社長が決めたことが、そのまま前に進むとは限りません。
それは、能力や根性の話というより、意思決定と現場の行動のあいだにどうしても距離が生まれやすいからです。
P.Partner株式会社は、その距離を埋めるために存在しています。社長の意思決定を、組織の具体的な行動へと変換し、実装まで伴走する「President Partner®」。
今回は、代表の今井氏にインタビューを実施しました。
なぜ彼女は、経営者の孤独に寄り添い、泥臭く現場を走り回るのか。その原点にある想いと、P.Partnerが目指す「優しさと厳しさが両立する」組織のあり方について、赤裸々に語っていただきました。
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今井 真子 / 代表取締役
事業会社にて約10年、製造業・サービス業いずれもオーナー企業にて人事のキャリアを積み、最終的に人事責任者を務める。採用、育成、評価、制度設計、配置、定着まで、人事の全領域を横断した組織設計と実装を担当。
経営方針や理念を人事戦略に落とし込み、現場運用まで一貫して設計することで、1万人以上の面接・面談を実施し、採用目標110%超を7年連続で達成するなど、継続的な成果を創出。2022年にP.Partner株式会社を設立。これまで100社以上の経営者と対話を重ね、現在は人事を分断せずに経営のすぐそばで構想から実行・定着まで人と組織の課題に向き合っている。
社長の意思決定と現場の行動。その「あいだ」を担う
──P.Partnerは「社長のHRコンシェルジュ®」とも紹介されていますが、あらためて、どんな役割を担う会社なのでしょうか。
私たちの役割は、とてもシンプルです。社長が決めたことを、組織の行動に変えること。
意思決定が動かない理由は、戦略の中身というよりも「接続の難しさ」にあります。決定が現場の業務・優先順位・役割分担に落ちるまでに、解釈が分かれたり、判断が保留になったり、いつの間にか“進んでいない状態”が生まれてしまう。私たちは、その「あいだ」を仕事として引き受けます。
社長の決定を現場の言葉に翻訳し、役割と期限を整理し、状況に応じて進め方を整える。目的は一つで、決めたことが無理なく実装され、成果につながる状態をつくることです。
現場に入るのは、監督のためではなく「解像度」を上げるため
──「現場から逃げない」という姿勢も、P.Partnerの特徴だと伺いました。
社長の想いを実現するためには、現場のリアルな状況を把握し、橋渡しをする必要があります。だから私たちは、会議室で話すだけでなく、現場にも足を運びます。
例えば、地方に支店がある企業様であれば、実際に現地を訪問して社員の方々の声を聞きますし、自治体とのプロジェクトであれば、何度も現地に通って地域の実情を肌で感じに行きます。採用スカウト一つとっても、ただ送信するだけでなく、候補者の方とのやり取りから得られる温度感や反応を詳細に蓄積し、「今、現場で何が起きているか」を一次情報として掴みに行きます。
社長が見きれない現場の現実を、私たちが代わりに拾い集め、経営判断の材料としてお渡しする。この「手触り感のある支援」こそが、P.Partnerの独自の提供価値だと自負しています。
「専業主婦になりたかった」私が、経営者の参謀を選んだ理由
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──もともとは「専業主婦になりたかった」と伺いました。そこからなぜ、起業という道を選ばれたのでしょうか?
実は私、人生で一番尊敬しているのが父なんです。父は技術者から大手企業の子会社社長になった人なのですが、とにかく「人が良すぎる」性格で(笑)。自分のことよりも周りの幸せを優先するような人なんです。
そんな父が経営者として壁にぶつかった時、陰ながら支えていたのが専業主婦の母でした。絶妙なタイミングで声をかけたり、先回りして環境を整えたり。そんな母の姿を見て、「私も誰かを支えることで、その人が輝く手助けをしたい」と憧れ、専業主婦を目指すようになったんです。
──そこから「仕事」として支えることに舵を切ったきっかけは?
