こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。
若手の頃は誰でも、「できない仕事」で溢れていますよね。それは能力が低いわけではなく、単純に経験がないことが原因であることがほとんどです。
しかしそんなフェーズにこそ「できるようになったら○○にチャレンジしたいなぁ」と、できるようになってから着手するマインドが自然と身についてしまうものです。しかし、「やれるようになってからやろう」では、一生できるようにならないが、古今東西変わらない真理なのです。
一方で、果敢に挑んで失敗を繰り返している無謀に見える人ほど、数年経った時に、追いつけないレベルに化けていることがあります。その人たちに共通するのは、「やれない時にやる技術」を持っているのです。
今回は長期的に成長できるビジネスパーソンになるために、非常に重要な「やれない時にやる技術」について解説していきます。
目次
若手は準備をし過ぎてはならない
みんな「壁打ち」ばかりしている
社長が最も成長する構造的な理由
「失敗したらどうしよう」の正体
「やれない時にやる技術」を持て
若手は準備をし過ぎてはならない
仕事で新しいことにチャレンジする時、皆さんはどう動きますか?
「まずは本を読んでしっかり勉強して、準備が整ってから取り組む」
「とりあえずやってみて、走りながら考える」
簡単に言うと「学んでから動き出す」のか、「動き出してから学ぶ」のかという違いになります。これに対する私の答えは決まっており、「リスクの大きさと、時間軸の長さによって変えろ」です。
失敗した時のダメージが甚大で、会社が傾くようなビッグプロジェクトであれば、入念な情報収集とリスクヘッジが必要です。ここは慎重になるべきです。 しかし、若手ビジネスパーソンが日常的に取り組む仕事の多くは、そこまでのリスクを伴いません。多少失敗しても、上司に怒られるか、少し手戻りが発生する程度。取り返しがつくレベルであることがほとんどです。
リスクが許容範囲内であるならば、正解は一つしかありません。 「準備なんていいから、まずはやってみる」、これに限ります。なので若手ほど、後先考えずにやってしまった方がいいケースが多いのです。
みんな「壁打ち」ばかりしている
多くの人が陥りがちなのが、「できるようになってからやろう」という思考の癖です。
「育成ができるようになったらマネージャーになろう」
「文章がうまくなったら発信しよう」
「スクールでスキルをつけてから転職しよう」
そうやって「準備期間」を設けようとします。
しかし、はっきり言いますが、そんな日は一生来こないのです。
なぜなら、仕事のスキルは「本番環境」でしか身につかないから。テニスに例えると、一度も試合をしたことがない人がいて、その人が試合のイメージがない状態で、来る日も来る日も壁打ちの練習をしていたとします。ボールは打つことができるかもしれないですが、いざコートに立ったら、相手は壁のように一定のリズムでは返してくれません。壁打ち(練習環境)しか知らない人が、予想外の回転がかかったボールや、意地悪なドロップショットに対応できますか?まぁ無理ですよね。
あくまで「本番(試合)」を知っている人が、フォームやフットワークの確認のために壁打ちをするのは意味があります。 しかし、本番を知らない人がいくら練習環境で時間を費やしても、それは「練習の練習」にしかならないのです。
ビジネスの世界では素振りではなく、とことん打席に立とう。
仕事もそれと同じで、頭の中でいくらシミュレーションしても、現場には「自分以外の変数」が無数に存在します。部下が予想外の動きをしたり、外注先の納期が遅れたり、クライアントの担当者が変わったりします。 やってみて初めて「プロジェクト管理って想像の3倍大変だった」「マネジメントに対してみんなが悩む理由がわかった」というように、身体知として獲得できるものなのです。「経験なくして理解できることはありえない」と知っておくことが何よりも重要です。
社長が最も成長する構造的な理由
よく「社長が一番成長スピードが速い」と言われますが、これは能力やポテンシャルによるものではありません。「できないことを強制的にやらないといけない環境」にいるからです。本番環境しかない、とも言い換えられます。
平社員であれば、マネジメントができなくても「まだマネージャーじゃないし」と言い訳ができますし、誰にも怒らることはありません。だから、当然ですがやらなくても済んでしまうのです。逃げ道があるのです。
しかし社長は違います。未経験のことでも、苦手なことでも、「できない」では済まされません。最終的に自分が何とかしないと会社が死んでしまうからです。
社長は怠惰であろうが、「やるしかない」ので成長しやすい
「できるようになったらやろう」というのは、「本当にやる」気がない人の戯言なのです。やらないとできるようになる訳がないから。逆に、「今はできないけれど、その状態でもやるしかない」という環境に身を置き、冷や汗をかきながらバットを振り続けることこそが、成長への最短ルートなのです。
社長は放っておいてもそんな環境にいるので、勝手に成長するというわけです。なので、社長じゃない人が同じように成長したければ、「意図的にできないことをやってみる」必要があるのです。
「失敗したらどうしよう」の正体
もちろん、実力不足のまま仕事を引き受けるのは怖いものです。「失敗したらどうしよう」「迷惑をかけたらどうしよう」と不安になる気持ちも痛いほどわかります。ですがそんな時こそ、一度俯瞰してその不安の正体を分解してみてください。
サイバーエージェントの藤田社長の言葉に、「不安な時こそ俯瞰しろ」という言葉があります。
渡辺編集長:
社長っていつも落ち着いてますよね?昔の映像とかを見ても、若いときから冷静でクールなイメージに見えるんですが…何か意識されていることはありますか?
