社会福祉士の使命とは?:人々の生活を支える専門家の役割 | ヘルスケア 最前線
こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。近年、高齢化社会であるためソーシャルワーカーが注目を集めていますが、本記事では、そんな社会福祉士についてご紹介していきます。社会福祉士とは?向いて...
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こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
近年、精神障害の研究が進んでいるということで発達障害が注目を集めていますが、
本記事では、そんな発達障害についてご紹介していきます。
医療ドラマ「リエゾン」は、児童精神科を舞台に、精神科医がいろいろな心の病を抱える子供たちと出会って解決に向かっていく医療ドラマです。ドラマの原作は漫画で、モーニングで連載されています。また登場人物の医師のうちの何名かも発達障害という問題を抱えており、現在社会問題になっている発達障害を新たな切り口で描いた作品になっています。
発達障害には複数の種類がありますが、代表的なものとして、自閉症スペクトラム障害と注意欠陥多動性障害(ADHD)が挙げられます。それぞれ3つの特徴があるので、それぞれご紹介します。
まず自閉症スペクトラム障害には、以下3つの特徴があります。
・社会性の障害
・コミュニケーションの障害
・想像力の障害
社会性の障害とは、人とのやり取り、その場を読み取る力、常識や一般ルールを鑑みる力などが不足している状態です。結果的に、人の迷惑を考えず自分勝手な行動をしてしまうことなどがあります。
コミュニケーションの障害とは、人の気持ちを汲み取る力、場に応じた適切な発言をする力、冗談や皮肉を理解する力などが不足していることです。結果的に、人間関係でトラブルを起こしやすくなります。
想像力の障害とは、他の人が考えていることを想像できない、特定の興味関心のことしか考えられない、自分のこだわりに固執する、抽象的な概念やたとえ話を理解できない、といったことです。結果的に、物事を理解できないことがあります。
同様に、ADHDには以下3つの特徴があります。
・注意障害
・多動性
・衝動性
注意障害は、物事に集中できない、気が散りやすい、忘れっぽい、整理整頓が苦手、といったことです。多動性は、そわそわして体が落ち着かないことです。衝動性は、思い付きで突然行動する、行動を辞められない、順番を守れない、待つことが難しい、などです。
発達障害は、上でご説明した代表的な2種類に学習障害をくわえ、以下のようになります。
・自閉症スペクトラム障害(ASD)
・注意欠如・多動性障害(ADHD)
・学習障害(LD)
詳しくは後述しますが、ASDは人の気持ちを理解するのが苦手で、自分の世界にこもる傾向のある発達障害です。ADHDは注意力がない、衝動的に行動してしまう、落ち着きがない、といった傾向のある発達障害です。
LDは、知的能力に問題がないにも関わらず、読む、書く、計算するなどの特定の事柄だけが極端に苦手な発達障害です。どこが苦手になるかは人それぞれ異なります。苦手なこと以外は通常の能力を有する場合が多いです。
ADHDによくみられる行動として、以下が挙げられます。
・授業中に立ち歩く
・やるべきことの途中で別のことを始める
・忘れ物をする
・自分の物をよくなくす
・列に並ばずに割り込みをする
・静かにしなければならないところでおしゃべりする
以上のような行動がよくあるものです。
アスペルガー症候群の人は、周囲の人との交流が難しく、特定の物事に強いこだわりがあり、日常生活をルーティン化していることが多いです。人間関係や、臨機応変な対応などを特に苦手としているケースが多いです。
興味のある分野に対しては強いこだわりを持つため、特定の分野で高いパフォーマンスを発揮するケースもあります。
重度自閉症には以下のような特徴があります。
・人と目を合わせることができない
・人との交流ができない
・一方的に話し続ける
・場にそぐわない動きを繰り返す
・変化を嫌がる
以上のような特徴があります。周囲の人や環境に合わせることができず、自分のルール、こだわりに固執する傾向があります。
発達障害の種類によって、できないことは変わります。また同じ発達障害に分類された人であっても、人それぞれできないことは異なります。全体的には、以下のような傾向があります。
・集中できない
・じっとしていられない
・考える前に動いてしまう
・周囲の人の気持ちがわからない
・うまくコミュニケーションを取れない
・時間通りに行動できない
・メモをうまく取れない
・人の話を聞けない
・本を読めない
・簡単な計算ができない
・先を予測できない
以上は全般的な特徴なので、発達障害の人であっても当てはまらないこともあります。どれかが苦手でできなくても、他のことはむしろ得意な場合もあります。たとえば、時間通りに行動するのは苦手だが、計算能力は抜きんでて高いといった場合もあります。
