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いい会社に必要なのは、社会に与えるインパクト。スタートアップを支える経営管理の話

YouTubeチャンネル「決算ハックTV」や、note「インベスターズ・ジャーナル」で、上場企業の財務分析をはじめとしたさまざまな情報発信を行う、公認会計士の吉田有輝さん

書籍『決算書の読み方 最強の教科書ー決算情報からファクトを掴む技術ー』などのベストセラーも手掛ける彼は、本業として、企業のIR支援(投資家に対して投資判断に必要な情報を提供する活動)を行っています。

そんな吉田さんは現在、FUSIONの上場支援とIR支援、経営管理の強化などに取り組んでいます。

今回は、そんな吉田さんの取り組みについて、詳しくお話を聞いてみました。

吉田有輝(よしだ・ゆうき)
公認会計士。有限責任あずさ監査法人、EY TAS(現EY SaT)、Reapraを経て、2022年4月にMutualを設立。現在は企業のIR支援やファイナンス人材教育支援等の事業を展開。FUSIONでは、主に経営企画で管理体制の強化や経営管理の強化を行う(Twitter:@yossamaa

監査法人→FAS→ベンチャービルダー→IR。人生をかけて取り組める領域を見つけた

ーーまず、吉田さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

大学在学時に公認会計士の資格を取り、新卒で監査法人に入りました。そこでは、「会計監査」という、一言で言えば、上場企業が投資家向けに開示する財務諸表をチェックする仕事をしていました。

監査法人で2年弱働いたあと、PEファンド(企業を買収して経営改善し、バリューアップしてキャピタルゲインを得るファンド)に興味を抱いて、M&Aの勉強をするために、FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)に転職。

FASでは、まさにそのPEファンドがお客さんとなる案件にアサインされることが多くて、彼らが買収を検討している企業の財務状況などを調査する仕事をしていました。

ーーすごく専門的なキャリアを歩まれているんですね…!

でも、ここから少しキャリアをピボットするんですよ。一般的な会計士のキャリアって、監査法人を経験後、監査法人のパートナーになったり、事業会社の経理・財務を担当したり、会計事務所を立ち上げたり、ファンドなどに転職する…というのが王道なんです。

僕も例に漏れず、PEファンドに行くことを志望していたのですが、実際に仕事でファンドの方々を間近で見たときに、とても優秀な人がたくさんいて。

「ここで勝負しても、自分の強みは活かせないんじゃないか」と思うようになって、もともといつかやりたいと思っていた起業か、ベンチャーのCFOのポジションに就くかを考えるようになりました。結果的に、起業家に資金を出資をして、伴走しながら事業を伸ばしていくベンチャービルダーであるReapraという会社に転職しました。

そこでは、投資先の調査・管理や内部統制の設計のほか、起業家に向けて会計に関するナレッジの共有などを行っていました。
その業務の傍ら、ReapraのCFOが立ち上げた「次世代のIRを共創する会」というコミュニティに事務局として携わったのですが…ここで、自分が心からやりたいことを見つけたんですよ。

ーーおお!! 何があったんですか?

そこでは、CFOやアナリスト、機関投資家など、さまざまな方が集まって、株式市場をより良くするためにはどうすればいいのかを議論していました。

すると、今の株式市場に本当にいろんな課題があることが見えてきて。この課題解決に取り組むことって、すごく面白いんじゃないか、と気付いたんです。

ひとつのプロダクトで解決できる単純な課題ではないし、やるべきことはたくさんあるけれど、一筋縄にはいかないからこそ、自分がこれから20年、30年かけて取り組むべき領域だなと思いました。

そこで、まずはIRから株式市場を良くしていくために、2022年4月に独立し、現在はIR支援を中心に事業を展開しています。

IR支援、経営管理の強化…強い会社になるために必要なこと

ーーそんな吉田さんは、どのような経緯でFUSIONにジョインしたんですか?

中学時代の先輩から「紹介したい人がいる」と会食をセットしてもらったのがきっかけです。これから上場を考えていくに当たって、経営管理体制を強化したり、CFOのような役割が必要になってくるから、ぜひお願いしたいというお話をいただいて。

その後、僕が独立したのと、FUSIONで本格的に上場を目指していくタイミングが重なったことで、自分にできることをサポートさせていただきたいという想いで、参画させていただきました。

ーーすごいご縁ですね…! 実際にFUSIONとお仕事をしてみていかがですか?

