目次
はじめに
人材紹介サービスの現状
人材紹介の本来の価値
シンシア・ハートの人材紹介
なぜ「成長企業×ハイクラス人材」なのか
ハイクラス人材が抱える悩みとは
転職?それとも現状維持?
成長企業という新世界へ
おわりに
★創業メンバーを募集しています★
はじめに
こんにちは。株式会社シンシア・ハート代表取締役の堀内猛志です。
シンシア・ハートの「これまで」について詳しくお伝えしてきたこのシリーズ記事。第三章の後半からは、ついに「これから」の話に突入しました。本章からは、「自分の情熱を大声に出せる人を増やすというビジョンを実現する方法=事業」をテーマに書き進めていきます。
現在、シンシア・ハートでは、来年のローンチを予定しているものも含め、6つの事業を走らせています。実を言うと、成功している経営者の先輩方からは「やりたいことは一つに絞った方がいい」とも言われました(笑)でも、ビジョンの実現のために、自分の胸に問いかけてやるべきだと思ったことは、全部挑戦したいと思ったんです。
その中から、まずは、当社ホームページにも掲載している「ピンポイントグリップ型人材紹介サービス」についてご紹介します。
人材紹介サービスの現状
前提として、現代の人材紹介サービスについて説明しておきます。
ひと昔前までは、各企業の人事担当が、自分の足を使って採用候補者を集める時代でした。ターゲットとなる人材と会う機会を得るために、ハローワークに通ったり、学校を直接訪問したりと、並々ならぬ努力をしていた企業も多かったと思います。
しかし、今の世の中には人材紹介サービスがあふれており、それを利用する求職者も大幅に増えています。そのため、各企業の人事担当は「こんな人がほしい」と条件を出すだけで、希望に合った人材を紹介してもらえるようになりました。これは、雛鳥のように巣の中で口を開けて待っていれば、親鳥がエサを運んできてくれるのと同じような状態です。
また、サービスによっては、企業の人事担当が、人材紹介会社と同じデータベースを使って採用候補者を探すこともできます。こうなってくると、同じ池の魚を一緒になって釣っているだけ。正直、こうした今の人材紹介の仕組みには「意味あるのかな……?」と思ってしまいます。
人材紹介の本来の価値
人材紹介サービスの発展により、人事担当や求職者はだいぶ楽をできるようになりました。でも、僕が思う人材紹介サービスの本来の価値は、もっと別のところにあります。
それは、企業と求職者のマッチングで、予想もしていなかったような化学反応を起こせること。具体的な事例をもとに、一体どういうことなのかご説明していきます。
たとえば、ある企業から「ガンガン営業できる、若くて元気な人がほしい」という要望があったとします。AIのようなデジタルなマッチングなら、おそらく「20~25歳の男性」「営業経験あり」「希望年収500万円以上」といった条件から人材を探すでしょう。
そうではなく、「条件は全然違いますけど、御社の考え方にすごくマッチする方がいらっしゃいますよ」と、新たな視点で人材を紹介できるのが、アナログなマッチング。人間が考えるからこそ、「そもそも、もっと効率的に利益を上げられる仕組みづくりができる人はどうですか?」と、募集していないポジションを提案することも可能です。
最初は、お互いに「大丈夫かな……」という思いを抱えていても、面接で話してみたら「すごく良かった!」という結果になることがたくさんあります。
このように、人材紹介サービスを使わずに求人を出していたら、絶対に出会わなかったような人に会えることが、一つ目の価値。そして、その出会いをきっかけに、企業と求職者の双方にとってポジティブな結果を生み出せることが、もう一つの大きな価値です。
僕は、自分がこれまで培ってきた経験を活かして、たくさんの企業や求職者に、化学反応によるポジティブな変化を提供していきたいと考えています。だからこそ、シンシア・ハートでも、人材紹介サービスを大きく展開することしました。
シンシア・ハートの人材紹介
先にお伝えしたとおり、僕は、AIでは代替できないマッチングを実現することに、自身の介在価値や楽しさ、やりがいを感じています。そのため、シンシア・ハートが行っているのも、もちろんアナログなマッチングです。当社がエージェントやヘッドハンターとなり、採用候補者を探している企業に人材を紹介するイメージですね。
そして、当社の人材紹介事業は「ピンポイントグリップ型人材紹介サービス」と銘打っています。一体、何が「ピンポイント」なのかというと、企業・求職者ともに対象を絞ったサービスを展開している点です。企業については、スタートアップやベンチャー企業を、求職者は、ミドルから役員候補といった人材をターゲットにしています。要約すると「成長企業にフィットするハイクラス人材をピンポイントでご紹介するサービス」です。
なぜ「成長企業×ハイクラス人材」なのか
このターゲットを設定したのには、僕が2021年4月から2年間をかけて通った早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)での出会いが大きく関係しています。
実は、ビジネススクールで僕の同級生となった約200名のうち7〜8割は、ジャパニーズトラディショナルカンパニー(JTC)と呼ばれる、伝統ある大手企業に所属している方々でした。僕は、前職で人事をやっていたこともあり、人とのつながりは多い方だと自覚していたのですが、その人たちと出会って「今まで自分がつながってきたのは、スタートアップやベンチャー企業にいる人たちばかりだったんだ」と気づいたんです。自分と全く違う世界にいる同世代の人たちとの出会いは、僕にとってとても衝撃的で、新鮮なものでした。
