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Buzzreachの日々を、できる限りオープンに書き綴る「Buzz日記」。
等身大の私たちを様々なテーマで発信することで、共感する方や一緒に働く仲間と出会えたら嬉しいです。
Vol.2
Buzz日記Vol.2では、新入社員インタビューと題して、新しくBuzzreachにジョインいただいたメンバーをご紹介します。今回は3月に新しく第二営業部GMとして入社した櫻木さんのインタビューをお届けします!
ー まずは自己紹介をお願いします。
まず、新卒で日本オラクル株式会社に入社しました。パートナー営業から始まり、5年目くらいに製薬企業の担当営業となり、そこで治験に出会いどっぷりハマりました。その1年後にはライフサイエンス事業部という一人部署として独立し、ユーザー会を作ったり、病院担当のメンバーと統合したりと最終的に事業本部になるまでを経験しました。その後は新しいビジネスの立ち上げに1年半ほど携わっていたのですが、やっぱり医薬品開発に携わりたいという気持ちが強かったため、Medidataに転職をしました。
Medidataでは14年ほど在籍し、RaveというEDC(Electronic Data Capture:電子的臨床検査情報収集)の日本展開に携わり、トップシェアを獲るに至りました。また、ePRO(electronic Patient Reported Outcome:電子的患者報告アウトカム)やeConsent(electronic informed Consent:電子的同意取得)のビジネス立ち上げにも携わってきました。
ー Buzzreachでの櫻木さんの役割やミッションについて教えてください。
主にStudyWorksというプロダクトにフォーカスした営業を担当することに加えて、地域の中核病院を中心に治験ネットワークを構築して、ドクターtoドクターで被験者募集を加速させることも自身の役割です。
StudyWorksはより効率的な治験管理を実現する医療機関側の治験管理システムです。将来的に被験者の進捗管理などをできる限り共有できるようなプラットフォームになっていけば、依頼者からもその医療機関を可視化できますし、院内CRCさんたちの負荷をかなりの割合で下げることに繋がると思っています。
ー なぜBuzzreachに入社することを選んだんですか?
外資系ベンダーにいると、どうしてもその製品やサービスをどう日本で展開していくかという議論になりがちで、どう日本の治験の環境を良くするか?という話はなかなか出てこないんです。ここ10~15年でEDCが普及して、データ入力の品質・スピードは世界的に見ても高いレベルを維持できているのが日本だと思うんです。一方で、被験者を集めるのに時間がかかるとか、同じ症例数の試験を実施するにも日本ではすごく多くの施設で実施しないと集まらないといった問題は解決されてこなかった。日本の治験の環境を良くするためには、日本の状況を正しく理解していて、それを本気で改善しようという会社で働きたいと思ってBuzzreachを選んだのが理由です。
当時、EDCを普及させた時のように、Buzzreachのようなバーティカルスタートアップがこれからの新たな治験環境を作り日本をリードする。そして日本から世界標準にしていく。Medidata時代に感じたEDCがスタンダードになっていく感覚とBuzzreachのStudyWorksをはじめとするプラットフォーム構想にはこの可能性を秘めていると感じてます。
ー 製薬業界で長年活躍していた櫻木さんから見ても、この根本的な課題に取り組んでいる企業は珍しいですか?
はい、珍しいのではないかと思います。課題そのものを認識している企業さんはあると思うのですが、ITやテクノロジーを駆使して様々な手法で患者さんに情報を提供したり、治療の選択肢としてあるんだよっていうのを啓蒙したりまでやれている企業はなかなかないのではないかと思います。協力医療機関のネットワークを使って少しでも多くの患者さんを早く集めて、一日でも早く治験を終わらせようと取り組んでいる会社って希少なのだと感じます。
さらに、プラットフォーマーになるために大学病院や中核病院の治験業務効率化にもフォーカスしている。被験者募集の活性化のみを点で見るのではなく、その周辺の課題も併せて解決し、治験全体の効率化に取り組んでいるIT企業は私たちの知る限りいないと思います。
ー Buzzreachは5期目のまだまだ若い会社です。スタートアップへの転職は悩みませんでしたか?
みんなが同じ一つの方向を向いているというのが好きなんですよね。大きな会社の一部ではなく、会社全体が一つの目標に向かっているようなところで働きたいという思いはずっと持っていますので、そういう意味では組織の大小というよりも、目指すところが定まっているというのが私にとって働きやすい環境だと思っています。MedidataがEDCでシェアを拡大していった時と同じような空気をBuzzreachには感じていますね。
ー 実際に入社してみて、ギャップは感じましたか?
ギャップとは少し違うかもしれませんが、「被験者募集ってこんなに難しいんだ」というのをあらためて実感しています。あの手この手を使って、こんなに仕掛けるんだと関心させられます。前職でも症例が足りなくて実施施設を増やす、登録期間を延長するといった経験はありましたが、日本で症例を集めるのは大変なんだなと肌感覚で感じました。
これは国民全体が持っている治験に対するイメージが大きく関わっていると思います。たとえば海外では、治験は最先端医療という認識を持たれていたり、もしくはボランティアであったり。一方、日本では治験は危ない、副作用が心配といった、ネガティブなイメージの方がまだまだ強いと思うんです。それを、治験によってこれまで治らなかったものが治るかもしれないという治療の選択肢として捉えていただいたり、自分と同じ病気で苦しむかもしれない未来の患者さんが助かればと、ボランティアの気持ちを持っていただけるような、そんなイメージが定着していけば良いなと思っています。
そして、もう一つは治験を実施している医療機関視点ですね。これもMedidata時代は製薬企業目線が主だったので、改めて多くの課題が医療機関側にもあることに気付かされましたね。被験者となる患者さん側だけではなく、医療機関側の課題も解決していくことが重要なんだと感じています。
ー 将来的にBuzzreachをどんな会社にしたいですか?
先ほどお話したことと重複しますが、治験に対する国民の考え方が数年先にはすごく身近なものになっていて、その結果として患者さんが積極的に選択肢として治験を選べる世界の実現や、治験を早期に終了させて一日でも早くお薬を上市させる。そういったことに貢献できたと実感できるような会社にできれば、やりがいはもちろんのこと、楽しく気持ちよく仕事に取り組めるんじゃないかなと思います。
ー 最後に、Wantedlyで本記事をご覧いただいている転職活動中の皆さんへ一言お願いします。
患者さんにもっと良い治療の選択肢をITの力で届ける。そして治験全体の課題をITの力で解決できるプラットフォーマーになる。とてもチャレンジングな課題ですが、これに挑戦したいと思ってもらえるのならばぜひジョインしてほしいと思っています。