発達障害の原因は、はっきりとわかっているわけではありません。遺伝的要因が大きいとされていますが、環境要因によるトラウマやストレスなどが原因にある場合もあると言われています。遺伝的要因と環境要因が組み合わさって悪化する場合があったり、逆に環境要因によって症状が軽減される場合もあるでしょう。
ADHDも、他の発達障害同様に原因ははっきりしていません。生まれつきの脳機能という説が有力ですが、環境要因も大きいと言われます。遺伝的要因、環境要因の両方が影響すると考えるのが自然でしょう。
大人の発達障害では、子供のように目立って落ち着きがない、じっとしていられない、といった症状は少ないでしょう。社会的な常識を身に付け、周囲に合わせることを覚えるからです。しかし、大人の発達障害には以下のような特徴があります。
・仕事の優先順位がわからない
・効率よく仕事を進められない
・人とうまく話せない
・空気を読めない
大人の発達障害は、子供ほどは日常で困ることは少ないでしょう。物をなくすことなどは少し多いかもしれませんが、日常生活を送れないといったケースは稀なはずです。
ただし、仕事では困ることが多いかもしれません。仕事で困って、病院に相談に行く人が多いようです。
ADHDは怒りやすいと言われていますが、それには以下のような理由があります。
・疲れている
・パニックになりやすい
・周囲に敏感
・人にうまく伝えられない
以上のような理由から、ADHDは怒りやすいと言われています。ADHDの症状の影響から疲れ、パニック、人間関係のトラブルなどが発生し、それらが怒りにつながっていくということです。
グレーゾーンの子は、発達障害の診断を受けるほどではないが、発達障害の傾向がある子供のことです。発達障害の診断は診断基準をいくつ満たすかという形で測るのですが、グレーゾーンの子はすべての項目を満たすわけではありません。
しかし、集団行動が苦手、癇癪を起こしやすい、落ち着きがない、といった傾向はあります。
発達障害を完治させるのは難しいとされています。生活環境を特徴に合わせることで症状を目立たなくすることや、薬物療法が一般的です。薬物療法は、薬で治すというよりは、薬を使用している間は症状が緩和されます。
発達障害は、脳内の神経伝達物質の異常などが原因とされています。そのため、薬を使用して神経伝達物質を整えれば、一時的に症状は改善されます。
発達障害は何歳までというものではなく、子供から大人まで幅広いです。ただし、子供の発達障害と大人の発達障害では違いはあります。子供の頃は症状が目立っていたが、大人になったら目立たなくなった、といったケースも多いでしょう。
一般的に大人になるほど症状は軽くなりますが、大人は仕事をする必要があります。その結果、症状は軽くなったものの、大人になってから困るということも多々あるようです。
発達障害にいつ気づくかは、人それぞれです。症状が重い場合は早い段階で気づきますが、症状が軽い場合は大人になってから気づく場合も多いです。もともと症状が軽い人は大人になるとさらに症状が軽くなるのですが、それでも仕事には支障が出るケースが多いからです。
子供の頃は変わり者という程度で済んでいたが、仕事を始めてから変わり者では済まなくなった、といった経験談を目にすることも多いでしょう。
発達障害は、知的機能の水準とは無関係とされます。知的障害は知的水準が低いことが条件ですが、発達障害の場合は知的水準が低い人もいれば、そうでない人もいます。発達障害は脳の機能が偏っていることで起こるとされています。
発達障害かどうかを調べる方法には、大きく分けて、セルフチェック、相談、診断があります。まずセルフチェックは手軽にできますが、確実性が高いわけではありません。あくまでも参考程度です。
相談は、支援センターなどの相談窓口で行います。病院で行う診断に比べると確度は低いですが、セルフチェックよりは客観的な視点で判断してもらえます。より正確に調べるには、診断がベストでしょう。
発達障害のグレーゾーンとは、発達障害の診断基準をすべて満たしているわけではないが、発達障害特有の症状が傾向として見られる状態です。発達障害の特性が弱い分困ることが少ないですが、周りからの支援を受けにくいというデメリットもあります。グレーゾーンならではの大変さもあるということです。
発達障害の割合については、いろいろなデータがあります。しかし、いずれも正確に統計が取れているわけではありません。診断すれば発達障害になるが、本人が診断を受けていないケースも多いでしょう。
複数のデータがありますが、数%~11%のものが多いです。20人に1人以上の割合で発達障害の人がいると考えられます。
近年、発達障害と診断される人は徐々に増えつつあります。
発達障害の方でもできるお仕事があり、また医師の診断を受けることで発達障害者枠で働くことも可能です。
ヘルスベイシスは、医療・介護の領域でITを使って、課題解決に取り組んでいきます。
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