの人をさりげなく、ゆるやかに巻き込んでいくのがコツなのかなぁと見てて思いました。