こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。
突然質問されるとついダラダラと話してしまったり、会議では「結局、何の話だっけ?」と自分でも何を話しているかわからなかったりすることってあると思います。これは能力不足や準備不足というよりも、 あなたがビジネス上の会話を、たった一人の人格で戦おうとしていることが大きな原因です。
会話が抜群にうまい人は、無意識のうちに自分の中に「2つの人格」を宿しています。 それは、会話の内容を考える「思考役」と、会話を上手く組み立てる「司会役」です。
目次
あなたの会話を「思考役」と「司会役」に分離せよ
「司会」ができれば評価される
ボールを持てないなら「パス」を出せ
あなたの会話を「思考役」と「司会役」に分離せよ
多くの人は、会話において「何を話すか」ばかりを気にしています。これが「思考役」です。
ビジネス上の会話で話がわかりにくい人は、「思考役」の人格が100%の状態で喋っています。脳内で考えたことをそのまま口に出すから、話が右往左往し聞き手は迷子になります。しかし、日常会話であれば、寛容な環境が多いので特に問題視されません。
一方、ビジネス会話が上手い人は、自分の中に「司会役」を宿しています。
「結論から言うと」
「ポイントは3つあって」
「何言ってるんだ?という感じですよね」
「非常にいい視点ですね」
「先ほどあなたがおっしゃった通り」
このように、直接的に話の内容とは無関係の言葉を捻り出し、会話に抑揚や緩急をつけたり、思考する時間を稼いだりします。つまり、相手が脳内で処理しやすいように「ガイド」を入れているのです。これが司会役の仕事なのです。
思考役:内容を考え、意見をひねり出す人格。
司会役:会話の構造を組み立て、相手に分かりやすく届ける人格。
司会役が優勢の方が、会話自体はスムーズに行われる
「司会」ができれば評価される
とても意外な事実をお伝えします。 ビジネス上の会話において、優秀な人ほど「中身の良し悪し」よりも「進行の良し悪し」を気にします。つまり、ストレスの少ない会話を聞きたいと思っているのです。
会話の内容がイマイチなのは、経験不足や知識不足もあるため、ある程度は許容されています。そもそも、会話内容の質を高めるのが上司の役目です。なので優秀な人や上司は、あなたの発言に対する期待値が予め設定されているので、どの程度の会話の質(内容)になるかは想定済みなのです。
話さえ聞きやすければ、ストレスなく内容(品質)の担保ができる
しかし、会話の進行(プロセス)がグダグダで、何が言いたいのか分からない状態は、相手の頭脳リソースを無駄に消費してしまうので、許容されません。逆に言えば、中身が空っぽでも、進行さえスムーズなら「仕事ができる」と思わせることは可能なのです。内容だけ担保してあげれば、上手く会話できそうだという期待感を抱かすことができるからです。
「今の段階では、結論は出せていません。ただ、論点は以下の2つにあると考えています」
こう言える人は、中身(結論)自体はゼロですが、司会役として状況を完璧に整理しています。これだけで、上司は「なるほど、じゃあその論点について話そう」とストレスなく会話を続けられるのです。
ボールを持てないなら「パス」を出せ
特に若手のうちは、知識や経験で上司に勝てるはずがありません。「思考役」として真っ向勝負を挑んでも、撃沈するのは目に見えています。そんな時こそ、「司会役」の比率を8〜10割まで引き上げてください。これは、思考(内容)を放棄しろという意味ではなく、内容に気を取られて支離滅裂な会話だけは避けろということなのです。
サッカーで例えるなら、ドリブル(思考・内容)が下手な選手が、無理にボールを持ってゴールに向かおうとするから取られるのです。 自分が下手だと自覚しているなら、ボールを持たずにさっさとパス(司会・進行)を出せばいいのです。
「すみません、この件については知識不足で分かりません。〇〇という理解で合っていますか?」
「ここまでは分かりますが、ここから先が分かりません。教えていただけますか?」
このように、分からないことを整理して相手にパスを出すことは、立派な「ファシリテーション」です。
無理に自分の口から賢いことやいい意見を言おうとして事故るくらいなら、清々しく「司会者」に徹して、相手に気持ちよくゴールを決めてもらう。 それもまた、立派な「1%会話術」なのです。
ぜひ、思考役だけでなく、司会役の人格を宿して会話をしてみてください。