実際に一度、家庭に入ってみたことで、母が担っていた「支える」という役割の重さと価値を、身をもって感じました。
だからこそ私は、その役割を家庭の中だけで終わらせるのではなく、経営という現場でも引き受けたいと思うようになったんです。
父のように、社会のために懸命に働いている素晴らしい経営者たちはたくさんいます。私自身がゼロから新しい事業を生み出す天才ではなくても、そういう方々の“参謀”として黒子に徹することで、その想いを実現し、社会を良くしていくことはできる。そう確信した時、今のビジネスモデルに行き着きました。
だから、私の根底にあるのは「全社長を救いたい」という大それたものではなく、「尊敬できる人の役に立ちたい」という、とても個人的でシンプルな想いなんです。父が仕事をしながら幸せそうだったように、関わる経営者の方々にも、経営という仕事を心から楽しんでほしい。そのために私ができることは全部やる、という覚悟で向き合っています。
「メンター宣言」と行動量。信頼は、言葉ではなく積み重ねで作る
──設立当初、経験豊富な経営者に「あなたがメンターです」と宣言してついていった話が印象的です。
尊敬する社長に「メンターはお願いするものじゃなくて、勝手に宣言すればいい」と教わって、その場で即宣言しました(笑)。
私はわからないことはすぐに「わかりません」と聞きますし、すごいと思った人には素直に教えを乞います。時には「女性経営者だから」という理由で悔しい思いをしたこともありましたが、そこで感情的に反発するのではなく、圧倒的な行動量と結果で返そうと決めていました。
夜中まで資料を作り込んだり、言われた以上の提案を持っていったり。ただ、目の前の仕事に向き合い続ける中で、少しずつ声をかけていただける機会が増えていった、という感覚です。
──今では、経営者から直接ご相談をいただくことも増えているそうですね。
ありがたいことに、ご縁がつながる形で声をかけていただく機会が増えています。
最初のご相談をきっかけに、別の経営者をご紹介いただくこともあり、気づけば長くお付き合いが続く関係になることが多いです。
私自身は、特別な立ち位置にいるとは思っていません。
目の前の経営者と同じ課題を見て、同じ目線で考え、必要なことを一緒に進めていく。その積み重ねの結果として、次のご縁につながっているのだと思っています。
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HRは手段。実装のために必要な役割をそろえる
──P.Partnerは「人事」の枠を超えて深く入り込むのが特徴ですが、支援はどこまで広がるのでしょうか。
私たちは「何でもやります」と言いたいわけではないんです。ただ、社長の決定を実装するには、人事だけでは足りない場面がある。
例えば採用支援で関わった企業で、「採用して終わり」ではなく、内定者フォローやオンボーディング、育成まで整えないと実装にならないと感じたら、そこまでやる。システム導入や業務改善がボトルネックなら、専門パートナーを巻き込み、プロジェクトマネジメントとして進行を整える。
領域を広げているというより、「実装に必要な機能をそろえている」という感覚に近いです。
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優しさと厳しさはセット。真面目な人が“最強の武器”を持てる場所に
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──組織づくりについてもお聞かせください。P.Partnerは「優しいチーム」でありながら「結果にコミットする」カルチャーだと伺いました。この両立はどう意識されていますか?
まず「優しさ」については、心理的安全性を何よりも大切にしています。失敗やミスを責めることは絶対にしません。むしろ「ミスは起きるものだから、隠さずに最速で報告してほしい」と伝えています。
トラブルが起きた時も、感情的に焦るメンバーに対して「まずは感情のままに喋っていいよ」と受け止め、そこから一緒に事実を整理し、解決策を考えます。私自身が自分のポンコツ話をよくするので(笑)、みんなも「困った」と言いやすい空気があると思います。
一方で、私たちは“やり切る”ことから逃げません。
厳しさの対象は、数字への執着というより、顧客の変化です。お客様が本当に前に進んだのか、社長の意思決定に貢献できたのか。そこに対して最後まで責任を持つ。それがプロの仕事だと思っています。
──そのカルチャーの中で、どのような人と一緒に働きたいですか?
「真面目な人」「誠実な人」ですね。世の中では「真面目だね」という言葉が面白みがないという意味で使われることもありますが、私は「真面目さと誠実さは、ビジネスにおける最強の武器」だと思っています。
人と経営に本気で向き合う仕事だからこそ、ごまかさない誠実さが何よりの信頼になります。誰かを支えたいという欲求が強く、そのためなら自分の限界を超えて成長したいと思える人。そんな方にとっては、ここは最高の舞台になるはずです。
──最後に、P.Partnerに興味を持ってくれている方へメッセージをお願いします。
私たちは、むやみに組織を拡大したいとは思っていません。でも、世の中への影響力はもっと広げていきたい。少数精鋭のチームで、「P.Partnerが入ると経営が変わるよね」と言われるような存在であり続けたいと思っています。
ここでは、これまでのHR経験を武器に、経営の中枢に深く入り込む経験ができます。「採用だけ」「労務だけ」といった枠を超え、組織開発や経営企画の領域まで踏み込んで経営者を支える。
「これまでの経験を活かして、もっと経営にインパクトを与えたい」「真のパートナーとして信頼されたい」。そんなプロフェッショナルな気概を持った方と、実行と成果に最後まで責任を持つ、誇りある仕事を一緒にできることを楽しみにしています。
少しでも共感していただけたなら、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。あなたにお会いできるのを待っています!
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