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心に残ったお客様エピソード②工場の番犬

私がずいぶん昔から担当させていただいている、愛知県某市の製造工場を営まれているお客様のお話です。

その工場は、従業員30名ほどの工場で、社長であるお父さんとその息子さん、娘さんが経営している会社です。娘さんが経理を担当しており、とても感じの良い方で、お伺いするとよく世間話をします。

先月、古くなった防犯カメラのリニューアル工事でお伺いさせていただいたときに、そういえばそんなことがあったなぁ、と思い出したエピソードです。

もう10年ほど前ですが、うちのホームページを見て、工場内に防犯カメラを設置したいとお電話をいただいたのが当時から経理を担当している娘さんでした。

パンフレットを持ってお伺いをすると、大きな白い犬(ソフトバンクCMに出てくる犬に似ている)がお出迎えしてくれました。
決して人懐っこい犬ではなく、お伺いすると僕にとびかかってきました。それをみて、「ギャー!!すいません!!!!」と娘さん。

そんなこんなでご契約をいただき、無事、防犯カメラも設置。何事もなく2,3年が経ちました。

ある日、娘さんから泣きながら電話がかかってきました。

普段、久しぶりにお客様から電話がかかってくる時は、修理依頼、もしくは増設・移設の依頼がほとんどです。でも、この日は違いました。社長の娘さんがシクシクと泣きながら電話をしてきたのです。

事務スタッフから「お客さん、泣いてますよ、、、何かしたんですか、、、、?」といぶかしげに電話を取り次いでもらい、お話をききました。
買っていた犬が死んでしまったそうで、「気がついたら、一枚も写真を撮ってなかったんです、、、、よく考えたら防犯カメラの記録の中にうちの〇〇ちゃんが映っているかもしれないので、それをパソコンに入れる方法を教えてください!」

こんな、相談は初めてだったのでびっくりしましたが、操作方法を説明させていただきワンちゃんの動画をパソコンにバックアップを取れるよう説明しました。

そのあともそのワンちゃんが忘れられず、その防犯カメラ動画を見ては涙を流していた時期があったとおっしゃっていましたが、先月のリニューアル工事の時にはなんと2代目のワンちゃんが。

職人が工事を進めている中、当時のことをすっかり笑い話としてお話しさせてもらったので、もういいかなと思い、ここに書いてみました。

うちの事務スタッフから、私がお客さんの娘さんに、なにか変なことをしたのかと疑われたのを除けば、とても心に残るよいお話でした。

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