今回は、メディア業界を経て副業からunnameにジョインした本田と、自身もスタートアップ2社でマーケティングを経験し、副業からの転職経験を持つ代表の宮脇による対談形式でお届けします。テーマは、「お試し副業」のリアルについてです。
これまで副業は、年収を上げるためや、キャリアアップの一手段としての位置付けが大きかったと思います。
- なぜ今、転職の前に副業を挟むべきなのか?
- 候補者目線と企業目線、双方が感じるホンネとメリット
- 「稼ぐための副業」がキャリアを狭める理由
などのリアルな副業事情をお話しつつ、「転職のための副業」について言語化を深めていきたいと思っています。転職が当たり前になった時代こそ、下手な転職を繰り返して経歴に傷をつけることなく、後悔しないキャリア選択をするための生存戦略を解説いたします。
本田 朝暉
マーケティングコンサルタント
<経歴>
・株式会社宣伝会議(新卒入社)
・株式会社スペースキー(中途入社)
・株式会社unname(★副業からの入社)
宮脇啓輔
創業者 / 代表取締役
<経歴>
・株式会社サイバーエージェント(新卒入社)
・BASE株式会社(中途入社)
・株式会社ペイミー(★副業からの入社)
・株式会社unname(創業)
目次
- 「暇つぶしの副業」と「転職先探しの副業」
- ミスマッチの回避と家族への説得材料
- 面接だけではわからない「情報の非対称性」
- カジュアルに転職しない重要性
- 「稼ぐための副業」という甘い蜜に逃げるな
- マーケティングコンサルタントの「お試し副業」募集中です
- キャリアの参考になるコンテンツ
「暇つぶしの副業」と「転職先探しの副業」
-- 本田さんはunnameへ入社する前に副業として関わっていましたが、そもそも副業を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
本田: 副業自体は2回経験したことがあるのですが、一回目の副業の動機は「暇だったから」ですね。笑
前職はアウトドアメディアを運営している会社に在籍していたのですが、当時はコロナ禍でキャンプブームが到来していました。なので、私が担当していたアウトドアメディアは営業しなくても広告主からの問い合わせが殺到する状態でした。
撮影業務も外部に任せており、仕事中もキャンプ場を散歩するくらい時間が余っていたんです。山奥にいるのでアイドルタイムに何か仕事しようと思っても、ネットが繋がらないことがあり、本当に暇な時間はキャンプ場を散歩していました。
最初は「こんなに余裕があって給料がもらえるなんて」と感動していましたが、半年もすると「一生キャンプブームが続くわけではないし、20代のうちにこんなに暇をしていていいのか」と焦りを感じるようになりました。
そこで、自分のスキルを活かすために飲食メディアの企業で副業を始めました。
-- 実際に副業を始めてみてどうでしたか?
本田: 業務自体はこなせたのですが、経営者のスタイルや組織のカルチャーが自分には合わず、任された業務以上のことをやっていこうといったモチベーションは湧きませんでした。
この経験から「外から見るだけでは会社の本当の姿はわからない」と痛感したんです。つまり、「サービスや会社の規模などはわかるけど、実際に働く現場は、働いてみないとわからない」ということです。
その後、コロナ禍が落ち着きキャンプブームにも陰りが見え始めたタイミングで、本格的に次のキャリアを考え始めました。
前回(飲食メディア企業での副業経験)の失敗があったので、次は「ちゃんと中に入って確かめてから転職したい」と強く思うようになり、入社を前提に副業で会社を探し始めました。その時、Wantedlyで副業の募集を出しているunnameを発見したという感じです。
ミスマッチの回避と家族への説得材料
-- 副業からunnameに入って、具体的に良かったことは何ですか?
本田: 一番は、やはり「失敗した感がない」ことですね。カルチャーや一緒に働く人たちの雰囲気を、入社前に肌で感じて「ここなら大丈夫だ」と確信を持てたのは大きかったです。
もう一つリアルな話で言うと、妻への説得がしやすかったことです。当時は結婚して子どもが生まれる前のタイミングでした。マーケティングコンサルタントという異職種への転職や、年収が下がる可能性があるチャレンジでも、「副業ですでに働いていて、どんな人たちがいるか知っているから」と説明できると、家族も安心しやすいんですよね。
-- 逆に、副業から入ってギャップを感じた部分はありましたか?
本田: 会社側から浴びる「副業メンバー」に対するプレッシャーと、「正社員」に対するプレッシャーの違いは、入社後に感じましたね。副業の延長線上のテンションでそのまま正社員の役割が務まるわけではないので、そこは理解しておく必要があると思います。
というのも、副業の場合、企業側もある程度タスクを綺麗に分解して渡してくれたり、動きやすいように噛み砕いたりしてくれます。正社員になるとミッションだけが降りてきて、「あとは自分で考えてね」という瞬間もあったので、そこは当たり前にギャップがあるということを認識しておくと良いかなと思います。
面接だけではわからない「情報の非対称性」
-- ここからは宮脇さんにお聞きします。採用企業側から見て「お試し副業」にはどんなメリットがあるのでしょうか?
