こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。
コスパ、タイパという言葉の普及と、レコメンドエンジンの発達により現代人の生活が個人に最適化されるようになってきた昨今、「無駄をどれだけ積み経験の幅を広げるかどうか」が重要になると思っています。
一見無駄と思えることさえもその中からたくさん思考し、意味づけやアナロジーをしていくことが、これからの時代の人生戦略として重要性を増すのでは?と思い、今回は解説していきます。
なぜ無駄に見えるのか?
そもそも無駄と思えることは基本的にtoo much(過剰)か、今は無駄だと思えることに仕分けることができます。

若ければ若いほど視野が狭い。視野を広げるには無駄を経験するしかない
too muchな無駄とは例えば
・一人暮らしなのに5LDKの家に住んでいる
・お腹いっぱいなのに、最後にご飯をおかわりする
・8時間睡眠で足りるのに、12時間寝る
などがあります。これらは基本なくても問題ありません。過剰に持ち過ぎていたり、取り過ぎているので手放しても良いものなのです。
しかしこんな無駄はどうでしょうか?
・文系の受験をするつもりだけど、数学を勉強する
・友達の急な誘いに呼ばれて顔を出す
・知らない人のクラウドファンディングに支援する
確かに、1週間とか1~2年単位だと無駄になる可能性はありますが、将来的に無駄にならない可能性もありそうですよね?
数学を勉強した経験が、社会人になって数字に強いビジネスパーソンになることに繋がるかもしれないし、友達の誘いにとにかく顔を出していることで、意図せぬ縁が繋がることもあります。また、支援したクラウドファンディングがうまくいかなかったとしても、自分がクラウドファンディングをする側になった時にユーザー心理が理解できるかもしれない。
そう、これらは今(当時)の視野では必要がないと思っているものなのです。しかし、この今必要ないと思っている経験こそが、あなたの視野を広げてくれるのです。
なので、視野を広げるためにはコスパ・タイパという言葉にとらわれず、無駄を積み重ねていくしかないのです。
世の中の原理原則はそんなに多くない
一見無駄に見える経験をたくさん積むことで得られるもう一つのメリットとしては、純度の高い本質に触れることができることです。
例えばボディメイクを目的として筋トレを始めた場合、もちろん健康的な身体や、ストレス解消などのメリットを得ることができます。ただ、その筋トレを継続させるにあたり、重要な価値観や心得みたいなものを習得することができます。
・一日単位では変化がなくても、理論的に正しいことを積み重ねる
・モチベーションで取り組まず、習慣化させる
・無限に出現する"やらない"理由を、ひたすら潰し続けて"やる"
・正しい努力を積み重ねると、必ず成果が出る
・身体を仕上げると、努力できる人という信用を得やすい
・最初こそプロにやり方を習うべき
これらはあくまで筋トレを通して得られた教訓ではありますが、筋トレにしか当てはまらないものではありません。他の趣味だったり、仕事だったり、人生の色々な局面で役に立つ教訓となるのです。
このようにたくさんの経験を、いろんな角度からアナロジーすることで「結局人生では○○が大事だよね」というような世の中の原理原則が見えくるのです。これらを、本から誰かが書いた文字からインプットするではなく、自分の努力と経験からインプットすることで浸透率も解像度も高めることができるのです。

具体的な経験の紐づかない名言やアドバイスは、浅い理解で終わる
これが純度の高い本質に触れるということであり、無駄に見える経験を全力で取り組むことでしかこの経験は得られないのです。なので、意図的に無駄だと思う経験や活動を人生のポートフォリオに組み込むことをおすすめします。
そして、このように本質に触れていくと、世の中で大事なことって実はあんまりなくて、表現とかニュアンスの違いだけで、みんな言っていることはあんまり大差ないことに気づくのです。
最適化時代の人生戦略
コスパ・タイパ、パーソナライズ、レコメンドなどあらゆる効率化・最適化が行われ、触れられる情報や経験が偏りつつある時代に大事なのが、一見無駄に見える経験を積んでいくことです。
その経験も清濁併せ呑むことで、何が良くて何が悪いのかもより理解ができます。不合理を経験しないと、合理的なこともわからないのです。
世の中の経営者はこれを経験則的に知っていることが多いので、社員からは無駄に見えることにもたくさん取り組んでいます。ゴルフに行ったり、会食にたくさん出たり、経営合宿をわざわざ遠方で行ったり、たくさん情報発信をしたり。最適化時代を生きてきた若手世代には理解ができないことも多いでしょう。
しかし、何度も言うようにこのような無駄に見える経験が視野を広げ、その経験をアナロジーすることで純度の高い人生の教訓を得ることができるのです。
「急がば回れ」は最適化時代における、人生戦略として非常に重要性を増していくのです。