藤田社長:
まあ…「俯瞰してみる」ことかな。
たとえば投資事業で今期は「200億の赤字です」ってなったら大損害に見えるでしょ。でも少し視点を上げてほしいんだけど…「会社全体の利益」から考えたら、その赤字は“微々たる損害”であることに気付いたりする。視点が低いからすぐ動揺したり、精神的にブレたりするんだよ。
辛い時こそ大局観を持つ。海外旅行にいくと悩みがちっぽけに感じるのも同じこと。
あなたが仕事で失敗したとき、具体的にどんな損害がありますか?
クライアントから契約解除を迫られますか?
数億円の損害賠償はありますか?
それとも、上司に怒られるだけですか?
もし「上司に怒られるだけ」なら、別に死ぬことはありません。(契約解除も賠償になっても死にませんが・・)
そもそも、仕事を任せた上司もバカではないので、あなたの実力を把握した上で「まあ、こいつなら多少失敗するだろうな」「最悪、自分がフォローすればいいか」と、リスクを織り込み済みで任せているはずです。厳しい言い方をすれば、「自分は失敗しないはずだ」と思っていること自体が、傲慢なのです。あなたなんて失敗して当たり前なのです。なので、
「失敗して当たり前。最悪上司がリカバーすればいいだけでしょ?」
「ふざけんな、この仕事にアサインしたのはお前(上司)だろ?」
と、心の中で図太く開き直って、思い切ってやってしまえばいいのです。これが心理的にやるのが難しいものを、やるための割り切る技術なのです。
「やれない時にやる技術」を持て
たくさんnoteを書いて偉そうなことを言ってきた私ですが、過去の自分の書いた記事を見返すと、顔から火が出るほど恥ずかしくなります。(新卒時代のアメブロを貼っておきます・・宮脇もこんな酷かったのかと味わってください・・)
ブログ記事一覧|みやわきの有言実行の為のブログameblo.jp
「うわ、こんなレベルで出していたのか」と。
でも、それは傷跡のように見えますが、成長したことを確認できるエビデンスなのです。あの頃から、恥を忍んでアウトプットしたからこそ、今の記事を書ける自分います。もし「完璧になってから」と待っていたら、私はまだnoteを1記事も書いていないだろうし、note創作大賞で入選することもなかったはずです。
重要なのは、「今自分は『できるようになったらやろう』と言い訳をして逃げているな」とメタ認知することです。まずは自分が逃げようとしていることを認知することです。そしてそれに気づいたら、意識的に背伸びしつつも「やる」というを選択する。
この「やれない時にやる技術」を持っているかどうかで、キャリアの伸びしろは大きく変わります。この技術を早めに習得しておくことで、複利で成長できるビジネスパーソンになることができます。
無理やり打席に立って、空振りしてもいいからバットを振る。そうしているうちに、いつかボールがバットに当たるようになり、ホームランが打てるようになるのです。ホームランが打てるようになってから打席立つ なんてことは人生にありもしないのです。
この記事を読んでいるあなたも、もし「自分にはまだ早いかな」と思って躊躇していることがあるなら、ぜひ明日から手を挙げてみてください。 やってみれば案外なんとかなりますし、挑戦する姿勢を見せれば、上司もきっと喜んで背中を押してくれるはずです。