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こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
近年、HPV感染者が増加しているということでHPVワクチンが注目を集めていますが、
本記事では、そんなHPVワクチンについてご紹介していきます。
HPVワクチンの目的は何ですか?
HPVとはヒトパピローマウイルスのことです。多くの人が一般的に感染しているもので、性的接触があれば女性の場合は50%程度が感染経験があるとされています。男性は女性よりは少ないものの、割合としては珍しくないはずです。
そしてHPVワクチンの目的は、子宮頸がんの前がん病変の予防や子宮頸がんそのものの予防です。
HPV感染とは何ですか?
HPV感染とは、HPVが感染することによってなんらかの症状が現れることです。HPV自体は多くの人が体に持っているので、症状が出たことでHPV感染とされます。多くの場合、HPVが体内にあっても自然に排除されます。割合としては90%以上は体外に出ていきます。
具体的な症状としては、子宮頸がん、肛門がん、膣がん、咽頭がん、尖圭コンジローマなどが挙げられます。HPVは100種類以上の型があり、型によって引き起こされる症状は異なります。
HPVワクチンの危険性は?
HPVワクチンを接種することで、副反応が生じる可能性があります。具体的には、疲労感、発熱、接種した部位の痛みや腫れ、かゆみ、腹痛、関節痛、頭痛、じんましん、めまい、失神などが挙げられます。
稀に重い症状が出る可能性はありますが、多くの場合目立った副反応は起こらず、多少の疲労感が出る程度で済む場合が多いでしょう。
HPVに感染したらどうなる?
HPVに感染すると、子宮頸がん、中咽頭がん、肛門がん、膣がん、外陰がん、陰茎がんなどになる可能性があります。ほとんどの場合は自然に体外に排出されますが、重症化する場合もあります。
またイボが出てくることもあります。イボは体への害は特にありませんが、見た目として好ましくはないでしょう。イボは触れた部分に感染していく場合があります。特に傷口などから感染しやすく、HPVによるイボは増殖していくこともあります。
子宮頸がん 性行為 なぜ?
子宮頸がんそのものは人にうつるものではありません。ただし、子宮頸がんの原因になるHPVは人にうつります。特に性行為によって粘膜感染しやすいです。避妊具を使用していても手指などを介して感染することがあります。
子宮頸がん性行為してから何年?
性行為によってHPVに感染した場合、子宮頸がんに進行するのには時間がかかります。正常な免疫力があれば、15年~20年経ってから発症することが多いです。免疫が弱っている場合でも、5年~10年後に発症する場合が多いです。
HPVは誰でも持っている?
HPVは誰でもというわけではありませんが、多くの人が持っています。性交渉によって感染する確率が高いものですが、性交渉の経験がなくても感染する可能性はあります。
粘膜から感染するHPVの方が重大な病気を引き起こす可能性が高いですが、皮膚から感染するHPVもあります。皮膚から感染するHPVはイボを引き起こすことが多いです。イボは正式名称では尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。
子宮頸がんワクチン なぜやめた?
2013年の4月頃に、子宮頸がんワクチンの定期予防接種は中止されました。中止された理由は、接種後に体の複数部分に慢性的な痛みが生じるという重い副作用が複数報告されたからです。中止される以前は、小学6年から高校1年の女性がワクチン接種の対象でした。
どんな人が子宮頸がんになりやすい?
子宮頸がんは、性交渉の経験がある女性なら誰でもかかる可能性のある病気です。20代後半から30代の若い女性の発症率が増加傾向にあります。いろいろな型のHPVの感染リスクが高まるという意味では、性交渉が多い女性の方がかかるリスクは高いと言えます。若い女性の発症率が高まっている理由として、オンラインでの出会いなどから不特定多数と性交渉をする機会が増えているからと考えられます。
最後に
感染者が増加しているHPVですが、その認知度は徐々に増えつつあります。HPVはワクチンによってある程度の予防が可能ですが、副作用の観点からワクチン接種が中止された事例もあります。
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