そんな誰もが知る大企業の重要ポジションに就いている同級生と話す中で、僕は、彼らが意外にも自分のキャリアに悩みを抱えていることを知りました。結論を先に言うと、これが「ピンポイントグリップ型人材紹介サービス」立ち上げの直接のきっかけです。
ハイクラス人材が抱える悩みとは
この国の就職活動のメカニズム上、大手企業に入社できるような人は、とにかく優秀です。学生時代に勉強やスポーツをとても頑張ってきた人や、人間的にも優れている人ばかり。きっと、なんとなくイメージがつきますよね。
こうした方々は、世の中にある3つの市場のうち、モノやサービスの売買が行われる「商品市場」と、株などの売買が行われる「金融市場」に対するリテラシーは高い傾向があります。ところが、採用・退職といった労働力の取引が行われる「労働市場」に限っては、そうではありません。転職を考えることがないためか、労働市場における自分の価値をうまく言語化できていないんです。これは、日本が長らく終身雇用雇用制度をとってきたことに起因するので、日本人全体に言えることですが……。
また「あなたの仕事は何ですか?」とか「何があなたの強みですか?」とか聞かれたときに、答えるのが難しくなってしまう人もいます。僕なら「経営者です」「人事をやってきました」と迷いなく答えられますが、総合職として入社して複数の部署を回っているうちに、自分のアイデンティティが不明確になるのかもしれません。
昔の日本なら、いい大学を出て、いい企業に入って、家庭を築いて、会社での地位も上がって……という幸せのロールモデルがありました。だから、労働市場へのリテラシーが低くても、アイデンティティが不明確でも良かったんです。ところが、現代では、たとえ年収が低くとも、自分の好きなことを仕事にして生きている人の方が素敵だと思われています。人が決めた幸せではなく、自分が思う幸せを掴めばいいと言われるようになったんですね。
すると、今まで人が決めた幸せが正解だと思って生きてきた人は、途端に何を目指したら良いのかわからなくなってしまいます。若い時代はがむしゃらに働いて出世を目指していたのに、いざ昇進の時期を迎えると、周りでは「管理職は罰ゲーム」なんて言われている。そもそも「自分は本当にこの会社で管理職になりたかったのか?」などと悩み始め、ミッドエイジクライシスを迎えるというワケです。ちなみに、僕はこれを「多様性の弊害」と呼んでいます。
転職?それとも現状維持?
この10年の間に、転職を希望する人数は右肩上がりで増えています。一方で、転職している人数は、それほど変わっていません。つまり、転職したいと思っているのに、実際には転職を決断していない人が多いんです。
では、そういった人たちは、なぜ転職に踏み切れないのか。僕は、自分の今や将来に「不安」を感じているものの、「不満」があるわけではないからだと考えています。「不満」は痛みを伴うものなので、多少のリスクをとっても現状を変えようとします。「不安」があるとなんだかモヤモヤしてしまいますが、痛みを伴うわけではないので、なかなか転職の決定打にはならないんです。
成長企業という新世界へ
説明が長くなってしまいましたが、僕が早稲田大学ビジネススクールで出会ったのは、とても優秀で、学ぶ意欲もある同級生たちでした。でも、労働市場における自分の価値やアイデンティティにはちょっと疎くて、現状に何らかの不安を抱えている。僕は「この人たちのパワーをもっと活かせる場所で働いてほしい」と、心から思いました。その場所にピッタリだと感じたのが、ベンチャーやスタートアップなどの成長企業です。
もちろん、大手企業よりも成長企業がいいと考えているわけではありません。ただ、今大手に勤めていて、自分のキャリアに悩んでいるなら、ベンチャー企業やスタートアップ企業で、自分の成長や働くことの楽しさを実感してほしいと思ったんです。何なら、そんな場所で働いているうちに、独立まで目指すようになるかもしれません。今までの世界とは全く異なる文化がある環境だからこそ、転職後の人生もずっと面白くなるのではないかと思います。
だから、もし「自分が何をしたいかわからない」「なかなか一歩を踏み出せない」と悩んでいる方がいるなら、シンシア・ハートを頼ってほしい。安心して一歩を踏み出せるように、労働市場におけるその人の価値を明確化し、その人の持ち味が活かせるポジションを企業と作り、一緒になって長期的なキャリアを考えます。
おわりに
成長企業とハイクラス人材のマッチングで、化学反応を起こす。これが、シンシアハートの「ピンポイントグリップ型人材紹介サービス」です。
僕は、このサービスを通じて、企業と求職者だけでなく、社会にもポジティブな変化をもたらしたいと考えています。具体的に言うと、リスクのある挑戦を選ぶ大人を増やして、子どもたちも自分のやりたいことに自由に挑戦できる国にしていきたい、ということです。
正直、多くの親は子どもに「いい企業」に入ってほしいと思っています。だから「ベンチャー企業に新卒で入社する」なんて自分の子どもが言い出すと、心配したり、止めたりすることが多いんです。そして、挑戦をしないまま社会人になって、自分の子どもが生まれたときには、今度は自分が挑戦を止めてしまう。どこかでこの連鎖を断ち切らなければ、日本はいつまでも「冷めた国」のままになってしまいます。
だからこそ、シンシア・ハートの人材紹介サービスの仕組みは、「自分の情熱を大声に出せる人を増やす」というビジョンにも直結するものだという確信があります。企業も、求職者も、社会も熱くさせるこのプロジェクトに、一緒にチャレンジしましょう!
次章では、シンシア・ハートのもう一つの柱となっている「CHRO候補者育成型・戦略人事コンサルティング事業」をご紹介します。お楽しみに!
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