What we do
「町民250人とつくった『つの未来マップ』。対話から生まれた、町の未来を描く1枚のデザイン」
「中学生が企画・運営する『みちくさ市』。売上30万円、利益11万円。商店街から始まる、こども参画まちづくり」
都農町からはじまる、PUBLIC LIFE DESIGN
株式会社イツノマは、宮崎県都農町を拠点に「まちづくり×教育×観光」を統合するPUBLIC LIFE DESIGNを実践しています。都農町から始まったプロジェクトは、高鍋町、日向市、宮崎市、川南町、木城町へと広がり、宮崎県で地方創生の新しいモデルをつくっています。
私たちが目指すのは、中高生を巻き込んだフラットなプロジェクトチームで公共の暮らしをデザインし、地方に新しい選択肢を創ることです。
受賞実績が証明する、実践の質
2021年 グッドデザイン賞ベスト100
(都農町デジタル・フレンドリー)
2023年 日本まちづくり大賞
(こども参画まちづくり)
2024年 経産省キャリア教育アワード優秀賞
(都農中学校「つの未来学」)
現在進行中のプロジェクト
🏛️ 公共空間デザイン
❶高鍋駅「月市」
毎月第2日曜日に開催する高校生マルシェ
高鍋高校と高鍋農業高校の高校生たちとイツノマ、高鍋町観光協会で企画・運営する「月市」は、毎月第2日曜日に食とアートをテーマに、地元の生産者さんの商品を販売しています。
❷日向市図書館複合施設
市民共創ラボ企画・デザイン
日向市では新しい図書館づくりに関わっています。「どんな図書館なら、若者が来たくなる?」
市民共創ワークショップでは、模造紙と付箋で終わらせず、中高生が3Dプリンターやレーザーカッターを駆使してロゴデザインと看板を試作、市内のカフェオーナーとへべすを使ったメニュー開発、AIを活用した内装パースデザイン、PR動画制作など、常に実践的。
❸新設中学校の建築・教育デザイン
県内の複数自治体で、小中学校の統廃合が増えています。私たちは建築と教育カリキュラムの両方をデザインできる強みを活かし、公立ながら「選ばれる学校」に必要な空間デザインと総合学習カリキュラムを提案しています。
🤝 コミュニティデザイン
❶HOSTEL ALAの経営(イツノマ直営)
HOSTEL ALAははまちづくりに関心あるプレイヤー・学生と地域がつながる「まちづくりの合宿所」、代表 中川の自宅、インターン生の宿泊所も兼ねます。
5年連続で来訪する東京と京都の高校生をはじめ高校・大学・まちづくり会社のスタディツアーを企画・催行
❷中学生「まちづくり部」の運営(週4日)
都農中学校の「まちづくり部」は週4日、私たちの本社を部室に活動。週2日は中学生が自分たちで「駄菓子屋」を経営、売上と利益を管理。
今年は、地元スーパーとコラボして、お店の創業祭で2日間、中高生で企画したハンバーガーを販売、120個完売しました。
❸高鍋高校・高鍋農業高校のまちづくりチーム「NABEGO」の運営(週2日)
高鍋町では、2つの高校の生徒が合同で「NABEGO」というまちづくりチームを結成。週2日、放課後に集まり、「月市」の企画・実施、1分間のショート動画「ナベゴーメディア」の企画・配信を実施、初回配信は閲覧数10万回超え、3,000近いいいね!も。
「NABGEO」の取り組みは、今年度より「三菱みらい育成財団」の助成プログラムに採択、3年間の支援をいただいてます。
📚 教育カリキュラムデザイン
❶都農町立小学校の総合学習「つの防災学」
町内3校で6年生を対象に年間各校15時間、総合学習の時間で「防災」をテーマに、自宅の防災や備蓄の状況をパトロールしたり、避難経路のマップをつくってます。最終回は地域の自治会に対してプレゼンし、こども発で地域の防災力を高めることを目指しています。
❷都農中学校の総合学習「つの未来学」
各学年24時間かけ、「稼ぐ力」を学び、商店街に人を集める企画を立て、3年生では実際に商店街の空き地で「みちくさ市」を開催、私たちが出資した10万円を原資にカフェや飲食、イベントの仕入を行い、一般町民向けに販売。今年度は売上30万円、利益11万円の実績。
利益は中学生たちの話し合いで町の防災グッズを購入することに決めてます。
❸高鍋町立中学校の総合学習「明倫未来学」
都農町での実績をベースに、高鍋町の特性に合わせた「起業家精神×まちづくり」のカリキュラムをデザイン。
その他県内の小中高生向けの起業家教育・まちづくり教育のカリキュラムのデザインもはじまっています。
私たちの仕事は、デザインで終わりません。
現場に入り、中高生や地域の人たちと一緒に汗をかき、運営まで伴走もしくは自分たちで運営していきます。自分の手で企画し、デザインし、実装し、育てていく。 その過程で、中学生の目が輝き、町の大人が動き出し、地域が変わっていく。
あなたのデザインが、誰かの人生を変える瞬間。一緒に体験しませんか?