宮脇: 我々のような知名度のない会社にとって、優秀な方からたくさん応募いただくことは不可能です。なので、少ない母集団の中からスキルとカルチャー面の見極めが必要になります。
しかし、面接だけで優秀な人を見極めるのは本当に難しいんです。
飲みに行ったり、選考でワークを出したりしてなんとなくの人間性や基礎スキルはわかっても、実際の仕事のスキルや、突発的な事態への対応力は、根幹の価値観などは一緒に働いてみないとわかりません。プレゼンは上手くても、フリースタイルの議論が弱いみたいなことも往々にしてあります。
さらに、優秀な人は引くて数多なので、こちら側から重たい選考フローを強いてしまうと辞退されるリスクが高まります。見極めたいからといって、フローを複雑化・長期化することはあまり現実的ではないのです。
だったら、きちんとお金を払って実際の業務を副業としてやってもらい、そのプロセスでスキルを見極めさせてもらう方が、お互いにとって合理的でハッピーなんですよね。
ということで、unname社では「お試し副業採用」を数年前から実施しているんです。
本田:候補者目線で見ても、面接だけの選考は「情報の非対称性」がありますよね。わざわざ出したくない情報が開示されることはありませんし。
宮脇: まさにその通りなんですよね。面接に出てくる面接官やエースプレイヤーが魅力的でアトラクトが上手いのは、ある意味当たり前です。しかし、実際に入社して現場に行ってみたら、すごく合わない人がいたり、その部署の社内プレゼンスが低くて仕事が進めづらかったりすることは往々にしてあります。
こうした組織風土や働く現場のリアルは、面接だけではほぼ見抜けません。このギャップを埋めるためにも、転職を前提とした副業は非常に有効だと思っていますし、もっと一般化してもいいなと思っています。
カジュアルに転職しない重要性
-- これからの時代において、転職前に副業を挟む重要性はさらに増していくのでしょうか?
宮脇: マクロな視点で見ても、今はどの業界もAIによって3年後、5年後にはビジネスモデルが全く変わっているかもしれない激動の時代です。
そうした中で、「勢いのある業界だから」といった条件面だけでなく、「この人たちとだったら困難を乗り越えられるか」「一緒に働きたいと思えるか」というカルチャーマッチの重要性が、転職においてどんどん大きくなっていると感じます。
今は「転職が当たり前」の時代だからこそ、みんなホイホイ転職してしまいがちです。しかし、採用する側・経営陣の目線から言うと、若くして転職を繰り返している人は、どんな事情があろうと「踏み台にされるのではないか」と警戒され、会う前に書類選考で弾かれやすくなります。実際転職回数で足切りが行われていると思います。
だからこそ、カジュアルに転職して「後戻りできない経歴」を作ってしまう前に、副業でしっかりと見極めるべきなのです。副業はカジュアルにすればOKなのです。
「稼ぐための副業」という甘い蜜に逃げるな
-- 最後に、読者に伝えておきたい「キャリアの落とし穴」はありますか?
宮脇: 一つだけ強く警告しておきたいのは、「副業で短期的な収入増という甘い蜜を吸って、そっち側に逃げない方がいい」ということです。
副業を始めると、月に5万円、10万円と収入が増えます。すると、本業を「安定した給料をもらうためのベーシックインカム」のように扱い、本業はそこそこに手抜きをして、副業で収入を伸ばそうとする働き方をする人が出てきます。
はっきり言いますが、そういう働き方は経営者から見ると「セコいし、ダサい」です。そして何よりも長期的にキャリアが開ける選択ではありません。ダサい働き方をしていると、結果的にダサい人間関係しか作れなくなります。
本業で圧倒的な実績を出さない限り、本当に良い転職はできません。スキルを身につけに行く、給料を増やしに行くためだけの副業はおすすめしません。あくまで本業での不完全燃焼な部分を補ったり、次のキャリアを本気で見極めるための手段として活用してください。
「稼ぎのために副業をやる」のではなく、「転職のために副業をやる」
これが、今後重要になるキャリア生存戦略の一つだと考えています。
マーケティングコンサルタントの「お試し副業」募集中です
転職において「情報の非対称性」を埋め、カルチャーマッチを確かめるための「お試し副業」は、候補者・企業双方にとって非常に合理的な手段です。
unnameでも、「まずは業務委託としてプロジェクトに入り、お互いの見極め期間を経てから正社員になる」というルートでの採用を積極的に行っています。
・マーケティングコンサルタントの仕事内容を知りたい
・事業会社マーケターとの違いを肌で感じてみたい
・unnameのメンバーと働いてみたい
・いろんな案件を通して、スキルの再現性を高めたい
そんな方からの応募をお待ちしております!
まずはカジュアル面談からでも構いません、ざっくばらんにお話しさせてください。