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東京大学で行われたシンポジウム「市民としての子どもを考える教育の可能性〜スウェーデンにおけるレッジョ・インスパイアの幼児教育に注目して〜」に参加しました


イタリアのレッジョ市で始まった、市民が主体となり幼児教育を作り上げる取り組み、レッジョ・エミリアは1990年代以降レッジョ・アプローチとして世界に広がっています。

レッジョ・アプローチは「アプローチ」と呼ばれているように特定の教育方法を指すのではなく、幼児教育の理念や哲学に近いものと考えられます。その特徴は

①こどもが主体となって興味・関心の持つ分野を探求していくプロジェクトを行うこと。

②こどもを一人の市民として扱い、民主的な方法で運営されること

③教師が教える立場ではなく、こどもを見守る立場で、こどもの探究心を促進したり活動を支援すること

④ドキュメンテーションと呼ばれる、活動を記録しながら目に見える形にし、こども、教師、保護者が内容を共有しながらより良い活動を作り上げていくこと

などが特徴として挙げられます。

今回の公演はオリジナルのイタリアのレッジョ・エミリアに感銘を受け、その考えを自国の文化や社会にあわせて取り入れ、教育方法として確立されているスウェーデンの幼児教育者であるHalvars氏とElfstrom氏によって行われました。

日本の通常の保育や幼稚園での教育と比較すると教師の負担は大きくなるにもかかわらず、幼児教育に関わる多くの方が参加されており、保育の質を考える教育者の皆さんからの関心の高さが伺われました。

私自身もこども達の自発的な探究心を育て、協働を通して対人協調などの必要な社会スキルを育むことができ、また、保護者や地域の関わりをファシリテートすることで子供達の生活するコミュニティとの相互理解を育むことのできる幼児教育として、思い描く姿に近いため高い関心を持っています。

自然や敷地の限られる都市部において、こども達の安全を確保しながら、日本の文化や社会の文脈の中でどのような実践を行えるかをイメージしながら、お話を伺わせていただきました。

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