純粋にすごいな、と思うのは、売り手市場のなかで、これだけ素敵な新卒の人たちを採用できていることですね。

FUSIONが大事にしている世界観をしっかり求職者に対して訴求して、みんなもそこに魅力を感じて入社しているのがすごい。みんなすごく若いんですけど、内に秘めたる熱さをそれぞれが持っている印象があります。

あとは、前田さんがアーティスティックなところも重視してるのが、稀有な経営者だと思いましたね。オフィスの場所や、使っているもの、家具の一つひとつをとっても、そういう審美眼が仕事にも現れているんだろうな、と感じました。

ーー今、FUSIONではどのような業務をしているんですか?

IR支援、上場準備、経営管理の強化ですね。

上場企業になると、投資家向けに、投資判断に必要な情報を提供するようなコミュニケーションが必要なのですが、同様に非上場企業も資金調達をするために、自分たちの将来性を伝えていく活動を行うんですよ。

主に、機関投資家の方と定期的にIRミーティングをして、会社の魅力をアピールして、質問に答えていきます。さらに、上場するためには、監査法人から「ショートレビュー」と言う、上場に向けた課題を確認するために行う調査もあります。

FUSIONでは、そのための資料作りや、監査法人への受け答え、投資家への訴求法のアドバイスなどのほかに、経営管理の強化も行っています。

ーー経営管理も。どんなことをやっているんですか?

規程を作ったり、稟議のシステムを入れたり…。最近では、ビジネスダッシュボードを作ろうとしています。

今はスプレッドシートで全部管理できていたとしても、人数が増えてくると難しくなりますよね。

たとえば、目標と実績があったとして、目標が未達だったときに、何がいけなかったのか、それによってどんな施策を立てればいいのかが、追いにくいと思うんです。なので、KGIやKPIを設定して、きちんと管理できるようなものを考えています。
経営管理の体制をちゃんと作ることが、会社としての強さに絶対繋がってくると思うんですよね。優秀なフロントマンが活躍するためには、盤石な体制が必要なので、それを一緒に実現していきたいですね。

ゼロから仕組みを作っていける。経営目線が成長に繋がる

ーー実際に上場することってすごく難しいことだと思うのですが、今はどのような障壁があるんですか?

正直、簡単なことではないと思います。特に広告事業は、他のレガシーな事業に比べて、なかなか外部のステークホルダーからも注目されづらいんですよ。

そのなかで、FUSIONの強みは、デジタルもできるし、クリエイティブにも強いことだと思うんです。ネット広告であまりエモーショナルな記憶に残るものってなかなかない。

そこを、記憶に残りつつ、しっかり成果を出すことがFUSIONが目指しているものだし、強みなので、将来的に業界に与えるインパクトはすごく大きいと思うんですよね。

前田さん自身も、広告業界にも旋風を巻き起こしていきたいと考えてるし、ビジョンにも「社会の発展と、人々の幸せを一緒に実現する。」とあるように、FUSIONが大きくなっていくことは、僕としても社会的な意義があると信じています。

だから、自分たちのやっている事業が社会にどうインパクトを与えてるのか、日々の取り組みがどう企業価値を高めることに繋がるのかを言語化して、伝えることが大切なんです。

これはまさにIRの仕事にも直結するんですけど、今後は投資家をはじめとした、さまざまなステークホルダーに向けて、まだ伝わりきっていないFUSIONの魅力や事業のユニークネス、成長ポテンシャルを伝えていく取組みを強化していきたい。

今は採用市場でポジティブに評価していただいているので、資本市場でもしっかり評価されるような状態を実現していきたいです!

ーーありがとうございます。最後に、これからFUSIONに入社を考えている方にメッセージをお願いします!

自分たちでゼロから仕組みを作っていけるのは、すごく環境として魅力だと思います。前田さんが社員一人ひとりに経営目線を持ってほしい、という想いを持っているので、能動的に動ける人は、すごく評価されるはずです。

言われたことをやるのももちろんですが、将来的に自分も経営したりとか、経営陣をサポートする立場になりたいとか、そういうことを思ってる人からしたらチャンスがいろんなところに転がってるんじゃないかな、と思います!


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