Why we do
「人口1万人の都農町から、『教育×まちづくり』の新しいモデルをつくる」
「稼ぐ力」を身につける。イツノマから10万円を出資、「みちくさ市」の仕入資金に。
【こどもからはじまる、まちづくり】
2020年、イツノマ代表者の中川が宮崎県都農町に移住しました。
中川はそれまで東京でUDS株式会社の代表として
キッザニア東京、神保町ブックセンター、
日本初のイエナプランスクール「大日向小学校」など数々の場づくりに携わってきました。
しかし、どこか違和感がありました。
「本当に人が育つ場って、何だろう?」
「まちづくりの主役は、誰なんだろう?」
東京でやってきた建物からはじまる「大きなまちづくり」ではなく、人口1万人の過疎地で人からはじまる「小さなまちづくり」をやりたいのが、移住・起業の動機です。
教育こそ、最強のまちづくり。
人口減少・高齢化・若者流出は全国の地方町村に共通する三大課題。
表面的な移住・Uターン施策ではなく若者が
「自分たちのまちは、自分たちで創れる」
と思える実体験を蓄積すること、
「地元で働くのも面白いかも!?」
を実現するために必要な「稼ぐ力」の醸成こそ、地方創生の本質だと確信しています。
【都市の「競争」から、地方の「創造」へ】
日本の都市部は、すでに需要が飽和。
無数のプレイヤーが限られた市場を奪い合う
レッドオーシャンで、若者は消耗していく。
一方、地方では「競争」は少ないものの、そもそも「需要がない」のが実情です。
ただし、私たちは需要が「ない」のではなく「まだ形になっていない」と捉えています。
なので、常に需要を掘り起こす企画、「こんなのあったらいいかも!」と思えるデザインを目指しています。
寂しい駅を町民でにぎわう場にしてほしい。
中学生が地元へ誇りを持てる学びを提供してほしい。
若者が興味をもてるよう町の魅力を発信したい。
これらは「ないもの」ではなく、
「まだ形になっていないもの」です。
だからこそ、地方には
**需要を創る力**と**稼ぐ力**が必要です。
競争に勝つのではなく、
誰も見たことのない価値を創り出す。
それが、私たちが地方で挑戦する理由です。
【こども参画まちづくり】
中高生たちは、今や町の重要なプレイヤー。
商店街で「みちくさ市」を企画・運営し、30万円を売り上げる。
議会で政策提案をし、100万円の予算を獲得、町の大人たちを動かす。
図書館のワークショップに参加し、アイデアだけでなくカタチまでつくる。
最初は「中高生に何ができるの?」
と疑問視する大人もいました。
でも、彼らは結果を出しました。
自分たちで考え、計画し、実行し、振り返る。その過程で、圧倒的に成長していったのです。
そして何より、彼らの活動を見た町の大人たちが変わりました。
「この町の未来、捨てたもんじゃないな」
「若者がこんなに頑張ってるなら、俺も何かしたい」
中高生の本気は、大人を動かす。
教育が、まちを動かす。
「教育こそ最強のまちづくり」
私たちは、この循環を全国の地方に広げたいと思っています。
【地方こそ、クリエイティブを】
これからの時代、
「誰かが決めた正解」を追うのではなく、
「自分たちで問いを立て、答えをつくる力」が求められます。
それは、東京の教室だけでは学べません。
リアルな課題に向き合い、
地域の大人と本気でぶつかり、
試行錯誤しながら形にしていく体験も必要。
クリエイティブとは、最先端のトレンドを意識して素敵なデザイン、かっこいいものをつくることだけではないはずです。
需要のないところに需要を起こす、
持続するため稼ぐことにこそ、
クリエイティブが求められるのです。
その実践の場が、地方にはあります。
都農町は人口1万人。
でも、だからこそ
一人ひとりの顔が見え、
声が届き、
行動が町を動かせる。
私たちは、この「ちょうどいい地方」から
日本の教育と地方創生の新しいモデルをつくります。
そのためには、あなたの力が必要です。
デザインの力で、まだ見ぬ未来を描く。
教育の力で、若者の可能性を解き放つ。
稼ぐ力で、次世代まで持続させていく。
一緒に、地方から未来をデザインしませんか?
How we do
「商店街を彩る、みんなのチョークアート。『面白がり力』が、まちに新しいエネルギーを生む」
高校生も大学生も大人もフラットにアイデアを出し合い新しい企画が生まれる
【イツノマのスタイル】
❶ Be Positive, Do Positive
ポジティブはイツノマらしさで一番大事
Be Positive
・全体感を見る
・客観的に振り返る
・アウトプットを増やす
・語尾をチェックする
「〜べき」「〜できない」を
「〜したい」「どうすればできそうか」に変換
・ポジティブな人と過ごす
Do Positive
・複数の目標を立てる
・誰のためにやるか決める
・簡単なことから高品質にやる
・ほめてくれる人を見つける
・強みエリアに持ち込む
❷いつの間に?のスピード感
社名のイツノマ(いつの間)には
「スピード感」
「自然体」
「黒子」
の意味を込めています。
都農町のデジタル・フレンドリー事業では、新型コロナの緊急事態宣言のあった2020年4月から政策づくりをして、議会提言まで1ヶ月半で町として1.7億円の予算に合意。
それから1年でタブレット全世帯配布や44自治会をそれぞれ年4回訪問しデジタル講習会を開催するなどの活動を積み重ね、2021年グッドデザイン賞ベスト100を受賞しています。
❸クリエイティブな面白がり力
面白がり力の原型は、代表の中川が前職で立ち上げた「キッザニア東京」のコンセプトである「エデュテインメント」にあります。
どんなにつまらないことでも、単調な毎日でも、自分なりに面白いポイントを見つけられる力があれば、どんなことでも面白くできると考えています。
❹フラットなスタンス
イツノマにとって、スタンスはビジョンやミッションより大事。最も大事なスタンスが「フラット」。
日ごろ接するのは小中高生や大学生インターンです。決して子ども扱いせず、媚びるわけでもなく、気さくに対等な関係性をつくることを目指しています。
年齢や属性、経験、肩書き、社内外問わず、誰もが自分ごととして自然体でアウトプットできる。それがイツノマの目指すチームです。
もちろんセクショナリズムなんて、こんな小さな町の小さな会社には存在しません。
全員が経営者です。
❺直に聞き出す
プロジェクトをはじめるときは、キーパーソンに直接会いに行って1on1インタビューや、ワークショップなどの対話で関係者の想いやアイデアを直に聞き出すことに集中しています。
相手の意見を聞き出し合意形成する「ファシリテーター」の役割に加えて、自らも当事者としてアイデアを出し一緒に新しいことを生成していく「ジェネレーター」がイツノマのスタンスです。
社内でも社外でも、イツノマは1on1が基本。相手も気づいてないようなことを、どう引き出せるか?をお互いに意識しながら日々仕事をしています。
❻どうすればできそうか
人口1万人の過疎地で、株式会社を経営するのは難しいもの。
何かをやろうとしても、
「お金がない」
「人がいない」
「ものがない」
など、「できない」のオンパレードに。
イツノマの思考と行動習慣は、
「Can I Do?私にできるか」
ではなく
「How Migth We?どうすればできそうか」
過去には、「できる・できないではない、やるか・やらないかだ!」と熱弁を奮った社員もいましたが、過疎地のベンチャーにとって、「どうすればできそうか?」を考え抜けるかが生命線です。
【イツノマの働く環境】
イツノマの働く拠点は主に2箇所。
YARD(本社)とHOSTEL ALAです。
①YARD(本社)
商店街の入口にあり、築98年の旧歯科医院をリノベーションして2020年から利用しています。
地元の事業者さんとシェアオフィスにしていますが、夕方からは、まちづくり部の部室として中学生がぞろぞろやってきます!
ぺちゃくちゃ話したり、イベントの準備してり、ゲームしたり、You Tubeみたり、自由すぎる過ごし方で賑やかな時間に。
週2日は中学生が駄菓子を販売する「だがしやーど」を開店していますので、近所の小中学生が集まってワイワイガヤガヤ、楽しい居場所になってます。
②HOSTEL ALA
イツノマ代表中川の自宅を兼ねていて、インターン大学生の生活拠点でもあるため、午前中はホステル清掃したりゲストと話した後、全員で企画ミーティングすることが多いです。
一緒に住んでる看板犬「アラ」に癒されながら、難しい課題にも、楽しく前向きに取り組めています。
③働き方
終日フレックスタイムで、好きな場所で働いています。生活に必要なお店や施設は車で10分あれば行けるため日常生活には困ることなく便利です。
最近、仕事で宮崎市や日向市に行くことも増えてますが、都農町は宮崎のちょうど真ん中にあり、ALAは都農ICから車で6分、都農駅から歩いて6分に位置するため交通アクセスも便利です